こんにちは!SenSee編集部のハルです!
私は東京の日本語学校で非常勤講師として、欧米の学生を中心に教えています。皆様の中に、これから日本語教師を目指す方はいらっしゃいますか?
今回は、
とお嘆きの方に、もう一つの選択肢である日本語教育能力検定に合格するための、おすすめ勉強法をご紹介します。
日本語教案能力検定ってかなり難しいですよね。私は大人になってあんなにガリ勉するとは思いもしませんでした(笑)。あまりにも膨大な試験範囲に、正直、独学では挫折も…。そんな時、3ヶ月の検定対策講座に通ったら、さすがプロ、効率よく楽しく勉強することができたんです!
それではご一緒に、私の受講の感想と、検定合格後、実習がないことをどうカバーしたか、見ていきましょう!
1.日本語教育能力検定の対策講座はコスパがいい!
日本語教師になろうと考えた時、養成講座のお値段を見て度肝を抜かれました。60万円なんて、主婦がポンと出せる金額じゃないですよね?回収まで何年かかるんだろう…と、まず経済的な理由から、私は養成講座をあきらめました。
でも、養成講座って楽しそう!クラスメートがいておしゃべりできるし、本物の日本語教師に会えるし。そこで考えたのが、お値段が比較的安い検定対策講座!以下、受講した感想です。
1-1 日本語教育能力検定の対策講座の感想
私が通った検定対策講座は、東京の大手日本語学校の池袋校です。3ヶ月で受講料15万円は私にとって痛い出費でしたが、市販のテキストで独学することに限界を感じていた私は、藁にもすがる思いで申し込みました。
また、校内には就職関連の掲示板があったり、ボランティアの募集など、受講生しかアクセスできないマル秘情報が!早速私もボランティアに申し込んで、本物の授業に入らせてもらいました!
検定の合格率は学校の評判に直結するからか、学校側も力を入れているようです。独学と検定対策講座の組み合わせは、費用対効果がいいので、おすすめですよ!
2.日本語教育能力検定対策講座には実習がない!どうする?
検定合格して喜んだのもつかぬ間、私は就職活動で壁にぶち当たりました。日本語学校の募集では、教案提出や模擬授業が課されるんですが、私は実習をしていないので、教案って何書くの?状態!
教案には授業の流れを書くとはいっても、そもそも授業の流れが分からないので、まずはそこから情報収集を始めました。
一番役に立ったのは、以下の雑誌のコピーです。雑誌が廃刊なので、国会図書館のアーカイブにお金を払って、コピーを送ってもらいました。
- 雑誌「月刊日本語」の「日本語の教え方」の記事全部
- 雑誌「日本語教育ジャーナル」の「日本語の教え方入門」の記事全部
記事は、日本語学校のクラスに記者が授業見学に入って、講師がどうやって初級文法を導入、練習、活動しているか、詳しくレポートしています。授業の流れが良く分かり、教案を書くときに参考になりました。
そして、これは後から知ったのですが、もし働きたい日本語学校があれば、その学校の実習講座を受けるのがいいようです。実習講座は、学校によっては採用試験を兼ねているからです。実際、実習講座から採用された先生を何人も見かけました。一番楽な就職活動かもしれませんね。
3.まとめ
学生が求めているのは語学の知識だけじゃなくて、その先生の感性、感覚、見識、そういった数値化できないもののようです。この仕事のニーズが消えることはないと感じました。
今は学生が少なくて、せっかく日本語教師になっても活躍の場が少なくなっていますよね。仕事がないと不安になりますが、私は腹をくくって、自分の感性や教養を深めるべく、美術館や無料ランチタイムコンサートなど、1人でぶらりと行っています。仕事がないのはご時世だから、ジタバタしてもしようがない、今は自分磨き、と前向きに考えるようにしています。
日本語教師を目指す皆様、今の就職状況を見るとためらってしまうかもしれませんが、このお仕事は「お金をもらってこんなに楽しくていいの?」と思うほど楽しいし、人のお役に立てるし、将来性もあります!今だけを見ずに、長い目で見てもらうと、きっと皆様が輝ける時が来ると思います。ぜひチャレンジしてくださいね!
それでは、また別の機会に。
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