★この記事のポイント★
こんにちは。SenSeeライターのきなこです🌻
私は2022年度秋募集でJICA海外協力隊に合格し、インド中南部の大学に日本語教師として派遣されました🍛
今回は日本語教育職種以外を目指す方にも役立つ情報です!
▼JICA海外協力隊- はこちら
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【1】JICA海外協力隊の倍率ー合格しやすい職種があるって本当?
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現在公開されている最新のデータ(2023年度春募集)で見ると・・・
全体の応募者は一般案件 1,104名、シニア案件 83名、計1,187名。
(シニア案件は、年齢制限ではなく経験年数が一定以上求められる案件です。)
💡 用語解説
多岐にわたる職種があります。インフラ・保健医療から農林水産、教育、スポーツまで本当に様々。
希望する案件は第三希望まで書くことができ、職種はバラバラでも構いません。
例えば、第一希望 日本語教育, 第二希望 英語教育, 第三希望 青少年活動 でもOK◎
職種には、大きく分けて専門資格が必要な職種と、そうでない職種があります。
例えば小学校教育は教員免許が必要、経験年数3年以上など。これは「要請票」で確認できます。
▼JICA海外協力隊 公式サイト(要請票は”シゴトを見つける”ページから)
https://www.jica.go.jp/volunteer/
1-1.倍率が高い職種と求められるスキル
専門資格が必要ない職種は、応募が殺到しやすく倍率が高いです。
例えば「青少年活動」「コミュニティ開発」「環境教育」「PCインストラクター」「公衆衛生」などの職種には、新卒でも応募できる案件が多くあります。
スポーツ職種も、経験年数をクリアしていれば応募できる案件が多いです。実業団でなくても、部活レベルでOKという案件も見られます。
一方、医療関係や小学校教師など教育関係は、専門資格が必要なものがほとんどです。
資格が不要ということは、他の職種に比べ適応力やコミュニケーション能力の審査比重が高い。要請票を読み込んで、求められる回答を見抜くことが重要です。
ボランティア経験やチームで活動をした経験(リーダー経験があると尚良し)、臨機応変に対応する力も重要なアピールポイントです✨
例えば、資格条件が易しい案件をいくつか見つけたので紹介します💡
▼案件①
職種:コミュニティ開発
資格:高卒以上
地域振興や地域開発の知識が必須
SNSのプロモーション手法の知識があると良い
派遣国:タイ
派遣先:協同組合振興局チェンマイ支局
活動内容:チェンマイの自然や農産物を活かし、日本人観光客をターゲットにした地域の観光開発への支援を行う。
▼案件②
職種:青少年活動
資格:大卒
派遣国:モンゴル
派遣先:オルホン県エルデネト市第13番学校
活動内容:小学校で、スポーツ・芸術等の情操教育を取り入れた課外クラブ活動の継続を支える。クラブ活動を「遊び」から「情操教育」へ向上する支援を行う。
参考>> JICA海外協力隊 公式サイト(2024年度 秋募集 長期派遣/一般案件 要望調査票より)
https://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=Info&yID=JL01824B12
1-2.「日本語教育」の倍率-合格しやすい裏技がある?!
2023年度春募集-日本語教育職種の結果は以下の通りです。
要請数(案件) 73 / 応募者数 110(併願者含む)
一次(書類)選考 合格者 60名
二次(面接)選考 合格者 33名
応募110件に対し、最終合格は33名と倍率は約3.4倍
簡単に受かるとは言えない状況です💦
しかし、日本語教育職種の倍率はあまり当てにしない方がいいです。
JICAは無理に合格者を出さないから
応募者がいても適任と判断されない場合、案件は次回の募集に回されます。たとえ定員割れになったとしても、数合わせの合格は出しません。
海外協力隊の選考は受験者同士の競争ではないということです。
日本語教育職種への応募は、書類・面接ともにしっかり準備が必要です💡
もし、日本語教育では経験が浅くて自信が無い・・・という方は、あえて日本語教育ではない職種を選ぶのも裏技!
日本語教育に応募すると、資格・経験があって当たり前と見られます。
あえて別の職種を選ぶことで、日本語教育の知識を「武器」としてアピールできます。
この作戦が有効な案件を見つけました🗾
職種:青少年活動
資格:大卒
マイクロソフト オフィス全般が操作できると良い
派遣国:スリランカ
派遣先:国家青年活動評議会
活動内容:キャンプ、ワークショップ、日本文化紹介を通して、青少年の規律や協調性といった社会性を育成するための職業教育の一部を支援する。
参考>> JICA海外協力隊 公式サイト(2024年度 秋募集 長期派遣/一般案件 要望調査票より)
https://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=Info&yID=JL06624B12
高倍率を勝ち抜くためのポイントは、こちらでまとめています✨
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【2】JICA海外協力隊の給料•生活費ー貯金なしで生活できる?
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・赴任時/帰任時の往復渡航費
・移転費/支度料 ・・・ 日本国内の引越しや、現地で電化製品を購入できる
・現地住居 ・・・ 私は現物支給で光熱費負担なし
・現地生活費
・現地活動費 ・・・ 活動に必要な物品の購入
・セキュリティ費 ・・・ ガードマンを雇う。アフリカに多い。
・医療費 ・・・ 労災保険・歯科治療も補助あり
・国内手当 ・・・ 年金や家賃払ったりできる
・帰任手当 ・・・ 帰任後の生活のセットアップに使える
・個人契約したインターネット費用
・私的な旅行費用
・既往症の治療費(持病。3割負担になる場合もあり)
現地生活費は国によって物価などを考慮して決まるので、金額は人によります。
インドは食費はじめ生活費全般が安いので、現地生活費もほぼ最安値な国でした。
中米や太平洋諸島は高額でした。でも、その分物価が高いということですね💦
なので、金額で選ぶ必要はないと思います。
(同期のパラオ隊員は、箒とちりとりなど掃除道具を買っただけで一万円近くかかっていました・・😲)
海外生活となると、高額な医療費が心配ですが、JICAの保険に入るので全く心配ありません◎
私も渡航後すぐに、料理に小石が混ざっていて歯が割れましたが、現地で治して保険も適用されました!(石はインドあるある。笑)
万が一派遣国での治療が難しい場合、日本や第三国への緊急移送も保険が適用されます。
私は、現地生活費+国内手当で、月8~10万円ぐらい貯金していました。
月2万円あれば余る生活ができていました。特に倹約生活をしていたわけではなく、デリバリーも頻繁に頼んでいました。(ちなみに、インドはお酒やタバコを、旅行をよくする人は赤字隊員率が高い。)
お金に関しては、全然心配しなくて大丈夫だと思います✨
【3】JICA海外協力隊の生活事情ー住居はどんな感じ?
インド隊員の一例をご紹介します。
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私は大学敷地内の教員寮に住んでいました🏠
教育系の職種だと、勤務先の敷地内に住むパターンは多いと思います。
住居をJICAが手配するのか、配属先が手配するのかは、国によって取り決めが違うと思います。
実際に私も玄関ドアの鍵が1つしかついていなかったので、2つにしてもらいました。
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窓には鉄格子もあり、女性一人でも安心して住めました✨
虫や動物は闘わないとですが・・・(^-^;)
***
今回はJICA海外協力隊シリーズとして、日本語教師個人としての体験をご紹介しました。
これからもリアルな協力隊についての情報を発信していきますので、ご意見やご質問があれば、お気軽にコメント欄で教えてください✨記事のリクエストもお待ちしてます💌
それではまた次回の記事でお会いしましょう〜!
🌎JICA海外協力隊シリーズ🗾
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