自称「フリーランス日本語教師」が収入アップした話~日本語教師14年目、ある決断の先の変化①

Senseeライターのおおたです。最後に記事を書いてから、気がつくと約2年半も経ってしまっていました。

久しぶりなので、簡単に経歴を紹介すると、

2011~2012年 ロシアの非営利機関で日本語教師として勤務
2013年~2024年 主に大学を中心に色々なところで日本語非常勤講師として勤務、養成講座講師として理論系科目も教え始める
2024年~現在 自称フリーランス日本語教師  

現在は計7機関で日本語教育関連の仕事をしており、日本語教師養成講座の講師(理論系科目担当)としての仕事がメインになりつつあります。

今この中に「日本語教師」としての仕事はない状態で、養成講座講師を始めとした日本語教師の延長線上にあるお仕事だけをしています。

(日本語教師として教壇に立たなくなってから半年が経過してますが、勘が鈍るのが怖いので、また何らかの形で週1でも日本語教師をやりたいと思っています!)

この間も、仕事を通して多くの方に出会いましたが、驚いたのは、意外にも本サイトの記事を読んでくださっている方が多かったということ!「記事読みましたよ」というお声をたくさんいただきました。

音声学の調べ物をしていたら、私の記事にたどり着いたという方、私のフルネームで検索したら、このサイトが出てきたという方など、本当にありがたいです。(以前書いた記事は、自分で読み返すと恥ずかしいのですが・・・)

不定期ではありますが、これからまた色々な経験を共有していきたいと思います!

まずは、この2年半私は何をしていたのか、ということで、自称「フリーランス日本語教師」が収入アップした話です。 読んでいただければ分かりますが、私としては「自称」というところが大切です(笑)

目次

自分のことをフリーランス日本語教師と「決めた」~結果、収入アップしてた

結論を言うと、1年で年収100万以上上がりました!

まぁ、100万ちょいプラスされたところで、現在の年収の額も知れていますけど(笑)

また、やっぱり今は良くても、正直今後はどうなるか分からないという不安も全くないわけじゃないです。

この記事は「集客の仕方」とか「仕事の取り方」みたいな実践的な内容を知りたい方のご期待には沿えないかもしれません。

現在、「フリーランス日本語教師」を名乗る方も増えてきていますが、この言葉を聞くと、「個人で獲得したお客様(学習者)に対し、オンラインでマンツーマンレッスンを提供して、生計を立ててる人」というようなものを想像されるでしょうか。

私はそうではありません。いわゆるノマドと言って自由に働いている方、普通の会社員の何倍も稼いでいる方も沢山いて、かっこいいですよね。

でも、冒頭でも書いたように私は「自称」フリーランス、つまり自分のことをフリーランスと「決めた」、フリーランス日本語教師「ということにした」のです。

私は、いわゆる複数校を掛け持ちしている普通の非常勤講師というところからスタートしましたが、正確には、その「普通の非常勤講師」から派生した先にある「何と表現したらいいのかよく分からない人」です。

それなのに「明日からはフリーランス日本語教師だよ(^^)」と一人勝手に決め、次の日から急に「私、フリーランスで日本語教師っていう仕事やってるんですけどぉ~」なんて言い始めました。

ままごとのようですが、その決断を経て仕事に対しての意識が変わり、結果収入アップにも繋がったという話です。捉え方をほんの少し変えるだけでこんなにも状況が変わるのだ、ということを実感しました。

そんな、ざっくりと「非常勤講師とフリーランス講師の間くらい」といった働き方を紹介していきます!

フリーランス日本語教師と「決める」までの出来事~収入アップ渇望しすぎ(笑)

30代後半にして「安定」を求め、転職活動開始

日本語教師をして普通に生活はしていましたが、お金に対する執着が止まりませんでした(笑) 

収入増やしたい。ならもっと授業入れればいいじゃん?時間あるよね?

でも、授業増やしたら、準備時間も増えるじゃん?仕事を増やすのはいいけど、日本語関係のお仕事は増やしたくない。授業準備もそうだけど、授業自体もそれなりにプレッシャーを感じながらやらなきゃいけないから、やっぱりこれ以上増やしたくない(笑)

この不安定さにも疲れるしな。もう日本語教師じゃなくてもいいかも・・・。

他業界に転職するなら今が最後のチャンスかもしれないし。

30代後半にして「安定」を求めて、一般企業への正社員就職を目指し、転職活動を始めました。

結果、ありがたいことに2社から内定をいただきました。

1社は教育の隣接業界とも言えそうな会社、もう1社は自分の趣味に関連したことをやっている会社でした。そして両方とも「教える」という経験が役に立つ仕事でした。

約15年ぶりに「一般企業で正社員として働く」という現実が、すぐそこまで近づいてきていました。

やっぱり日本語教師に戻ろう・・・今ある幸せに気づく

この2社とも副業が許されており、それは私にとっては安心できることでした。実際に副業するかどうかは別として、これまで12年近く複数の仕事を掛け持つ生活をしていたので、安定している会社でも、収入源がそこだけになるのが怖かったというのがあります。

しかし、色々調べて行くうちに、本当にどちらかに内定承諾していいのか、再び揺らぎ始めました。

当たり前ですが正社員となると

・週5日勤務、1日8時間は拘束される
・相性が合う合わない関係なく、毎日同じ人と顔を合わせて働く
・有給があっても、自分の休みがほしい日に休めるかどうか分からない

特に私が採用された会社だと、残業が多く、休日出勤をすることもあるということでした。

ということは、

・実際、副業なんかする余裕無い
・毎週木曜日は習い事したいから、仕事入れないでおこうということができない
・休日出勤を命じられたら、「この日用事あるんで無理です」と言えない
・暦通りに動いてる会社だと、土日しか休みが無いので役所や病院などに行きにくい

こうやって書くと何だかバカみたいなのですが、こういう当たり前のことに気がつきました。15年前、一般企業勤務していたときの辛さも思い出しながら(笑)

今までの私の働き方って、何て自由で幸せだったんだろう!拘束時間が短くて、働く時間を自分で決められる。それだけで十分!授業増やして、準備時間が増えることはしんどいけど、正社員として働くことに比べれば全然構わない!

どんな働き方にも長短はあるけれど、私は今までの働き方のほうがいい。私は何を大切にしていて、今後どんな生活をしていきたいのか、改めて考えるきっかけになり、日本語教育に戻ることにしました。内定をくださった会社には申し訳ない限りですが。

フリーランス日本語教師と「決めた」理由 ~やっぱり収入アップしたい(笑)

稼ぎたいなら働け。蟻のように(笑)

「自由」か「安定」どっちを取るかで、「自由」を選ぶわけだから、じゃあ「安定」はいらない?・・・いや、「安定」は無理でも、とにかく今の収入じゃ嫌。 

これまで書いてきた通り、正社員になるということが現実になりかけたことで、「授業を増やす=授業準備の量が増える」ということに抵抗がなくなりましたから、「よし!お金が欲しければ仕事を増やせばいいんじゃい!働け、私!!」という気持ちでした。

で、何で「フリーランス」に?

一般企業勤務 or 日本語教師 で揺れているときに、何でか分かりませんが突然「フリーランス」という言葉が降りてきました(笑) 

ですが、そのひらめきを無視せず、「フリーランス日本語教師と非常勤講師の違いって何だろ?」と思い、ネットで色んな記事を読んで調べた上で感じ取ったことは、

フリーランスと非常勤講師には明確な違いがあるわけではない。本人の意識の問題。

ということでした。

なら私、今の自分の状況を考えると、非常勤講師じゃなくて、フリーランスでいいんじゃない?そのほうが便利じゃない?

なぜなら、

・当時やっていた仕事が、日本語教師、養成講座講師以外にも、記事執筆、採点、問題作成、さらに日本語と関係ないものまで、かなり幅が広がっていたこと
・雇用契約だけではなく、業務委託契約のところがちらほら出てきたこと
・勤務先が10ヶ所近くあったこと

こんな状況でしたので、日本語教師同士の会話でよくこうなりました。

教師仲間:先生は他でも教えてるんですか
おおた:はい、10個掛け持ちしてます。
教師仲間:じゅ、10個???!!!

非常勤講師は、だいたい2、3校掛け持ち、というのが多いので、その感覚で「10個」なんて言われると、多く感じてしまうんですよね。

おおた:いや、10って言っても私は、だいたい1つの学校には週1、多くて週2ぐらいしか行ってないですし。全ての学校が通年あるわけじゃないですし。在宅で隙間時間にやる仕事も今結構ありますし・・・。そんなに忙しくないですよ。

といちいち説明してたんですが、面倒臭かったし、私の場合は「掛け持ち」と言うのが何か違うんじゃないかと思っていました。

「私は非常勤講師で、10ヶ所掛け持ちしている」ではなく、

「私はフリーランスで、10ヶ所から仕事をもらっている」のだ。そうか、10ヶ所もあれば、それぞれの組織の一員という意識は以前よりだいぶ薄くなっているし、そのほうがしっくりくる。  

自分のことをフリーランスと決めた瞬間、これまでの景色ががらりと変わりました。

どう変わったかは次の記事で書きます。では。

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