会話クラスなのに、学生が30人くらいクラスに在籍している…なんてことがあります。
アナタが一人で授業方法を模索するなら、その前にちょっとこのページを覗いてみてください (^^) 。
多人数クラスでの会話の授業がイメージできるようになりますよ~!
大人数クラスでできる!メリットありの会話授業方法3つ
いろいろな理由で「会話クラスだけれど大人数」なんてことがよくあります。
一人一人に発言してほしいけれど40人もいたら、どうやって一人の発言時間を確保するの?と悩んでしまいます。
私が学生の立場だったら、30人も会話クラスにいたら、「先生は私の会話の間違いに気づいてくれるのか」と不安。
グループワークで会話作成・ミスをフォローする方法
大人数の会話クラスにありがちなグループワーク。
会話授業でのグループワークの欠点。
- 教師が机間巡視しても、学生の間違いを聞き逃してしまう可能性がある。
- 消極的な学生は、発話機会がほぼゼロのまま授業が終わる。
この2点がグループワークをする上で、教師が悩むところですよね。
だから、取り入れて欲しい方法。
書かせて、日本語をチェックすることで、教師が文法や表現の間違いに気づくことができます。
「40人全員に書かせて提出させるなんて、無理」という場合は、各グループの代表に書かせるのもいいですね。書く学生を教師が指名することもできます。
ロールプレイの内容が長い場合は、各グループごとに内容を変えるのもアリ。
例えば「注文と違う商品がきたので、クレームを言う」というロールプレイだったら、
グループ①は客が注文するところを、グループ②はクレームをいう場面を、といった感じで、書く内容を変えるのです。
録音&提出で、学生の発話チャンスを減らさない
大人数だと、教師が全員の発話内容を聞く時間がない、という問題があります。
そこで、学生みんなが持っているであろうスマホを使うのです。(持ってなかったらごめんなさい)
学生に内容を録音させ、音声データを教師に送ってもらう。教師は録音を聞いて、フィードバックを行う。
ただし、録音内容をクラス全員で聞くかどうかは、学生に確認したほうがいいので、ご注意を。自分の録音した声をクラスメイトに聞かれたくない学生もいるので。(私は自分の下手な外国語をクラスメイトに聞かれるのは嫌です)
また「録音する」となると、かなりの長文を音読して、長々と録音してくる学生がいます。そうでなくても、40名ほどの録音を聞くのは教師にとっても負担です。
ですので、教師の負担軽減のために…
- テーマごとに録音&提出させる学生を変更する
- 録音は〇分以内のもの、と決める
- フィードバックするポイントを絞る
という方法がお勧めです。
プレゼンテーションで人前で話す練習を!
人数に合わせた大きい教室では、大企業でのプレゼンさながらに(?)、スクリーンやマイクを使って、発表させるのです。
動きながら外国語を話すって、意外に難しい。それに、プレゼンテーションとなると、話す日本語の正確さはもちろん、発表態度や表現力なんかも練習できます。
日本語能力が低くてもオーディエンスを引き付ける学生もいるし、日本語は完璧でも、無表情で発表する学生もいるかもしれません。
プレゼンテーションだからって、話すテーマを難しくする必要はなく、初級の学生にはふるさとや趣味など、話しやすいテーマを選んでくださいね。
まとめ
教師は全員に会話チャンスが与えられるように、少人数のクラスで会話の授業がしたいと思っても、教育機関の都合上、大人数クラスになってしまうことがあります。
でも、大人数クラスだからって、会話の授業ができないわけではありません。
今回は
- グループワークで会話練習し、内容を書いて提出する。
- 発話を各自で録音し、提出させることで学生の発話チャンスを減らさない。
- 授業にプレゼンテーションで取り入れる
という3つの方法をご紹介しました。
みなさんのクラスの状況に合わせてアレンジし、実践してみてくださいね!
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