こんにちは、SenSee編集部のいのっちです!
コロナ禍で日本語業界にもオンラインの波がやってきました。
日本語学校の学生が入国できないからオンライン授業になったという先生、多いですよね。
オンライン授業の波がやってきてこんな声も増えてきました。
- オンラインの需要が増えてきたから個人でオンライン授業デビューしてみたい。
- 以前教えていた学生から来日できないからオンラインで授業してほしいと頼まれた。
自宅でできるってのもいいですよね。これを機にフリーランスの日本語教師を始めるのも手です。でも実際に始めるにはよくわからない、オンライン授業に必要なものって?など疑問も出てくる…。
生徒を募る方法も、授業のコツも、気になることは多いのですが(笑)
まず必要なのは設備です。パソコンはもちろんのことそれ以外にも必要なものってあるんです。そこで、本日は設備編としてオンライン授業に必要な基本設備をお伝えします。
それだけじゃありません!せっかく始めるなら快適に体の負担少なくやりたいもの。
そこで、基本にプラスして「こんな設備だったらとっても快適」なおすすめ設備までお教えしちゃいます!
オンライン授業に必要な設備を知って、デビューに備えたい方、必見です!
オンライン授業で必要な設備って?
オンライン授業で必要なもの、まずは設備です。
これがなければ始まりません。でも何を揃えればいいの?ってとこですよね。
そこでまずはオンライン授業で必要な基本的な道具についてお話します。
パソコン関係はちょっと苦手・・・ハードルが高いなって方でも大丈夫!簡単に、これがあればOK~というものをざっくりお伝えしますね。
ここでは基本の必要なものと、プラスあったら便利ってものをご紹介します。
これを使うと便利!というものもあるので既に基本的な道具を知っているという方にも役立ちますよ。
これがあればOK!基本の設備
【基本設備】
- パソコン(これから準備する方は、画面が大きいほうがおすすめです。)※ノートパソコンを持ち運ぶ方は持ち運びやすいもので!
- マイク (声をひろうもの、マイクが内蔵されているパソコンもあります。)
- カメラ (ノートパソコンだとついているものもあります。ホワイトボードなど広範囲を写す場合は別の独立型カメラがおすすめです。)
- インターネット環境 (既に使用している方も動画は重くなるのでWi-Fi環境を再度チェックしてください。)
最低限、この基本設備さえあればオンライン授業を始めることができます。
【プラスであるといいもの】
- ホワイトボード
- 書画カメラ
- ペンタブレット
- PDF化したテキスト
- ミニホワイトボード
- サブディスプレイ
教室で授業を行うときには黒板やホワイトボードに書きますよね。
じゃあ、オンライン授業では?事前にパワーポイントに準備して見せることもできます。でも突然の質問や漢字や答えを書きたいときはやっぱりサッと書ける手書きがあると便利ですよね。
黒板・ホワイトボードのおすすめ代用品
①アナログ型:ホワイトボード、(書画カメラ)
ホワイトボードに書いてカメラに映すという方法。家に大きなホワイトボードが用意できない方は量販店などで買ってミニホワイトボードを準備しておくと安心ですよ。
書画カメラってどうですか?って聞かれることがあります。使っている先生もいます。
書画カメラは紙に文字を書いてカメラで映すというもので、中古で安く手に入れることができます。ですが、いのっちの個人的意見としてはあまりおすすめしません。
なぜかって?
からです。慣れれば便利かもですが、授業前のセッティングもちょっとめんどくさい・・・という気がします。
②デジタル型:ペンタブレット
パソコンにつないでタブレットに直接文字を書くというもの。書いた文字がパソコンの画面上に出ます。オンライン会議サービスの「ホワイトボード」という機能で使用できます。
ペンタブレットのおすすめポイントは、
- スペースをとらないので自宅で使いやすい
- 画面に書いた文字はスクリーンショットで保存できるので学習者にとって便利
という2つです。
この他に、大前提として静かな環境で授業を行うことも重要ですよね。
余力がある方は、自分のパソコンを授業状態のオンラインにして、スマホでミーティングに入室する実験をおすすめします。理由は、自分や書いた文字の見え方を確認するため。
学習者の中にはスマホで授業を受けているという場合もありホワイトボードに書いた字が小さすぎてよくわからないということも。自分で実感してみる、大切です。
負担を軽減させて快適なオンライン授業環境にする方法
基本的には先ほどお伝えした基本設備があればオンライン授業が始められます。
でも・・・せっかくオンライン授業を始めるなら快適にしたいですよね。
いのっちがオンライン授業をやってみて一番感じたのは、「疲れる!」です。教室での対面授業とは違った疲れがドッとでます。
慣れないうちは
- 画面に集中しすぎてしまうので目が痛くなったり
- 音声が聞きにくくて神経をとがらせたり
・・・なんだかグッタリ。
そこで快適なオンライン授業の環境のためにいのっちおすすめ設備もお教えしちゃいます。
- パソコン
- カメラ
- マイク・スピーカー
- ディスプレイ
- インターネット回線
この5つのポイントでお伝えします。みなさんの負担軽減になるはず!
基本的なツールがあればOK~なんですがこれから本格的にオンラインでやっていきたいって方はこの機会に設備に力を入れてみるのもアリですよ。
これで快適間違いなし!いのっちおすすめ設備①パソコン
オンライン授業で一番大切なのがパソコンです。オンライン会議サービスを使う場合は、それほどのスペック(性能)はなてくも大丈夫です。
でも日本語の授業ではパワーポイントを使うことがありますよね。一緒に使うと重くなって動きが悪くなるんです。
<いのっちおすすめスペックはこちら!>
- CPU:第8世代 Intel Core i5 以上
- ※同じIntel Core i5でも「世代」に注意!ちなみに最新型は第11世代です。
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:256GB以上のSSD
なんじゃこれ~と思った方、分かりやすく例えると・・・
- CPUは頭脳
- メモリは作業をする場所(机)の広さ
- ストレージは机の引き出し!
仕事をするときは、頭脳が良くて、作業する場所は広いほうがいいですよね。引き出しがたくさんあって整理できたほうが仕事効率がアップします。
ちなみにSSDはストレージという引き出しの中でも物を見つけやすい引き出しとイメージしてもらえればOKです。
これで快適間違いなし!いのっちおすすめ設備②カメラ
パソコン内蔵のカメラでも十分授業はできます!が、外付けカメラにすると授業がしやすくなります。
【Webカメラを選ぶ時のポイントはこの3つ!】
1.画質
ホワイトボードや黒板に板書をするときに相手に鮮明に見えるかどうか、オンライン授業で大事なポイントです。
その画質を左右するのが「画素数」と「解像度」。この2つが高いほど映像が鮮明になります。でもあまり高すぎてもオンライン会議サービス側が対応していなかったりインターネットに高負荷がかかったりするので要注意です!
<いのっちのおすすめは!?>
- 画素数:200万画素以上
- 解像度:フルHD以上
2.画角
画角はWEBカメラが映す映像の横の広さ。顔や手持ちのプリントだけを映す場合と大きいホワイトボードや黒板を使用する場合で必要な画角が変わります。
例えば、いのっちが教えている学校では、画角120°の小会議室用WEBカメラを使っています。これだと黒板の端から端まで映すことできるんです。
でも画角が広いといいことばかりじゃないんです。注意点は・・・お部屋で使うときに余計なものまで映ってしまうことがあるということ(笑)教える環境に合わせて選んでみてくださいね。
<いのっちのおすすめは!?>
- 顔だけや手持ちのプリントやボードだけ使うとき:75°~90°
- (板書はあまりしないor板書はパワーポイントで画面共有する方におすすめ!)
- 大きい黒板やホワイトボードを使う方:120°以上
- (教室形式でがっつり黒板に板書する方におすすめ!)
それぞれカメラの画角が75°~90°ぐらいのものと120°以上のものが売っているのでお店やインターネットでチェックしてみましょう。
ちなみにインターネットの比較サイトで調べると、基本仕様を選べるようになっています。
そこでフルHDや200万画素、画角120°を入力するだけで見つけることができちゃうので、おすすめな見つけ方です!
3.その他
その他にも、マイクの有無、オートフォーカスの有無、設置方法など違いがあるので自分の使い方に合わせて最適なものを選んでみてくださいね!
高い商品になると、リモコンでの首振りやズーム!!ができるものまであるんです。
余談ですが、WEBカメラが品薄で確保できなかった時、いのっちの学校では一眼レフを使っていました。
えっ!?一眼レフでできるの?って思いますよね。できるんです!
対応機種であればデジタルカメラや一眼レフカメラをWEBカメラ代わりに使うことができちゃうんです。各カメラメーカーがアプリを公開しているので、興味がある方は調べてみてくださいね。
これで快適間違いなし!いのっちおすすめ設備③マイク・スピーカー
基本編で、マイクやスピーカーはパソコンやWEBカメラに内蔵されていますよとお伝えしました。が!独立したものを用意するとより音が伝わりやすくなります。
最近流行の完全ワイヤレスイヤホンやヘッドセット(ヘッドホンとマイクがセットになったもの)を利用するといった方法もありです。ヘッドセットのように頭につけるのは気になる~って方は外付けのマイクスピーカーセットをおすすめします。
これで快適間違いなし!いのっちおすすめ設備④ディスプレイ
オンライン授業でずっと画面を見ていると、目がとても疲れるんです。ディスプレイの種類によって疲れに差が出るって知っていますか?けっこう差があるんですよ!
一般的なディスプレイは主に「グレア(光沢)液晶」と「ノングレア(非光沢)液晶」に分かれます。(中間のハーフグレア(半光沢)というものもあります)ノートパソコンのディスプレイも同じです。これは表面処理による違いによるものです。
【それぞれ特徴は、メリット・デメリットは?】
グレア液晶
- メリット:画面がツヤツヤしている、発色がよくてとにかく画面がきれい!
- デメリット:外光の映りこみが多い、目が疲れやすい
ノングレア液晶
- メリット:外光の映りこみが少ない、目が疲れにくい(←とても重要!)
- デメリット:画面が少しザラザラしている、少し白っぽく見える(うすぼんやりして見える)
デスクトップパソコンの外付けディスプレイは、ノングレア液晶のものが多いです。
ノートパソコンのディスプレイはグレア液晶のものが多くなってきているようです。
人気のMacBookやMicrosoft Surfaceもほとんどがグレア液晶。グレア液晶は映像がきれいで魅力的です。が!いのっちのように目が疲れやすい人はノングレア液晶がおすすめ。
持っているパソコンがグレア液晶なんだけど~って方!
グレア液晶をノングレア液晶っぽくできるパネルやフィルムも多く販売されているので試してみてください。
目の疲れを低減するには、OSのブルーライト軽減の設定をしたり、ブルーライトカットのメガネをかけることも効果があります。
これで快適間違いなし!いのっちおすすめ設備⑤インターネット回線
オンライン会議サービスで重要なものの1つがインターネット回線です。最近はWiMAXなどのモバイルルーターサービスもありますよね。
安定性を求めるなら、個人的には固定回線がおすすめ!固定回線の場合でもWi-Fiより有線接続の方がより安定するので、Wi-Fiで安定しないな・・・と思ったら有線接続も試してみてください。
オンライン授業は環境が大事!設備をそろえて快適に授業しよう!
本日の記事、いかがでしたか。なんだか・・・日本語教師に関係あるんか~い!ってぐらいパソコンの専門的なことが並んでしまいました。
環境を整えるのは大切だけど、いのっちみたいに専門的なことよくわからないし・・・と思ったそこのあなた!
いのっちがパソコン関係に詳しいかって!?全くです。むしろ苦手、なんならやりたくない!でもオンライン授業の波が来てしまったんですね。
「オンライン授業の研修やってくれる?」突然のご指名でした。
パソコンが不得手な非常勤講師の先生方が多い、緊急事態宣言が出てしまった、やるしかない、という状況に追い込まれました。
そこで設備担当の事務さんに聞いたり、調べたり…。
そしてオンライン授業が始まったら予想以上に体へのダメージが大きかった・・・全国の日本語教師のみなさんにそんな思いをしてほしくない!ってなわけで今回の記事でさらに調べて、設備担当の事務さんに何度も聞いて、パソコンに詳しい知人に聞きまくりました。
ちなみに、ここで書いたいのっちおすすめ設備
- ノートパソコン
- カメラ
- マイク・スピーカー
でいくらぐらいかかるのか!?インターネットで調べたところだいたい12万円~13万円ぐらいでそろうと思います。
やっぱりよくわからないって方はこの記事の太字部分をメモ!そしてパソコンに詳しい友人や家電量販店の店員さんに聞いてみてください。いきなりお店は不安、ハードルが高いなって方はインターネットの比較サイトで相場を調べてみるのもおすすめですよ。
かなり大きな出費ですが最初から全部そろえなくても大丈夫!まずはパソコンだけ買って少しずつ快適設備を買い足していくのもいいと思います。予算と相談の上、基本設備にプラスアルファができる方は参考にしてみてください。
次回は、オンライン会議サービスについてお伝えします。お楽しみに!
※パソコン関係は日々進化しています。ここでの情報は2021年3月上旬のものです。
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