【JICA海外協力隊⑤】行きたいけど語学に自信がない!日本語教師の派遣前訓練編-語学はできるようになる?

★この記事のポイント★

JICA海外協力隊に挑戦してみたいけど、語学に自信がなくて迷っている方へ

こんにちは。SenSeeメディアライターのきなこです🌻

今回はJICA海外協力隊シリーズ第5弾ー派遣前訓練編👏👏

私は2023年度4次隊 日本語教育隊員として、インド中南部の大学に派遣されています。

協力隊といえば、派遣前の訓練があることは結構有名でしょうか?

ド厳しいとか、辛すぎるとか、恋が生まれるとか、色とりどりな噂がネット上で飛び交っていますが・・・・実際どうなの?ってところ。

今回はそんな気になる「派遣前訓練編」をお届けします!

この記事では、特に語学訓練にフォーカスしてお話します。(どきどき恋愛じゃなくてすみません〜笑)

協力隊に関する情報はネット上にたくさんありますが、年代によって、またコロナ前後では事情が大きく変わった部分もあります。この記事はコロナ後の体験記です🌎

🌎▼JICA海外協力隊記シリーズ🗾

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目次

JICA海外協力隊の日本語教師は派遣前訓練で何するの?

JICA海外協力隊の歴史は約60年と長いので、経験者でも年代によって話が違ったりします。

1-1.二か月山籠もり?! 訓練の一日のスケジュール

2024年現在「駒ヶ根訓練所(長野県)」と「二本松訓練所(福島県)の2箇所に訓練所があり、どちらもガッツリ山の中です🏔

どちらの訓練所になるかは派遣国や訓練言語で決まります。

私は駒ヶ根訓練所でしたが、近くには登山コースもあり、登山装備の方もよく見かけるような場所でした。空気がきれいで、静かで、勉強しかすることがない・・・・いえいえ、勉強に集中できる環境でーす🤭✨(真冬は両訓練所まじで寒いのでがんばってください~!)

訓練内容はとにかく、ほとんど語学!これは職種一切関係なし

それからJICA事業の概要や、健康管理や安全管理についての講座を受けます。研修担当者は協力隊OBが多いので、実体験も聞けて面白かったです。

🌞一日のスケジュール(私ver)🌞

5:30     起床
5:30-7:00  自習(語学)
7:10     朝食@食堂
8:10     朝の集い
8:45-11:40   語学授業
11:40-13:00 昼食@食堂 みんなとおしゃべり
       部屋で昼寝
13:00-15:00 語学授業
15:00-17:00 全体講座(安全管理・健康管理など)
17:00-18:00 宿題終わらせる・お風呂
18:00      夕食@食堂 みんなとおしゃべり
19:00-21:00 自習(日本語教育)
21:00-22:00 ストレッチ・読書
22:30      就寝

静かな環境のおかげで、早寝早起きの習慣が嫌でも身につきます!

ずーっと夜型だった私が早寝早起きをしていたなんて、未だに信じられません(笑)

どれだけ自由時間が持てるかは、語学次第だと思います。

あとは、プレゼン準備に時間がかかって寝不足の人もチラホラ・・・・(私は睡眠最優先。寝ないとムリ。笑)

ちなみに、ネット上には朝ラジオ体操やランニングがある!という噂がありますが、

だいぶ前に廃止になったようで、私達はありませんでした!(ラッキー!なんて思ってません。苦笑)

ということで、体力作りは自発的に!笑(私は絶賛、後悔中)

▼JICA海外協力隊 公式サイト「派遣前訓練ってなに?」
https://www.jica.go.jp/volunteer/training_center/

1-2.派遣前訓練中、日本語教師は何をする?

派遣前訓練のメインは職種に関係なく語学で、日本語教育に関する時間は、ほ~んの少しだけ、オンラインで行われました。

主に訓練所入所前に提出した事前課題の振り返りと、過去の隊員の報告書について、他の日本語教育隊員と意見交換をしました。

日本語教育に特化した研修は、それぐらい。

基礎知識は持った状態で来てくださいね、という感じでしょうか。

・・・とはいえ、放ったらかしというわけではありませんのでご安心を!

JICAから提供される日本語教育についての研修は、派遣前訓練に入所する前が最もボリューム的には大きいです。オンラインで動画視聴し課題を提出する形ですが、専門家や大学教授の先生方が講義してくださるので、とても勉強になります

ここで与えられた課題に100%頑張って取り組めば、大丈夫だと思います◎

私は派遣先が大学ですが、大学で働くのは初めてです。なので、入所前~訓練中はシラバス作成や成績評価などの本を読んでいました。訓練所には日本語教育の人はたくさんいると思うので、オススメの教材を聞いてみるといいと思います🗾

【1】派遣前訓練の60%は語学?!最終レベルはどのぐらい?

公式サイトの情報によると、全訓練時間の6割が語学訓練だそうです。

ガチの山の中で、集中できる環境で訓練を受けた結果、語学力はどのレベルまで引き上げられるのでしょうか?

日本語教師ということもあって、我々は気になりますよね!笑

(ちなみに、この時間には語学自習の時間も含まれます)

1-1.  JICA海外協力隊-派遣前語学訓練のレベル

応募時の語学レベルは、簡単にいうと「そんなに高くなくていい」

応募条件として、公式サイトには英語について記載を見つけました。

“応募に際し、最低限必要となる語学力は、英語の場合、中学卒業程度(英検3級もしくはTOEIC®スコア330点)に設定しています。” 
JICA海外協力隊 公式サイト「語学力審査について」<一派案件> (2024年9月9日)

中学英語をマスターする本を一冊やれば大丈夫、ぐらいのレベルだと思います。

英語以外の言語は、ほとんどの人が初学者🔰

みんなゼロからスタートするので、クラスも習熟度やおおまかな年齢で分けられたりと、学習しやすい環境にしてくれます◎

そして2ヶ月後には、(もどかしさはあっても)日常のコミュニケーションはなんとかこなせる程度になって卒業していきます🌸

同期隊員達も、渡航後すぐに買い物とか、公共交通機関に乗ったりできてるそうです。

食事に招かれたりする様子もSNSでよく見るし、生きていけるレベルにはなるみたいです!笑

英語以外の言語と、英語のレベルによって入所前にeラーニングが課されるので、課題をやっていけば問題ないです◎

ただーし!

アルファベットではない文字の場合最低限読み書きはマスターしておかないと、入所後の睡眠時間が消えると思います…!(実際に大泣きな人います)

1-2. 派遣前語学訓練「英語クラス」のレベル

結論から言うと、これも全く心配なし◎

英語の場合、最初にクラス分けテストがあります。

私達の時は、レベル別でした。公にはなってないけど、なんとなく人数や先生で分かる。(←これは推測)

基礎クラスは超少人数制で、フィリピンなどノンネイティブの先生と、教科書を使って中学英語からしっかり勉強できる。日本語ができる先生もいて、本当に短期間でなんとか生活レベルまで持っていく!という感じでした。

正直、プロにしっかり指導してもらえるの羨ましいな~と思いました。

上級クラスはクラス人数が多く、ネイティブスピーカーの先生が多かった。教科書はバラバラで、基本的に使う練習。スピーチやディスカッションなど、常に発表がメインでした。

あとはJICAらしく、SDGSや貧困問題などに関するビデオを見て討論するとか。ビジネスシーンでの挨拶やメールも練習しました。(勿論私は赤ペン先生まみれ)

謙虚な方や真面目な方ほど、周りの英語力……というより積極性に押されて、ビックリしてしまう方もいるかもしれませんが、大丈夫です◎

私達が普段日本語クラスを見ているように、相手もクラスコントロールのプロなので(笑)

毎日英語漬けなので、照れくさいのなんて最初だけ。あっという間に英語を聞く・話すことに十分すぎるぐらい、慣れます✨

(私のクラスは、授業時間外やLINEでも常に英語で話してたので、逆に日本語で話すときに気まずかった。笑)

どんな年代でも、語学クラスは一番の仲間になることが多いです!お楽しみに(^▽^)

【2】日本語教師が訓練生活の時間を有効に使うコツ

日本語教育のつながりを作っておくことや、学習習慣をつけること、健康な体作りなど、自由時間の使い方は色々言われますが…

私が個人的にやってよかったなと思うことは「過去の隊員の報告書を読む」こと!

これは訓練所含め、JICA関係の限られた場所でしか閲覧できないので、訓練期間中にやっておくのが超オススメ✨

余裕があれば、派遣国の日本語教育以外の職種の方の報告書も面白いです。

協力隊は現地の人々のコミュニティに入っていく分、見えてくる課題が本当にリアル。問題の乗り越え方のアイディアを収集できるので、ぜひ読んで欲しい!

【3】日本語教師が事前に準備した方がいいのは・・・コレ!

訓練所に入所すると、日本語教育についてゆっくり勉強する時間は無いと思っておいたほうがいい(特に英語以外の方⚠️)

2か月間も知らない人と山の中って・・地獄のように長い・・・・と思ってたけど、語学学習やプレゼン準備に追われてあっという間に終わります。

日本語教育のことで勉強したいことは、訓練開始前までに済ませておくのがベター◎

仕事で使用する予定の教科書を知っておくこと🗾

大切なことなので派遣前研修でも、教科書分析の機会があるかもしれません。

訓練終了後はさらに時間がないし、派遣後はそんな時間ないので、内定〜訓練までの時間を有効活用してほしいです🥺

【おまけ】訓練所生活は辛い? 30歳過ぎでも大丈夫?

JICA海外協力隊のイメージって、活発で体育会系!若い人がみんなで団結してスポーツしてる!っていうイメージでした。(はい苦手✋)

私がいた時の平均年齢は37歳。体感としては、意外と高い!と思いました。年上組は体育館とか飲み会とか、目立つ集まりにいないだけで、ミドルエイジの方もたくさんいらっしゃいました。

私も30歳を過ぎてからの入所、しかも昔から集団生活が超超超苦手・・・・これから始まる2年間で、訓練所が一番不安だったぐらい。笑

ですが、全然ストレスなく過ごせました

自分の生活リズムができるまでは疲れたけど、そのうち周りは全然気にならなくなります。本当に、全く。(笑)

私は昼食は語学クラスの人と食べに行くことが多く、夕食時は年上の方が仲良くしてくださってました。気が合う人は自然と引かれ合うし、訓練所の生活については、あまり心配しなくてもよかったな、と思いました。

*****

今回はJICA海外協力隊について「派遣前訓練編」として日本語教師個人としての体験をご紹介しました。

JICA海外協力隊シリーズはまだまだ続きます🌻

これからもSenSeeメディアを通して、協力隊情報を発信していきたいと思っていますので、ご意見やご質問があれば、お気軽にコメント欄で教えてください✨

記事のリクエストもお待ちしております^^

それではまた次回の記事でお会いしましょう!


🌎JICA海外協力隊シリーズ🗾

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