日本語教師、大学院で学びを深めてスキルアップ!

こんにちは!SenSee編集部のハルです!

私は東京の日本語学校で非常勤講師をしながら、いろいろな会社と繋がって、フリーランス的に働いています。

皆様の中で、ずっと日本語教師として走り続けて、このままでいいの?と疑問を感じたり、気になることがあっても深く調べずに流してしまった…という方はいませんか?

私は日本語学校で12年間、分かりやすくて楽しい授業を目指して、教える技術を磨いてきました。でも最近問題が…。

CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)やら、TBLT(Task-based Language Teaching)やら、著作権やら、ASD(自閉スペクトラム症)の学生やら、ただ「上手に教える」だけじゃなく、専門知識が必要だと感じることが多くなったんです。

専門知識は専門家に聞きたい、でもどこで?と思いついたのが大学院です。大学院では日本語教育学、著作権法、臨床心理学も学べる!

今回は、大学院入試に向けた私の受験奮闘記です。思った以上に悪戦苦闘しています(笑)。

それではご一緒に見ていきましょう!

目次

大学院入試前の準備

大学院は勉強する所ではなく研究する所」と言われるように、自分自身が研究者となって課題を見つけ、掘り下げていくことになります。

院試の第一歩は、自分の研究テーマを受け入れてくれそうな指導教授を探すこと!
大学名で選ぶのではなく、教授の専門分野や研究領域を見ていきます。

例えば「〜たら」の用法を詳しく分析したい!という方には言語系の教授がいいですし、「地域の外国人の日本語学習ニーズを分析したい!」という方には教育系の教授とか。音声学やICT教育を得意とする教授もいらっしゃいます。

師事したい先生が決まったら、いよいよ院試申込です。

研究計画書を提出しますが、出来が合否に大きく影響するので、ここは気合いを入れたいところです。

以下、詳しく見ていきましょう!

研究計画書

研究計画書は1500字〜5000字と大学によって幅がありますが、私の研究計画書の構成はこんな感じです。

①研究テーマ

②研究の背景や目的

③先行研究

④研究方法

⑤期待される成果

研究テーマは、私の場合難航して、先行研究をCiNii(サイニィ)や国会図書館で調べるうちに、やっと自分の研究テーマが絞り込まれてきました。

研究方法も、量的研究(アンケート調査)なら統計学、質的研究(インタビュー調査)ならナラティブ分析やPAC分析等、いろいろ手法があって、チンプンカンプン!

研究計画書を書く前に知らないことがありすぎて、国会図書館の食堂で名物じゃがいもカレーを食べながら、無知の知をしみじみ感じていました(笑)。

大学院入試

院試では、筆記と面接を課している大学が多いようです。私の場合、面接では主査と副査の教授がニコリともしないで、ものすごい緊張感でした。

「研究内容を5分で説明してください」と言われた後、鋭い指摘が続き、私は哀れなくらいボロボロ…。

学問の道は真剣勝負、にこやかな笑顔をしても意味がなく、社会人時代に培ったハッタリも効きませんでした。

しかし逆に私の心に火がつきました。ご指摘は私が気づかなかった視点で、正しい研究のあり方を教えてくれました。研究者ってすごい!と圧倒された面接でした。

大学院卒業後の働き方は?

院試が入口なら、出口は修士号取得です。修士号を取得して、日本語教師の働き方は変わるのでしょうか。

大学で日本語を教えている友人によると、修士号を取ったから大学教員になれる、というのは甘い考えだそうです。友人はJREC-INで公募戦士となって応募するも全滅、と言っていました。

「大学教員になるには修士号だけじゃダメよ〜、最近は博士号も必要よ〜、コネも必要よ〜、業績も必要よ〜」と呪文のように言われました(笑)。

「Publish or Perish (論文出版か死か)」と言われるほど、アカデミックの世界は厳しいようで、ハードル高し!

大学院に行こうと思ってるんですけど…とオンライン授業で常連のお客様達に相談したところ、どうやら欧米では、言語を教える先生が修士号を持っているのは当たり前だそうです。

その後、相談したお客様全員からびっしり予約が入って驚きました。高学歴のお客様は、講師にも高い知性と努力を期待していると感じました。

もしかして修士号を取得すると、他の日本語教師との差別化になって、質の良いお客様にアピールできるかも?と勇気が出ました。

まとめ

今回は、大学院で学びを深めてスキルアップしたい!という私の院試チャレンジについてお話しました。

1年近く院試に悪戦苦闘した結果は、一勝一敗!合格通知を見た時は、老眼で見間違いかと、何度も見直してホッとしました。

これからは花の女子大生、合コンに誘われたらどうしよう?と家族に言ったら大笑いされました。オバチャンなので、ある意味、勉学に集中できそうです(笑)。

大学院で新たな知見を得て、日本語教師として成長できたらいいな〜と思っています。

それでは、また別の機会に。

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