高校生必見!大学の日本語専攻で学べることはこれだ!

こんにちは。初めまして。

突然ですが、みなさんは日本語専攻でなにを勉強するか、知っていますか?

私は大学で日本語を主専攻で学んでいます。

大学生になると、サークルで初めて会った人や、高校までの友達に、自分は何学部か、大学でどんなことを学んでいるのか話すことがよくあります。そのとき、「文学部とどう違うの?」「外国語学部に日本語専攻ってあったんだ!日本人なのに日本語を勉強するってどういうことなの?」と私はよく友達に聞かれます。

友達の言うことも最もですよね。日本人なら、毎日日本語で話し、日本語で読み書きし、日本語で考え生活しています。言うなれば日本語のプロ、です。そんな日本語のプロが日本語専攻で何を学ぶのか、この記事で紹介していければと思います。

目次

これでわかる!日本語専攻で学べること3選!!

日本語専攻では、日本語、または日本文化に関して、実にたくさんのことを学びます。日本語の言葉それ自体について、他の言語と比較したり、会話を分析したり…。日本語の音声や文化についても勉強します。

以下では、そのたくさんのことの中から、日本語専攻で学べることを大きく3つに分けて説明したいと思います!

日本語専攻の魅力はなんといっても新しい発見ばかりであること!大学は、レポートや研究で大変そう…と思っているそこのあなた!それは事実です!が、今まで気にもとめていなかったことについて考え、新たな発見を得られることはとてもわくわくするものですよ!

それでは早速見ていきましょう!!

1:日本人でも知らなかった!日本語の魅力を再発見

先ほど述べたように、日本人は日本語のプロです。だから、日本人は日本語のことならなんでもわかるはず!……と思うあなた。本当ですか?日本人でも知らない、わからない日本語、実はたくさんあるんです!日本語の知らなかった一面を覗き見て、日本語の魅力を再発見してみましょう。

大学の所属が英語専攻なら、英語を習得するという目標がありますね。フランス語専攻、ドイツ語専攻でも、その習得レベルはそれぞれですが、その言語を話せるようになる、という目標があります。

しかし、日本語専攻で日本語を学ぶ日本人は、もう日本語を話せるのですから、その目標は当てはまりません。それでは、日本語専攻の目標はなんでしょうか。答えは、「外国語」として日本語を学ぶ、学び直す、ということです。「外国語」として、というのはどういうことでしょうか。

日本語を「外国語」として学ぶとは?

皆さんにとって、日本語は「母語」です。もちろん、「外国語」ではありません。「外国語」というのは、当たり前ですが、「英語」や「中国語」、「ロシア語」などを指します。みなさんは「外国語」をどのように勉強しますか?

単語を覚え、文法を勉強しますよね。それから文を作ってみたり、訳してみたりします。時にはそれぞれの単語の意味を比較して、どんな場面で用いるのが適切か、考えたり先生に聞いたりしますよね。それが、「外国語」として学ぶということです。

日本語を初めて学ぶ外国人の立場に立って、日本語を捉えなおすのです。日本語を分解して、細かく見ていきますから、つまらないことのように思えるかもしれません。しかし、それがとても面白いのです。知っているはずの日本語の、知らなかった一面に気づくことができます。少し抽象的すぎるので、もう少し具体的に見ていきましょう。

みなさん、以下の二つの文の違いがわかりますか?

・私田中です。

・私田中です。

形だけ見ると、助詞の「は」と「が」が違いますね。意味はどうでしょうか。意味を考えるとき、この文がどのような場面で用いられるか、考えます。

「私は田中です。」は、どんなときに用いられる文でしょうか。自己紹介の場面がすぐに思いつきますね。

私は佐藤です。

私は山田です。

私は田中です。

違和感はありません。

それでは「私が田中です。」を考えてみましょう。自己紹介の場面で考えると、「私が田中です。」と言うのはとても違和感がありますね。それでは、どんなときに用いられるでしょうか。

田中さーん!田中さんはどこですか?どなたが田中さんですか?

私が田中です。

名乗り出る場面で使われると考えると、違和感はありません。現実場面ではあまり聞かないかもしれませんが、ドラマや映画など、少し芝居がかかった場面では聞いても違和感のないフレーズですね。

このように、文を比較して、それぞれの語の意味がどう違うのか、言葉で説明できるようになる、それが「外国語」として学ぶと言うことです。

他には、副詞に注目して、「おそらく」「たぶん」「きっと」の違いは何かを考えたり、助詞に注目して、「学校へ行きます。」と「学校に行きます。」の違いは何かを考え、研究したりします。

もう少し詳しく知りたい方は、以下を見てみてください。

後述しますが、これらの日本語を「外国語」として捉えることは、日本語教師の仕事にも繋がります。

2:文法だけじゃない!コミュニケーションツールとしての日本語

「外国語」として日本語を学ぶことだけが、日本語専攻で勉強することではありません。

続いてはコミュニケーションツールとしての日本語について説明したいと思います。「コミュニケーションツールとしての日本語」というのは、ずばりみなさんが日常的に話している日本語のことです。

みなさんが普段話している日本語を思い出してみてください。

みなさんの出身はどちらですか?私は関西の出身なので、関西弁を話しています。方言、ですね。様々な方言の違いに興味がある人も、日本語専攻で研究することができます!

言葉は変わっていくものです。古い言葉は使われなくなり、どんどん新しい言葉が生まれていきます。典型的なのは、若者言葉です。今流行している言葉はなんでしょうか。「ぴえん」「わろた」、などなど…。若者言葉の歴史、変遷、どのように新しい言葉が生み出されるのかについて調べることも面白いかもしれません。

みなさん、小説は読まれますか?洋画、などでも構いません。その中の、セリフに注目してみてください。男性が話す日本語、女性が話す日本語、それぞれ特徴があることがわかりますよね。こういう細かな言葉遣いも、日本語専攻で学べることの一つです。

3:日本語教師になりたい!大学での主専攻・副専攻も選択肢の一つ!

この記事を読んでくれている方の中には、大学の学部選びに悩んでいる、という方もいるかもしれません。

外国や異文化に興味があるけど、学部は何学部に行けばいいの?
国際学部?

などと思っている方もいるかもしれません。

ここでは、日本語専攻で学ぶことの一つとして、日本語を教えること、日本語教育について書いていきたいと思います。

まず、皆さんは日本語教師という仕事を知っていますか?日本語教師になりたいからこの記事を読んでくれている方もいるかもしれませんね。日本語教師は、一言で言うと、外国人に日本語を教える仕事です。

日本語教育について、日本語専攻で学ぶことは様々です。

1.でも述べたように、日本語教師は、日本語を「外国語」として捉え、説明できなければなりません。ですから、日本語の文法、すなわち「外国語」としての日本語を学ぶことは一番大事なことです。

また、日本語教師が関わるのは外国人です。教える対象の人々は様々な背景を持っています。ですから、異文化理解についての知識も必要です。他には教授法に関係して、心理学の勉強もしたりします。

「日本語教師になるのに教員免許はいるの?」とよく聞かれますが、今のところ教員免許は必要ありません。(あるに越したことはないとは思いますが…。)なので、教員免許を取得するための授業は特にありませんが、日本語専攻の授業として、教育に関する実践的な演習の授業もあります。

教案の書き方や黒板の使い方を学んだりします。模擬授業、といって学生が教師、または学習者役をし、実際の授業をしてみる、というものもあります。今年はコロナで対面の授業ができませんでしたから、私はオンライン授業で模擬授業をしました!

このように、日本語教師になるには様々なことを学ばなければなりません。日本人なら誰でもなれる、というわけではないのです。

日本語教師になるにはどうしたらいいの?

では、日本語教師になるには具体的にどうすればいいのでしょうか。日本語教師になるには、以下の3つの項目のうち、一つを満たすことが必要になってきます。

  1. 「日本語教育能力検定試験」に合格していること。
  2. 420時間の「日本語教師養成講座」を修了していること。
  3. 大学・大学院で日本語を主専攻・副専攻を修了していること

そうです。大学で主専攻・副専攻で日本語を学べば、日本語教師になる資格はあるんです!

それでは、どんな人が日本語教師に向いているでしょうか。向いているとか、向いていないとか、一概には言えませんよね笑 ですが、日本が好きな人、外国が好きな人、日本の魅力を外国の人に伝えたいと思っている人は日本語教師に向いていると、私は思います。

皆さんも、日本語教師を将来の選択肢の一つとして、頭の中に置いてみてはいかがでしょうか?

まとめ

日本語専攻で学べることとして、3つ説明してきました。

一つは「外国語」として日本語を学ぶこと。これは日本語教師を目指す上でも重要なことです。

二つ目は、普段私達が日常的に使っているコミュニケーションツールとしての日本語。何気なく使っているからこそ、学んでみると面白い発見がたくさんあります!

最後は日本語教育、日本語教師について説明しました。大学で日本語を専攻しているからといって、みんながみんな日本語教師を目指しているわけではありません。私の友達の中には、日本文化が好きだから、古文が好きだから、バイリンガル教育に興味があるから、といった理由で入学している人もいます!

このように、日本語専攻ではたくさんのことを学べます!皆さんが興味があることも、日本語専攻で学べることの中にあるかもしれません。

皆さんも、大学で日本語を学んでみませんか?今まで知らなかった世界にきっと出会えると思いますよ!

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