こんにちは!SenSee編集部のハルです!
私は東京の日本語学校で非常勤講師として、欧米の学生を中心にオンライン授業をしています。オンライン授業って難しそう、とか、デジタルにはついていけない…など、皆様の中にも、オンライン授業に不安がある方がいませんか?
私も昔から機械が苦手で、学校のプロジェクターでさえ満足に操作ができないほどでした。そんな私が、今やオンライン授業は400時間を超え、学生からも高評価をもらえるようになったのには、ちょっとした秘訣があります。
オンライン授業は、練習さえすれば、対面授業と同じように、スムーズに進めることができます!今回はオンライン授業をスムーズに進めるために、私がどうやって練習をしたか、経験をお話ししたいと思います。
オンライン授業をする環境を整えよう!
ある日、講師室で主任から、「対面授業は中止、来週からオンライン授業になります。」と言われた時、講師一同、「ついに来たか!」と大騒ぎになりました。オンライン授業は、私たち講師にとって、恐るべき未知の物でした。
いざオンライン授業が始まってみると、回線が落ちたり、画面がフリーズしたり、ファイルが開く速度が遅かったり等、システムの問題が多発しました。ところが今、私はシステムの問題が一切ありません。なぜでしょうか?
それは、パソコンを買い換えて、WiFiも変更したからです。パソコンは最新の16ギガを買って、データ処理能力を速くしました。WiFiは、回線が不安定な安いプロバイダーを解約して、大手企業と契約し直しました。
その後、不思議なくらい、システムトラブルが無くなったんです! あんなに授業中、システムトラブルで焦って、パニック状態だったのがウソみたいです。
出費はかなり痛かったのですが、おかげでオンライン授業がサクサク進むようになりました。環境を整えることは、オンライン授業を成功させる第一歩です!
オンライン授業のテクニック上達法!
では、オンライン授業ならではの授業のコツを紹介していきます!筆者が使っているツールの特性、操作に慣れる方法、会話テクニック等々を詳しく見ていきましょう。
パソコン操作はオンライン英会話の先生に聞こう!
オンライン授業で私が使っているのは、Zoom、Webex、Skypeです。下記はそれぞれの特徴です。
- Zoom:
- クラス授業と相性が良い。ブレイクアウトルームという機能を使って、対面授業のようにペアワークができる。一番おすすめ。
- Webex:
- 情報漏洩の可能性が低い。プライベートレッスンで指定してくるビジネスマンがいる。
- Skype:
- 授業の前後にメッセージやファイルが送れる(Zoom、Webexは授業中しかできない)。音声が悪い。
これらのツールは各々、画面共有の仕方、音声共有の仕方など、微妙に違います。授業前に運用練習をしたい、でも1人では全然分からない、と困った私は、プロに助けを求めました。
オンライン授業のプロとは、すばり、オンライン英会話学校の講師です。私はDMM英会話というサイトで英語を勉強しています。フィリピン人講師はZoomやSkypeに詳しく、親切に使い方を教えてくれました。日本人講師には、日本語で説明してもらったり、私の授業の練習台になってもらいました。
練習のおかげで、機械操作がスムーズになり、オンラインでテンポのいい授業ができるようになりました。困った時は人に聞くのが一番です!
オンライン授業ではオーバーリアクションでコミュニケーションを活性化しよう!
皆様、オンライン飲み会をしたことがありますか? オンラインで会話をすると、話すタイミングが他の人と重なったり、会話が弾まなかったりしませんか?
オンライン授業でも、同じ問題があります。
講師ができる簡単な対策は、学生の名前を呼んで、会話が重ならないようにコントロールすることです。
オンライン授業では自由会話よりも指名制がいいです。ありがたいことに、画面上に名前が出ているので、学生の名前を間違えることはありません。
また、会話が弾まない原因の一つに、オンラインでは顔が怖く映るというのがあります。対策として、私は、顔はいつもモナリザ笑顔、感情表現は体全体を使って大袈裟にしています。のけぞって驚く、歯を見せて笑う、両手でグーサインを出して褒める等、大きなリアクションをすると、学生の反応も良くなり、会話が続くようになりました。
会話力は日本語学校のボランティアで磨こう!
と、ここまでは、オンラインならではの会話テクニックをお話ししました。経験豊富な先生だったら、これだけでオンライン授業で楽しい会話ができます。しかし経験が少ない方は、オンライン会話の練習をしたほうがいいでしょう。
おすすめは、日本語学校の会話ボランティアです。東京の日本語学校の中には、オンライン授業の会話ボランティアを募集している学校があります。学校によって募集内容は違うので、各学校のホームページでご確認ください。
私の学校では、ボランティアの方に、学生のインタビュー相手や、学生のスピーチを聞いて質疑応答、40分間の自由会話等、不定期でお願いしています。
会話術は、何十冊の本を読んでも、1回の経験に及びません。本物の学生と話してはじめて、語彙コントロールや、相手から話を引き出すテクニックが身につけられます。学生と話す自信がない方は、まずはボランティアとして経験値を積むのもいいかもしれませんね!
まとめ
先日、美容室に行ったら、紙の雑誌がなくなっていて、タブレットを渡されました。雑誌もオンラインで読む時代になったのか、と驚きました。社会のオンライン化が加速しています。
日本語教育業界もこの流れを感じます。多くの日本語学校で、オンライン授業が当たり前のように行われ、日本語教師の求人には「オンライン授業にも対応できる方」という条件をよく見かけます。
もし皆様が、まだオンライン授業を始めていないならば、これを機に練習して、デビューしてみませんか? あまりにもオンライン授業が便利で快適で、ハマって抜け出せなくなるかもしれませんが(笑)。
次回は、オンラインからちょっと離れて、キッズの日本語学習について考えたいと思います。子供に日本語をどうやって教えるのか、どんなニーズがあるのか、私や友人の経験をお話ししたいと思います。
それでは、また別の機会に。
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