日本語教師になりたい人が気にするところ。それはお給料ですよね。安月給だというウワサですし…。
知りたくても「日本語教師って稼げるんですか?食べていけるんですか?」って、相手には直接聞けませんよね~。
でも、生活には絶対必要なおカネ!
私は今までに日本語学校の専任講師と非常勤講師を経験しました。今は非常勤講師をしながら、日本語教育とは関係がない仕事もしています。
現実世界の日本語教師について書きますよ~!
★この記事では正社員として働いている日本語教師を専任講師、そうでない日本語教師を非常勤講師と呼ぶことにします。
日本語教師でも安定した収入!専任講師
私が一番安定して収入を得ていたのは日本語学校で専任として働いていたときです。そのときのお給料や手当てはこんな感じでした。
- 月給は20万と少し
- 昇給・ボーナスあり
- 交通費支給あり
- 時間外手当あり
今、日本語学校の求人情報を見ても、20万前後のお給料を提示しているところが多いので、このお給料は平均的だと思います。
もちろん社会保険・雇用保険アリです。
主任や校長として働くと、これに役職手当てがつきます。
当然ですが、
- 夏休みや冬休みなどの長期休みでも、お給料は一定
- 台風や地震で休講になっても、お給料は一定
です。
でも私が日本語教師1年目のときは、社会保険や雇用保険はあったけれど…
- 月給は20万弱
- 昇給・ボーナスなし
- 交通費支給あり
- 時間外手当なし
という状況でした。
当然、今から15年以上前で、今ほど働き方改革などが重視されていなかったときです。日本語教育業界も今とは状況が違いましたけどね。
「安定したお給料」に重点を置く方は、専任講師の雇用条件はいいと思います。
専任の日本語教師でも副業が必要?
私が教師1年目のときの雇用条件「月給は20万弱・昇給・ボーナスなし・時間外手当なし」なんて状況を知って、副業を考える人もいるかもしれません。
日本語教師が副業するって、どうなんでしょう?
私は副業OKの職場で、留学生の数が減りお給料が下がったときに専任講師をやりつつ、副業をしたことがあります。
私の副業は学生時代にしていたホテルでのアルバイト。週末のどちらか1日働いて、収入は1か月5万円ほどでした。
でも、副業できるなら、何でもいいってわけではないですよね。
- 副業は本業に影響がない時間帯と仕事量であること
- 副業をしても、心身を休める時間があること
これが大切です。
私が知っている同僚の副業は
- マンション貸出
- 週末に日本人に外国語を教えている(数時間のみ)
この2つだけです。
専任講師をしながら、副業をするのはかなりの時間と体力がいるので、今の私だったら「副業するという選択肢はナシ」です。みなさんはいかがでしょうか?
非常勤の日本語教師の収入ってどのくらい?
私は昔は大学院生をしつつ、教育機関で非常勤講師をしていました。今は育児をしつつ、日本語教師諸々の仕事をしています。
以下は私のリアルな収入です!
日本語教師だけで稼ぐ
非常勤講師で稼ぐには、できるだけ多くのコマ数を担当すること。当たり前ですね。
中国で大学院生だったときの夏休みの平日、日本語学校の授業を引き受けました。
- 午前:3コマ
- 午後:3コマ
- 夜 :2コマ
- そして、週末には個人レッスン。
日本語学校のお給料は1コマ1600円程度。個人レッスンは2000円程度。
こちらの記事によると、非常勤講師は1週間に10コマ程度担当することが多いそうです。どうやら私は授業を担当しすぎたようです。
授業を担当すればするほど、お給料は高くなりますが、疲労感も出てきます。
授業準備時間を少なくするために、使ったことがある教科書の授業しか引き受けないと、日本語教師としての成長は見込めない。だからといって、担当コマ数を減らしお給料を下げることもできない。
難しい選択です。
日本語教師+〇〇で稼ぐ
今、私は日本語教師+他の仕事でお給料を頂いています。息子の育児をしながらの在宅勤務、故に仕事ができる時間も今までで一番短いのですが…。
今の私の仕事は
- オンラインで日本語の授業
- SenSeeMediaのWebライター
- 翻訳の仕事
以上の3つが私の仕事です。
3つ仕事をしていても、今までで一番稼げていません(涙)
気になるお給料ですが、
- オンラインの日本語の授業の時給は1300円~2200円。
- Webライターの仕事は1文字1円。
- 翻訳の仕事はわかりやすく言えば、1つの資料につき2000円~3000円くらいです。
さて、これで1か月にいくらもらっているの?という話ですが、変動があるので多いときで7万円ほど。少ないときで3万ほどです。これでは、一人暮らしができませんよね~。
これは予測でしかないのですが、私の勤務時間は平均すると1日1時間程度です。それで1か月3万~7万円もらっているので、もっと勤務時間を増やせばお給料が上がると思います!
日本語教師の将来の収入はどうなる?
さて、ここまで読んでくださったアナタ。「日本語教師のお給料って、やっぱり少ない…」って、思ってますよね。
なぜなら、私が日本語教師になってからの17年の間によくなったことがあるからです。
- 新人日本語教師が増えた
- 男性の日本語教師&職員が増えた
- 職場環境の改善があった
具体的にどういうこと?と思ったあなた、次を見てください。
①新人日本語教師が増えた
私が日本語教師の仕事を始めた頃、新人日本語教師は入ってきませんでした。後継者がいない職場ってヤバいですよね。
しかし今は新人日本語教師の方が増えています。日本語教育業界に将来があるから、新人日本語教師が増えているのではないでしょうか。
②男性の日本語教師&教員が増えた
私は男性がいる(多い)職場がいいと言っているのではなくて、20年ほど前は男性が選べなかったんだと思います。
男性の日本語教師&教員が増えた主な2つの理由。
- 日本語教師という職業がメジャーになり、自分の仕事にする人が増えた。結果、男性も増えた
- 日本語学校で働いても家族を養うだけの給料が得られる
一昔前は「日本語教師って何?国語教師と同じ?」と言われていました。日本語教師という職業がメジャーになり、日本語学校で働いても、家族が養えるだけのお給料が得られることは、大きな進歩だと思います。
③職場環境の改善があった
私が初めて日本語教師になるために面接をしたとき、契約書を見るまで自分のお給料を知りませんでした。
自分のお給料がわからないのに、就職活動をする人なんていませんよね?でも、私はお給料よりも何よりも、日本語教師の仕事がしたかったんです。さらに驚きなのが、このような人が私だけではないということ。
日本語教師のお給料が上がらない原因の一つは、私のように雇用内容に重点を置かない人がが多かったからです。
今では雇用契約内容が不明瞭なまま求人募集をしている教育機関は非常に少なくなりました。サービス残業やお給料の未払いなどの話も耳にしません。
まとめ
今回はいち日本人教師の稼ぎ方&お給料をご紹介しました。
一言で「日本語教師」と言ってもいろいろな働き方があります。
非常勤講師として働くなら、日本語教師以外の仕事をするのかしないのか、どうしたら満足できるお給料が得られるのか…
人生設計をしてみてください!
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