日本語オンライン授業の教案、どうしてる?私の教案をちょこっと公開します!

こんにちは!SenSee編集部のハルです!

私は東京の日本語学校で非常勤講師として8年間、欧米の学生を中心にクラス授業やプライベートレッスン、25分オンライン授業を担当しています。

さて皆様、授業の前に教案って書いていますか?

教室が舞台だとすると、教案は授業の流れを書いた台本、そしてお部屋のライトに照らされた皆様は女優や俳優!台本があると授業はスムーズに進みます。

でも教案って何を書いたらいいの?とご不明な方、ネット検索するとザクザクお宝(教案)が!授業の流れが分かるのでぜひご参照ください。

私が新人の頃は、寝ても覚めてもお風呂に入っても、教案のことばかり考える毎日でした。文型の導入どうしよう…口頭練習でどんなキューを出したらいい?…活動では何をしよう…と悩みに悩んでいました。

当時は悩みすぎて、3時間の教案作成に何十時間もかかり、計算したら時給50円!(笑)。皆様の中にも、ものすごく時間をかけて教案を作成している方、いらっしゃいませんか?

今回は、最近のオンライン授業で、私が書いている教案についてお話しようと思います。ちょっと自由すぎる教案ですが、こんなのでいいの〜?と肩の力を抜いていただけたら幸いです。それではご一緒に見ていきましょう!

目次

1.日本語オンライン授業の教案、対面授業の教案と同じ?違う?

よく対面授業とオンライン授業は違うと言われますが、導入→練習→活動という授業の流れは同じです。私の教案は対面とオンラインで同じものを使っています。

ただし、クラス授業で各学生がオンライン参加の場合、学生同士のペアワークを入れていません。

Zoomのブレイクアウトルーム機能は、講師側から各ペアが見えないので、学生がちゃんと日本語を話しているか確認できないんですよね…。

代替案として私の学校では、講師がお互いのクラスを訪問してブレイクアウトルームに分かれ、学生のペアワークの相手をしています。初級の自己紹介から上級のインタビューまで、学生は日本人と話せるので大喜び!私も同僚が会話を盛り上げてくれて感謝!

その他、対面授業でしていたタスクは、以下のようにオンライン授業でもしています。

  • (対面)漢字の書き順➡︎(オンライン)習字アプリを画面共有
  • (対面)すごろくゲーム➡︎(オンライン)アプリのサイコロを振って進行
  • (対面)グループワーク➡︎(オンライン)Google Documentで共有
  • (対面)Information gapのペアワーク➡︎(オンライン)チャットボックスで学生指定をしてそれぞれに情報を送り、学生間で質問や説明

オンラインでは対面授業と同じことができない…と諦めがちですが、オンラインでもできる!オンラインだからこそできる!を探そうと思っています。

1-1. 日本語オンライン授業の教案、私の場合

教案のフォーマットは、学校によっては指定されている場合もありますが、本来の用途は誰かに見せるものではなく、自分用のメモです。手書き派もいれば印刷派、教科書に書き込む派、PowerPointの発表者ツール派もいます。

私のオンライン授業の教案は、万年筆で手書き派!

ある日、万年筆を買った私はインク沼にはまってしまい、書きたい、何でもいいから書きたい、このインクで…と思いが募るうちに思いついたのが、教案作成!教案作成なら字がいっぱい書ける!

…というわけで、趣味と実益を兼ねて、せっせと手書き教案を量産しています(笑)。

内容は、左に授業の流れを矢印で書いて、その横に自分が言うセリフや教科書のページなど、メモ書きです。以下、学生情報が書いてあるので詳細は出せませんが、こんな感じです。

皆様、どんなインクを使っているか気になりますか?(気にならない?笑)。PILOTの「紫陽花」「月夜」です。SAILORの「雪明」はうっとりするほど美しいターコイズブルーですが、夜のオンライン授業で、鳥目な私には読めないという悲劇が(笑)!手書き教案は濃い色がおすすめです。

もし皆様が教案作成に疲れたら、綺麗な色で手書き、パソコンで書くよりも気分が上がっておすすめですよ!

2.まとめ

ここまで私の自由すぎる教案を紹介してきましたが、就職活動で教案提出を課された時は、こんな手書きの教案は即アウト!必ず教案フォーマットにパソコンで書いて提出しましょう。

3時間クラス授業の教案を提出する場合、A4用紙で4〜5枚程度でしょうか。くれぐれも大河ドラマの台本みたいな大作をお書きにならないように(笑)。

教案作成は大変ですが、練りに練った教案は、必ず分かりやすい授業につながります。授業をした後も反省点を教案に反映すると、次はもっといい授業ができます。

経験を積めば積むほど教案がたまってくるので、数年経つと授業準備が楽になりますよ!努力は無駄にならないので、ベストを尽くした教案で学生を迎えたいものですね。

それでは、また別の機会に。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ハル様
    初めまして!10年ほど前に日本語教師を海外でしていたものの、結婚を機に退職した者です。子育てが少し落ち着き、最近オンライン日本語教師の登録を終え、さあ始めよう!と思ったんですが、まだ学習者は現れず。。。ならば、今のうちにオンラインでの教授法を学んでおこうと思い、ネット検索を続けています。そこで何度もハル様の記事に出会い、たくさんの事を教えて頂いています。フラッシュカードや教案も手書きでされてると拝見し、それでいいんだと安心したり、オンラインでの心構えなどを読ませて頂いていると、やる気と勇気を頂けます。そして、ユーモアも感じられる文章で楽しいです。これからも何かあったらハル様の記事を読み返したいと思います。ありがとうございます!

    • AYAKO様、こんにちは!コメントをありがとうございます。コメントからAYAKO様の知的で優しいお人柄を感じました。海外経験もあるとのこと、私のほうがお話を伺いたいくらいです!(笑)
      私の記事は私の娘ですら「ふーん」と言って一読するだけなのに、コメントまでいただいて感激しております。これを励みに、日々の授業で感じたことを随時発信していきますので、今後ともよろしくお願いします!

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