学生の会話能力を向上させる日本語練習とは⁈アンケートで高評価だったやり方4つ

私、学生に「授業がわからない」と言われたことがあります。

私の授業を受けた学生数名(いや、クラス全員?!)が「木村先生の授業がわからない~!」と事務所に言いに行くという非常事態が発生したことがあります(汗)

でもその後、自分なりに授業改善をしてみて、学生からの授業アンケートではけっこういい評価をもらいました。

学生が「わかりやすい」「日本語が話せるようになった」と感じてくれたからこそ、得られた高評価。どうして高評価を得られたのか?と考えたとき、4つの方法がありました。

今回は学生が「自分は日本語が話せるようになった!」と感じる練習方法を4つご紹介します!

会話能力を上げるにはどうしたらいいかと悩んでいらっしゃる方、ぜひ参考にしてみてください!

目次

学生の会話能力向上に効果アリ!教材作成不要のカンタン練習法

日本語教師の仕事で大変なことの一つって、授業準備じゃないですか?

学生に合わせて教材作成。出版されている教材があるのに、担当学生に合うように編集…(-_-;)

大変ですよね。

だから!今回は教材作成不要、且つ会話能力アップに効果テキメンの方法4つをご紹介致します!

方法①大量の口頭練習

導入が的確でも、場面を与えて会話練習しても、単語や短文がスラっと口から出てくる状態でないと、会話は上手になりません。

だから授業中に単語や短文がスラっと口から出てくる状態にするのです。その為には大量の口頭練習!

教科書に載っている問題だけでは足りません。教科書+10問、いや20問は用意し、授業中にダダダダダーとこなしましょう。

口頭練習で口が動かないようでは、実際の会話時には口は動きません。(そりゃそうですよね)

文字カードやイラストを用いた口頭練習など、大量の口頭練習をするうちに、口がスムーズに動くのがわかり「あ、私、日本語を話しているかも」と実感するハズです。

方法②学生が興味ある話題でウォーミングアップ

みなさんはウォーミングアップのとき、どんな話題を使っていますか?

時事問題も大切ですが、会話能力を上げるためには学生が話したくなる話題を使うのが一番です。

話したくなる話題って、どんな話題でしょう?

みなさんは学生が興味あるものや、好きなものはご存じですか?学習者がどんな話題で休み時間に盛り上がっているか、意識していますか?

授業担当になると、休み時間は次の授業準備で忙しいですが、学生に趣味を聞いたり、学生とのおしゃべりに参加してみたりして、学生が話したくなる話題は何かを調べてみるのも大切です。

学生が興味あるもの、つまり学生が話したくなる内容をウォーミングアップで使うと、学生も「話したい」と思って、積極的に話してくれます。

学生は「自分の意見が話せた」「相手に日本語で伝えられた」と感じれば、会話能力が身についたと実感できます。

方法③学生に必要な場面設定

日本語教師は学生に会話練習させるとき、場面設定をしますよね?

その会話場面、学習者の生活に必要な場面でしょうか?教科書に載っているから、試験に必要だから、という理由で学生に練習させていませんか?

学生が「自分の生活には必要ないな」と感じたら、積極的に練習しなくなります。

教師はまず、学生の毎日の生活を朝から晩までイメージし、どんなシチュエーションで学習文法が使えるかを考えます。

学生が実際に遭遇する場面を設定して、練習するのです。

場面設定は、

  • 〇〇さんがコンビニのアルバイトで失敗したとき
  • △△さんが事務所で進学に必要な資料を依頼するとき

というふうに、具体的であれば具体的であるほどいいですね。学生が文法を使う場面がイメージしやすくなります。

数日後に、「実際に使えましたか?」と質問してみるのもおもしろいですよ。

方法④雑談を練習に変える

授業内容とは関係ないけど、学生と話が盛り上がった!ってこと、ありますよね。

  • 週末に何をした、とか
  • どんなアニメが好きだ、とか
  • 行きたい場所があるから、教えてほしい、etc…

初級の学生でも、辞書を使ったり、ジェスチャーで言いたいことを伝えてくれることがあります。日本語教師の仕事が楽しいと感じるひと時でもありますよね。

この楽しいひと時を、「あぁ、楽しかった」の時間だけで終わらせてはいけません!

あの手この手で話が盛り上がり、内容がわかれば教師はすかさず、学生のレベルに合った語彙と文法で言い換えるのです!!

学生は自分が言いたかった内容なので、積極的にメモしてくれます!

ただ雑談の内容を、学生のレベルに合った語彙と文法で表現するには、日本語教師の経験が必要です(-_-;)

学生の既習語彙や文法はコレとコレ!とササッと頭に出てきて、それらを使って盛り上がった話の内容をまとめなければなりませんので…。

でも、そんな経験を1つずつ積み重ねて自分メモに残しておくと、日本語教師としてレベルアップできます!ぜひひと手間、がんばってみてください。

まとめ

学生の会話能力を向上させるための4つの方法!

  • その①:大量の口頭練習を行い、学生に「自分の口が動いている」と感じさせること
  • その②:学生が興味ある話題でウォーミングアップし、学生に「話したい」と思わせること
  • その③:学生が実際に遭遇する場面を設定し、会話状況を具体的にイメージさせること
  • その④:雑談の内容を、既習語彙や文法で言い換え、会話の中で語彙や文法を使う方法を示すこと

以上の4つです。

どれも新たに教材作成する必要はないものばかり!

明日からの授業で試してみてください。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 私は本当に日本語の会話が上手になりたいですが。。。頑張っているてもなかなか話せないのはどうだすか。自分のことも怒れる。
    漢字で読むことは読むが話せないですけど。。。いつも悩んでいて諦める気持ちになります。
    うえのコメントにミスがあれば我慢してお願いします。

    • DYさん、コメントありがとうございます(^^)
      「日本語を間違えてるかもしれないけど..」と思いながらコメントを残してくださった気持ちが嬉しいです。
      「間違えても、話す!気持ちを伝える!」が大切です。
      毎日少しず、話してみてくださいね!

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