これから面接の人必見!日本語教師の面接で気をつけるべきポイント

こんにちは!SenSee Media編集部のさおりです!

日本語教師になりたいと思っても、どうやったらなれるのか、面接や模擬授業にどう対策したらいいのかという具体的な情報ってあまり出回っていなくて困ってしまいますよね。

教育職である日本語教師は、他の企業・業界への就職活動とは少し異なる角度からの質問があるので対策しないと戸惑ってしまうことがあるって知っていましたか?

この記事では、日本語教師の面接を受けるから、どんなことを聞かれるか知って対策したい。模擬授業で出題されやすいテーマ、面接官のチェックポイントが知りたいという方に向けて、面接でよく聞かれる質問と対策方法を紹介します。

目次

日本語教師の面接でよく聞かれる質問例と対策を解説

日本語教師の面接は、面接官が1~2人に対して志願者が1人というのが一般的です。清潔感のある見た目(頭髪、化粧など)と服装(スーツ)は一般的な就活と同様だと思って間違いありません。

ただ、日本語教師の面接は教育業ということもあり、他業種とは異なる特徴があります。もちろん就職・転職活動全般に通ずるものもありますが、しっかりと事前準備をして答えを考えておかないと面接中に戸惑ってしまうような質問もあるので、対策が重要です。

では、具体的によくある質問を以下で紹介します。

【1】志望動機

どの業界でも面接で聞かれるのが志望動機です。日本語教師も例外ではありません。ただし、日本語教師を目指すなら志望動機には2つの側面があるのを理解しましょう。以下がその2つです。

  1. なぜ日本語教師になりたいのか
  2. なぜこの日本語学校なのか
  3. (なぜこの国・地域なのか)

①の日本語教師になりたい理由は思いつきやすいのですが、2つ目がポイントです。日本語教師をやるだけなら、日本全国ひいては海外でも可能です。しかし、数ある日本語学校の中で「その日本語学校」に応募した理由は、学校のことをきちんと調べておかないとなかなか答えられないもの。

面接を受ける日本語学校の特色や他の学校との違い、この学校だから実現できることなどをリサーチして、「なぜ本校を希望したのですか?」という質問に明確に答えられるようにしておきましょう。

③は海外の日本語学校を希望する人向けの質問です。日本国外で日本語教師をする場合、なぜその国やその地域で日本語を教えたいのかも話せるようにしておきましょう。当たり前ですが、「なんとなく」や「たまたま居住地に近いから」ではなく、その国や地域と自分の関係性や、日本人の自分だからこそこの場所で貢献できることなどをアピールできた方がよいです。

【2】雇用条件、働き方

ここで言う雇用条件とは、

  • 週に何日(何コマ)勤務を希望するか
  • いつから勤務できるか
  • どのくらいの期間働けるか
  • 最初は試用(研修)期間があるが、大丈夫か
  • 給与はいくらを希望するか

などがあります。日本語教師は、未経験の場合には非常勤教師から始めることが多いです。そのため、アルバイトの面接でよく聞かれるような、「週に何日、何時間くらい働けますか」という質問もよくされます。専任教師(常勤教師)をゆくゆくは目指していきたいという人は、「最初は週に3日、3コマずつを希望します。慣れてきたら週5でフルで働きたいです」といったように、段階を追ったプランを伝えてみるとよいです。雇用する側は、「よく考えている人だな」と思ってくれるかもしれません。

給与について、非常勤講師だとコマ単位(1授業ごと)に給与が発生します。海外で日本語教師になりたい場合、給与設定が1コマ〇円~△円といったようにざっくりとした枠しか決まっていなかったり、そもそも交渉で詰めていく場合もあるので、相場を調べてから面接に行くとよいでしょう。

【3】理想の日本語教師像

志望理由と関連しますが、「どんな日本語教師になりたいですか」といった自分の目指す日本語教師像を聞かれることも多いです。ここで気を付けたいのは、面接官が知りたいのはあなたがどんな教師になっていきたいのかというビジョンだということ。

具体的には、生徒に対してどういった支援・貢献ができる教師になりたいのかを答えられるとよいです。自分の学生時代の先生のキャラクターを考えてみるとヒントになると思います。生徒の悩みに寄り添って丁寧に指導する先生、いつも明るく笑顔あふれる授業をする先生など、自分が将来こんな日本語教師になりたいというイメージを具体的な言葉にして表現しましょう。

日本語教師としての仕事は、日本語を教えるだけではありません。海外から日本に来て、生活面で悩みを抱えている生徒の話を聞いてあげるなど、気持ちの面でのサポートが必要なこともあるでしょう。もちろんこういった支援が仕事の中心ではありませんが、生徒側の視点も持っておくとアピールポイントにできると思います。

【4】業界・学校研究(面接を受けている日本語学校について)

面接を受ける際、必ず調べておきたいのが日本語指導業界の動向や、面接を受ける日本語学校の基本情報です。

  • 本校に在籍する生徒の国籍を知っていますか
  • 日本語教育の現状についてどう思いますか

こういった質問から面接官が見ているのは、志願者の真剣さです。志望度が高ければ業界研究をしっかりしているはずだし、日本語教師への情熱を語れてもこの学校についての情報を持っていなければ「うちじゃなくてもいい人なんだな」と思われてしまいます。

日本語教育全体が抱える課題や関連するニュースについて日頃からアンテナを高くして情報収集し、面接を受ける学校の教育目標や教育理念、生徒の在籍状況といった基本的な情報を調べてから面接を受ければ、あなたの本気さを面接官も感じ取ってくれるはずです。

【5】その他

その他、一般的な就活面接で聞かれるような質問も聞かれることがほとんどです。

  • 長所短所
  • 趣味特技
  • あなたの人柄は

上記のような志願者の人柄を尋ねる質問もされます。質問の切り口は様々ですが、大切なのは自己分析を丁寧に行うことです。日本語教師は生徒(人)を相手にする仕事だからこそ、面接官はあなたがどんな人なのかを知りたがっています。今までの人生で起きた良かったこと、悪かったこと、成功したこと、失敗したことなどを思い出し、そのエピソードを語れるようにしておきましょう。

また、日本語指導経験者には突っ込んだ質問もされます。

  • 授業中生徒がスマホをいじっていたらどうしますか
  • 生徒から学校を辞めたいと相談されたらどうしますか

といった具体的な生徒の行動に対するあなたの反応を問う質問から、過去の指導歴から得た経験について、具体的な文法の指導方法についてなど、経験があるからこそ聞けるような質問も想定できます。

生徒の学校生活を想像し、起こりうるトラブルとその対処法、授業での困ったことなどを書き出してみるとよいでしょう。

日本語教師の面接は準備が大事!

日本語教師の面接と言えど、ベースは他の業種や企業の就職活動と変わりません。それに加えて、「日本語教師になりたい!」というだけでなく、なぜその学校でなければならないのか、教師としてどのように生徒と関わり、成長していきたいのかを掘り下げて考えましょう。

また、未経験だと非常勤教師からスタートの場合が多いので、勤務条件についても事前にスケジュールを確認し、はっきりと伝えられるようにしておくと安心です。

面接官は志願者の指導スキルというよりも、むしろ伸びしろや人柄を見ています。あなたの熱意が相手に伝わるよう、しっかりと準備をして面接に臨みましょう!

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