日本語教育で使えるちょうどいいイラストを無料でゲット!学校教材・イラストサイトの活用方法

日本語の授業、特に初級はイラストを使用することが多いですよね?教師が教室の前で大きなイラストを見せること、よくありますね。

皆さんはどうやってイラストを探していますか?

  • イラストを拡大すると綺麗に表示されない
  • 自分が欲しいイラストが探せない

こんな悩み、尽きませんよね…。

私は絵が苦手なので、“自分で絵を描く”という選択肢はありません(涙)。ネットで検索しまくって、イラストを探していた時もありました。

でも、検索しても無駄に時間が過ぎていき、ちょうどいいイラストが見つからないということも多々(悲)

そこで!!

今回は私が行きついた“ちょうどいいイラストを探す方法”をご紹介します!“これが一番使いやすい”という方法です♪

もちろん無料でゲットできる方法なので、教師の出費はありませんよ!

目次

日本語教育で使いやすいイラスト素材の入手方法3選+おまけ【実質無料】

私がここで紹介するイラスト素材の入手方法は

  1. 学校教材を活用する
  2. イラストがメインの教材を活用する
  3. ネットのフリーイラストを活用する
  4. 【おまけ】自分の写真を活用する

この4つです。では、詳細を見ていきましょう~♪

わかりやすいイラストなら、学校教材を活用するのが一番!メイン教材+副教材+同じレベルの教材

授業で使えるイラストって、インターネット上ではなかなか見つけられませんよね。(あぁ、探すの大変)
クラスみんなに提示できるサイズのイラストも、そう簡単には探せません。(もちろん描けません)

そんなときに、まず使って欲しいもの!

メイン教材と副教材に掲載されているイラストです。

は?どういうこと?って思う方もいるでしょう。

やり方は簡単。メイン教材&副教材をスキャンして、パソコン内に取り込み、それを編集すればいいのです。

私は編集するときはMicrosoft Paintを使っています。

Microsoft Paintで編集すれば、要らない部分を消すのも、使いたい大きさに拡大するのも簡単です。是非お試しください♪

例えば「みんなの日本語」をメインテキストとして使っている場合は「みんなの日本語」に掲載されているイラストはもちろんのこと、

  • 文型練習帳
  • 標準問題集
  • 聴解タスク

などにもイラストが載っているので、利用してください!

これでもイラスト数が足りないという場合は、同じレベルの教材から探してみてください。

「みんなの日本語」は初級教材なので、

  • やさしい日本語
  • 文化初級日本語
  • できる日本語

などの初級教材の中に使えるイラストがないか確認します。

テキストが違っても、初級レベルで学習する語彙や文法はあまり変わらないので、使えるイラストが見つかる可能性が高いんです。

この方法だと、インターネットで検索するよりも、短時間で、的確に使えるイラストが見つかります!学校教材を使うので、もちろん教師の出費はなし。

なぜ私が“教材に掲載されているイラストを使う”という単純な方法をここで紹介したのか?

以前に私が同僚と授業方法についての意見交換をしたとき、メイン教材&副教材に載っているイラストを使用せずに、インターネット検索でイラストを探している教師が多かったんです。

教科書にイラストが載っているのに、インターネットでイラストを探すなんて時間がもったいない…(涙)

だからあえてメイン教材&副教材を使う方法を紹介しました!

②学校にあるイラストが売りの教材を使う

イラストが売りの教材とは、ズバリ凡人社から出版されている「絵で導入絵で練習」のことです。

こちらのテキストには初級の文法を「導入するための絵」「練習するための絵」が700点以上載っていて、CD‐ROMもあるので、イラストの大きさが自由に変えられます。

ただメインテキストに付属する教材ではないので、イラストに未習語彙が載っている可能性があります。授業で使う前にチェックが必要です。

なぜ私がここで教材を紹介したのか?って?

日本語教師になったばかりのときって、メイン教材の研究に必死で、それ以外の教材をチェックする余裕がないんですよね。だから、「絵で導入絵で練習」の教材があることを知らない方が多いんです。

新人日本語教師の方、いい教材が知りたいときは、ぜひ同僚に聞いてみてください!

③ネットのフリーイラストはコレが一番使いやすい!

巷で見かけることも多い「かわいいフリー素材 いらすとや」のイラスト、これが日本語の授業でも一番使いやすいです。

使いやすい理由はなんといっても加工しやすいこと!

大きいサイズにしてプリントアウトしても、スライドに映してもぼやけない!

“ちょうどいいイラストがないな~”というときは、イラストとイラストを組み合わせて希望のイラストにすることができる!

例えば、「修学旅行でスキーに行きました」というイラストが欲しいときも、「修学旅行」と「スキー」をキーワードにして検索し、コピー&貼り付け機能を使って、ひとつの画面に収めることができます。

ね?こんな感じで「修学旅行」と「スキー」のイラストをくっつけたものが作れるのです。どちらも「かわいいフリー素材 いらすとや」から拝借しているので、イラストのテイストは同じ!見た目も統一感アリ!

ただし、わかりやすさは市販されているイラストほどではないので、授業で使うときには、工夫が必要です。

このイラストだけを見せても「修学旅行」とは言えないかもしれないので、教師は「学校の友達みんなで行く旅行は?」などの声かけが必要ですね。

【おまけ】教師の写真で息抜きを!

さて、最後にイラストではないけれど、使える写真教材をご紹介します!授業中の息抜きにも使えるもの!

それは教師の写真です!

例えば、

  • 「私は富士山へ行ったことがあります」という例文で教師が富士山へ行ったときの写真
  • 「私は毎週フラダンスを習っています」という例文で教師がフラダンスをしているときの写真

こんな感じで教師が写っている写真を授業に使うのです。

この方法にはメリットがたくさん!

  1. 教師の写真はイラストよりもインパクトがあるので、学習者の記憶に残りやすい
  2. イラストのみで練習問題を続けるより、授業にメリハリがつけられる
  3. 教師の写真はイラストより見たい気持ちUP。故に練習に積極的になる
  4. 会話に意欲的でない学習者も、教師の写真に対して興味や疑問を持ち、話そうとする

こんな感じでメリットがあるのです。

もちろん、教師自身の写真を使うので、実質0円です♪是非お試しください。

まとめ

私が紹介するイラスト入手方法は

  1. メイン教材+副教材+同じレベルの教材を使う
  2. 教材「絵で導入絵で練習」に載っているイラストを使う
  3. 「かわいいフリー素材 いらすとや」を使う
  4. 教師の写真を使う

この4つです。

4つ中、2つが市販されている教材であることには理由があります。

日本語教育で使われているイラストは、色々な文化背景を持つ学習者が見たときにわかりやすいように描かれていると先輩日本語教師に言われたことがあるからです。

例えば「自転車に乗る」と言わせたい絵カードがあったとします。

日本語教育を考え、作られたイラストは多くの人が見ても「自転車に乗る」と言える。

一方、日本語教育を考えず書いたイラストは絵を見たときに「自転車」なのか「自転車に乗る」なのか、はたまた「自転車に乗るのは難しい」なのかが分かりにくいらしいのです。

この話を聞いてから、私は授業で使うイラストはできる限り日本語教育の教材として作られたものを使うようにしています。

イラストは授業の道具。これらのいい道具を使って、わかりやすい授業をしていきましょう!

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