こんにちは。SenSeeメディアライターのきなこです🌻
私は2022年度秋募集で合格し、インド中南部の大学へ派遣されました。
これまで、99か国に5万5千人以上の隊員が派遣されてきた海外協力隊🌎
しかし、応募数となるとその何百倍にも!一度の募集に全職種で1000人近くもの応募者が殺到するようです。
参考に・・・
2022年度秋募集の日本語教育職種の応募状況は、
要請(求人) 60件に対し、応募者 87(職種併願含む) 書類通過者は46名
(参考までに、応募総数は87→最終合格者 26 合格倍率約3.4倍)
書類通過者が要請数を下回っています。つまり、JICAは無理に合格者を出さない。たとえ定員割れしても、適任者がいなければ合格は出しません。
しかも、日本語教育職種はこの傾向が特に強い。
書類選考で半数が落ちている状況です。決して簡単な選考ではありません💦
ですが、私はこの半数というのは「JICAが求めるポイント」を抑えられていないのが原因と考えています。
今回は、現役隊員が考える「JICAが求める書類にピタっとハマる!絶対に外さないポイント」をいくつか紹介していきます!
▼JICA海外協力隊-面接対策編はこちら
【JICA海外協力隊④】日本語教育の面接は何を聞かれる?準備&対策必須3つのポイント
参考>> JICA海外協力隊(2022年度秋募集選考状況)
https://www.jica.go.jp/volunteer/
【1】JICA海外協力×日本語教育ー合格する志望動機は「国民理解」を軸に
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JICA海外協力隊は公費で派遣される事業なので「国民理解を得られる活動ができるか」を超重視します。このポイントは絶対に忘れないで💦
隊員の現地生活費をはじめ、渡航費など必要な出費は全て税金です。
「国民の理解を得る」とは、その人が税金を使って海外で生活する価値があると思ってもらえること。
日本国内の労働力が不足し、納税者が減り、生活にも余裕がない中で、それでも税金を使って海外で働く?労働力の流出じゃないか!と言われてはマズい。
二年間税金で遊んで来て、帰国後はその時考えます・・・・では、困るわけです。
派遣中と帰国後において、社会貢献をしてくれる人なのか、それは書類でしか判断する手段がありません。公費で派遣されることへの理解はアピールして損なし!
NG志望動機になっていないか、チェックしてみましょう
❌️ 国民理解の必要性について書かれていない。
→✅️公費で派遣されることへの責任感&理解をプラス!
❌️ 自分の目標や成長についてしか書いていない。
→✅️自分の活動が、日本社会にどう有益かをプラス!
❌️派遣される現地社会の課題しか書いていない。
→✅️日本社会が抱える問題についても言及して、帰国後の活躍像に結びつける!
【2】JICA海外協力隊×日本語教育ー高倍率でも合格する自己PR
![](https://sensee.jp/media/wp-content/uploads/2025/02/AdobeStock_558033538-1-1600x900.jpeg)
シンプルですが、海外協力隊に行きたいという意欲は、絶対外せないアピールポイントです。公式サイトにも「意欲」を見ているとハッキリ書かれています。
とはいえ、テンプレートのような美しい自己PRは不要です。
というか、やめたほうがいい。協力隊では印象が良くないです。
JICAは正直な言葉から、その人が案件や任地に適した人柄かを見たいからです。
公式サイトにも、このように書かれています。
”皆さんのこれまでのご経歴、ご経験として書いていただいたことや、希望する案件、希望する派遣時期などを見て、二次選考(面接)で何をお伺いするかの準備をします。上手な文章を求めているわけではありませんので、ご自身の言葉で、何をしてきたのか、何をしたいと考えているのか、教えてください。 ”
参考: JICA海外協力隊 クロスロード 2022年JICA海外協力隊応募者向けGUIDE
💡これまで何をしてきて、
💡何をきっかけに協力隊を目指して、
💡どう行動するのか。
+ 壁に直面したとき、どう乗り越えていくか。
ここで納得させたら、合格は近い!
JICAが知りたいポイントを理解したら、脱線しないで答えていくのみ。
こちらも参考に>> JICA海外協力隊 公式サイト
JICA海外協力隊に求められる力とは?選考試験ではここを見る!
【3】JICA海外協力隊×日本語教育ー絶対書くべき「帰国後のプラン」
現役隊員の私がそう考える理由は、先程もお話したように海外協力隊事業は公費で行われており、”国民理解” を得ることを重要視しているから。これは派遣前訓練でも徹底的に教え込まれます。
例えば、こんな応募者がいるとします。
A「日本と外国の懸け橋になりたいので、派遣中に自分の夢を探します!」
B「現地で〇〇国の現状を見て、帰国後は外国人労働者受入れの機関の意識改善に取り組みます。」
Aは協力隊になることが目標で、Bは協力隊を社会貢献の ”手段” にしようとしている点が大きく違います。
ここが合否を分けるポイント💡
JICAとしては、海外での活躍と同じまたはそれ以上に、帰国後の日本社会での活躍を期待しています。公費を使って何を経験してきたのか不透明な人間より、帰国後は協力隊経験者として日本社会に還元してほしいということを、書きながら常に頭に置いておくとベター✨
【4】JICA海外協力隊×日本語教育ー経験アピールはNG志望動機?!
海外協力隊になる姿がイメージできない志望動機は、書類通過する半数には入れないかも・・・。
▶この経験があるから、この職種を選んだ。
▶その経験は、自分が選んだ案件にどう生かせるのか。
私の例
▶ 民間の日本語学校で勤務していた。利益を求めなければならない環境が、日本語教育の発展に貢献できていないと感じた。公的事業だからこそ、日本語教育の発展に関わる活動に集中できる。
▶ これまで学生の満足度を意識した授業をしてきた。これは、海外で学生のモチベーションを上げる活動に応用できる。
経験談で終わらないで、「JICA海外協力隊として何をするのか」をしっかりアピールしてください!
冷静な状態で言われると「普通じゃない?」と感じるかもしれませんが、文字数が多い上に締切が迫ってくると、意外とやりがちなんですよね💦(最低文字数は結構多いです・・)
おまけ-最終チェックはここを見て!
![](https://sensee.jp/media/wp-content/uploads/2025/02/AdobeStock_521777267-1-1600x900.jpeg)
絶対に忘れないでほしいのは、JICA海外協力隊の選考が「受験者同士の競争ではない」ということ。
適任者がいなければ、JICAは無理に合格者を出しません。その案件は空席のまま次の募集に回されます。
なので、ひとまず書類選考を通過するぞ~👍という意気込みでは、正直落ちます・・・💦
なぜなら、次の面接では書類をもとに、希望した案件に対して適任か?を見ています。書類でのアピールが弱いと、面接のスタートが不利になります。
自分が書いた文って意外と伝わりにくかったりするので、提出前に誰かに読んでもらうといいと思います。
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今回はJICA海外協力隊シリーズ「書類審査対策編」として、日本語教師個人としての体験をご紹介しました。
これからもリアルな協力隊についての情報を発信していきますので、ご意見やご質問があれば、お気軽にコメント欄で教えてください!記事のリクエストもどうぞ💌
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
🌎JICA海外協力隊シリーズ🗾
【JICA海外協力隊④】日本語教育の面接は何を聞かれる?準備&対策必須3つのポイント
【JICA海外協力隊⑥】倍率•給料•お金…謎解明ー実際どうなの?!編
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