育児がひと段落ついたから、日本語教師として再就職したい。
スキルを身につけてできる仕事を探していたら、日本語教師があったので、チャレンジしてみたい。でも、子育てと両立できるかしら?
このように考えていらっしゃる方が増えてきたように感じます。日本語教師って子育てと両立しやすいのでしょうか。
私自身、1歳の息子をもつ母でもあります。そんな私の目線から、日本語教師の仕事を考えてみました。これから日本語教師をしたいと思ってらっしゃる子育て世代の皆様、参考にしてみてください。
日本語教師と子育てを両立しやすい理由
「日本語教師の仕事と子育てを両立させたい」と思っていらっしゃる方は、おそらく非常勤講師を希望されているのではありませんか?ここでは「非常勤講師として働いた場合」をメインに考えていきますね。
私が思う日本語教師の仕事と子育てが両立しやすい理由は2つあります。
扶養控除内で働けるか否か?~日本語教師のお給料事情~
扶養控除を受けたまま仕事をしたいと考えた場合、一年間にどのくらいお給料がもらえるかは把握しておきたいですよね。大丈夫!扶養控除内で働けます。
日本語教師の求人情報を見ると、だいたい時給1600円くらいからスタートしています。日本語学校の1日の授業数は4時間程度。仮に一週間に1日(4時間)授業したら、1か月のお給料は次のようになります。
- 1600円×4時間=6400円/1日
- 6400円×4週=25,600円/1か月
1年は12か月ありますので、1年の収入は
- 25,600円×12か月=307,200円/1年
となります。
時給2000円だったとしても、1年の収入は384,000円。
時給2000円で、一週間に2日授業したとしても、1年の収入は768,000円。
実際は、春休み・夏休み・冬休みなどの長期休みがあり、その間2~3週間は授業がないので、上記金額より少しマイナスになります。
ですので、扶養控除内で働けます。もちろん、働けるだけ働きたいという方は、授業担当時間を増やせば、その分お給料は上がりますよ。
日本語教師になりたての方は1週間に1~2日授業を担当される方が多いので、このように計算してみました。
勤務時間は何時間?
子育てと両立させたいと思ってらっしゃる方は、子どもが保育園や幼稚園、小学校に行っている間だけ働きたいと思っているのではありませんか?子どもが中学生や高校生の場合は、晩ご飯の時間までには家に帰りたい、と思いますよね。
こちらも大丈夫!
- クラスを担当する前に、学校側が働きたい曜日や時間を聞いてくれます。
- 子どもの体育大会や音楽会などで仕事を休みたい場合も、あらかじめ休みたい旨を伝えておけば、周りに迷惑をかけることもなくなります。
私が知っている日本語学校では1日に4時間ほど授業をすることが多いです。午前か午後の4時間。ですので、午前の授業を担当すれば、昼過ぎに退社。午後の授業を担当すれば、夕方5時くらいには退社できる、というイメージです。
ただ、授業前には使用教材の用意や教室の設備確認。授業後には他の教師への引継ぎ連絡や宿題などの採点業務があります。慣れないうちは時間がかかりますので、時間の使い方を工夫することが大切です。
ちなみに私は学校に長時間いられない場合は、家でできない採点業務のみ学校で行い、引継ぎ連絡などメールで済ませられる業務は通勤の電車の中で行い、自宅で確認後に送信していました。
これでも勤務時間が長すぎて両立が難しいという方は、オンライン授業を検討してみるのはどうでしょうか。オンライン授業なら、自宅でできるので通勤時間を考える必要がありませんよ。
日本語教師と子育てが両立しにくい理由
私が思う両立しにくい理由はひとつだけ。子育てをしていると、自分時間の確保がしにくいということです。
自分時間の確保が必要
授業を担当すると、授業準備が必要です。
授業準備中は参考資料を読んだり、考えたりするので、まとまった時間が要ります。
子育て中のみなさま、ゆっくりと考えられる時間がありますか?
私は子どもが昼寝した1時間ほどを仕事の時間にあてていますが、予定通りにいかないことがほとんど…。
家族が帰ってきたあとや家族が休みの日の数時間、子どもから離れることができ、仕事の準備に使えると仕事が続けやすいと思います。
自分時間以外にも、「自分の場所」もあったほうがいいですね。私は仕事に使う教科書や参考資料など、子どもに触られたくないものが意外に多いです。これらを保管しておく場所もあれば、いうことなしですね。
まとめ
今までの経験から子育てと両立を考えている方って、非常勤講師の方が多かったので今回は非常勤講師の場合をメインにお話しました。
専任の日本語教師は子育てと両立しやすいのでしょうか?両立するための時間の使い方も工夫する必要がありますね。これらはまた別の機会に考えてみたいと思います。
コメント