JICA海外協力隊と民間日本語学校-海外日本語教師として働くなら、あなたへのオススメは?

★この記事のポイント★

お仕事の特徴をつかんで、海外日本語教師への第一歩を踏み出せる✨

こんにちは。SenSeeメディアライターのきなこです🌻

インド中南部の大学で、JICA海外協力隊として活動しています。

50℃近いインドは暑くて溶けそうです💦

なんとなく海外で働いていたいなぁ~から始まったこの人生ですが、ここだけの話、意外と仲間は多い気がします!

なんとなくでも、ふわっとした理由でも、一歩踏み入れてみたらハマるかもしれません?!

どんな理由でもいい!日本語教師は今、売手市場、飛び込むチャンスです

まだ少ない経験ですが、私が日本語教師をしていて得た情報を惜しみなくたっぷり公開します!(>▽< )

目次

【1】知っておきたい!JICA海外協力隊と日本語学校の違い3つ

全ての違いの元になるのは「公」か「私」です。

JICA海外協力隊は、独立行政法人国際協力機構が派遣する海外ボランティアで、普通とはパスポートと違う公用旅券が発行され、公人として渡航します。一般旅券と違い、皇族の方々や外交官が持つ物と同じです。公務であるぶん様々な制限があります。

ちょっとカッコいい?!笑

民間日本語学校は、海外の日本語学校は自分のパスポートで渡航します。旅行と違うのは、就労のためにビザを取得しなければならないことです。

1-1.公的派遣と民間学校は契約が違う?!

公的派遣であるJICA海外協力隊と民間日本語学校では、契約が全く違います

まず、JICA海外協力隊は ”業務委嘱契約” を結んで派遣されます。これは一般的な会社員が会社と結ぶ雇用契約とは違います。

平たく言うと上司部下の関係ではなく、業務上のパートナー契約。「お互いこの責任の範囲内でやりましょうね」という ”約束” のようなものです。

上司や部下に相当する人がいても、「命令する」「従う」ことは義務ではなく、あくまでも協力や理解と言ったニュアンス。そして雇用契約ではないので、一般的な会社員と比べて ”無いもの” があります。具体的には、

 ・社会保険

 ・雇用保険(失業手当含む)

 ・介護保険など

つまり、会社員のように厚生年金に加入することができません。国民年金も任意加入となるので、年金にあたる将来への備えは自分でしなければなりません。

会社員として働いている方は、一度将来のお金のことについて整理したほうがいいと思います。

▼日本語教師の「お金」の話はこちらの記事で紹介しています

【本音注意!!】ありそうでない、本当に苦しかったお金の話!!

1-2.気になる待遇はズバリどっちが良い?!

生活にダイレクトに結びつくのは、ズバリお金と保障。最も気になるところですよね。

まず、待遇面での良い所/悪い所をまとめてみました。

JICA海外協力隊—————————————————

〇 家賃・光熱費・交通費などの出費がほとんどない 〇 赴任・帰任時に手当が支給される

▲ お金の面は規定があり、経験は考慮されない ▲ あくまでも”生活費”のため稼げる前提ではない

民間日本語学校—————————————————

〇 給料を交渉できる(経験が長いと交渉しやすい) 〇 年一回 日本往復航空券代をもらえる所もある

▲ 規制がなく好きな家に住める ▲ 家賃・光熱費など諸経費の出費が多い

————————————————————————

最終的に手元に残せるお金の面で言うと、JICA海外協力隊の方が上だと思います。

もちろん個人差はありますが。

その理由は、JICA海外協力隊には、支出の割合が大きい ”家賃”の支払いが無いからです。

ボランティアなので一見無給に見えますが、調べないと見えてこないお金の話も結構あるのがJICA海外協力隊の重要ポイントです。

ちなみに生活費や手当は派遣国によって決まっていて、経験など個人による差はありません。

1-3.見逃さないで! 行動の〇〇〇もポイント

一時帰国したり他国に旅行へ行ったり、行動の「自由度」が高いのは100%民間日本語学校!

JICA海外協力隊は正直かな~り厳しい・・・。

どれだけ行動の自由度に制限があるかまとめました⚡

その代わり、厳しさも納得できるいい点も書いておきます!笑

JICA海外協力隊———————————————————

▲ 勝手に派遣国を出てはいけない ▲ 国内でも居住地を離れるときは申請が必要(例下記)▲ 一時帰国可能な条件や日数が限られている ▲ スカイダイビングやハードな登山など危険なスポーツは禁止

〇 健康・安全面の管理体勢が抜群 〇 トラブル時にJICAを頼れる ⚠

民間日本語学校—————————————————

▲ どこまで世話を焼いてくれるかは、雇用先による ▲ 何事にも自分で対応しなければならない

〇 自分の好きなように行動できる 〇 帰りたいときに日本に帰れる

————————————————————————

やはりここで差がつくのが、「安心」or「自由」どちらを取るか という選択だと思います。

日本で例えると・・・派遣地は大阪だけれど、週末に東京へ一泊旅行に行く場合も事前申請が必要。承認されなければ行けません。(基本的に危険とされる地域には行けない)

JICA海外協力隊は公人として派遣されるので、JICAにはテロや天災の際、安否確認をするために現在地を把握する義務があるのです。

専門の調査員がテロや災害の情報を早急にキャッチし、対応を教えてくれます。

例えば近年の例では新型コロナの流行でも、JICA海外協力隊は早い段階で全員帰国しました。結果論ですが、派遣先に残り続けていたら手遅れになり、ロックダウンにより脱出不可になっていたでしょう・・・。

厳しい制限と引き換えに、安全と健康はしっかりフォローされるというわけです。

【2】JICA海外協力隊と民間日本語学校の仕事内容の違い

JICA海外協力隊は、営利団体への派遣はされません。多くが自治体や学校など非営利団体になります。

利益を追求するのではなく、派遣先の求める課題に対して一緒に取り組んでいきます。

その「求める課題」というのは、募集要項に載っているのですが、これが少し古い情報であることが多く、現地入りすると話が違う!ということがすごーく頻発します。行ったら日本語クラスが無かったり、いるはずの同僚の先生が辞めていたり、ということも多々あります。

あくまでも現地へ行ってから、現地の人と「協力」していくという感じに考えておいた方がいいです。

いっぽう、民間学校は言ってしまえば会社ですから、ビジネスです。

学校経営が赤字では私達に給料が支払えません。先生には直接的にお金の話はされないかもしれませんが、学校経営のためには学生を集めなければなりませんし、そのための努力を一緒にしていかなければないわけです。

実際にコロナ渦で経営状況が悪く、ボーナスカット・帰国航空券を補助してもらえなかったという話も聞いたことがあります。

ですが、仕事内容が求人と大きく違うということは少ないように聞きます。その点は、「こんなはずでは!」ということが少ないかもしれません。

【3】JICA海外協力隊と民間日本語学校-あなたに合うのは?

海外で働くとなると、意外と面倒な手続きが多かったりします。

外国人登録・ビザの延長・銀行開設など・・・。勝手がわからない国での事務手続きは、結構苦戦します。言語の問題もありますしね💦

海外生活が心配な人は、JICA海外協力隊がオススメです。

健康管理・安全管理でJICAに勝る機関はないとハッキリ言えます。辺境の地であっても安心して生活できます。何よりトラブル時に100%助けてくれる!

海外では、日本で起こらないトラブルが・・・起こります。

盗難・病気・ハラスメント・労働環境など・・・。そんな時に守ってくれる人がいるのは心強い。

民間日本語学校の場合は、学校側がどれだけ世話を焼いてくれるかに左右される部分が大きいので、吟味しなければなりません。

しかし、今後学校事務や受入側として働いてみたい方は、逆に自分で経験することで、将来のお仕事に役立ちまよね✨

最後に・・・売手市場のうちに日本語教師の仕事を見つけよう!

個人的な話ですが、実は私はJICA海外協力隊の合格と、日本で働いていた民間学校から海外派遣のお誘いをいただいていました。どちらもインドです。

インドに行ったことがなかったので、悩みました・・・。

▼JICA海外協力隊に行くかどうか決めるため考えたこと

 ・トラブル時に頼れる日本人はいるか

 ・住環境(私はお家LOVE!笑)

私は自分なりに働きたい環境を整理してみた結果、私は「安全面の安心 >自由」を選んだ形になりました。

自分が重要視することは何か整理してみると、ぴったりな仕事が見えてくると思います。

みなさまのお仕事選択の参考になれば嬉しいです。

***

では、また次回の記事でお会いしましょう!

質問・リクエストいつでもお待ちしております✨

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