こんにちは、海外での転職回数が4回目のライター安達です!今(2020年12月現在)4回目の転職活動を終えて次の職場へ赴任する準備をしているところです。
海外での転職(日本から海外への転職含め)ってすることが山積みで本当に忙しいんですよね。転職の度に「あぁ、なんでもっと前から準備しておかなかったんだろう」と後悔します……。
そこで今回は、転職の前に準備しておくことについてまとめたいと思います。今すぐには転職するつもりがなくても転職の時に必要なものを把握しておけば、いざと言う時にスムーズに動けます。是非参考にしてください!
※日本語教師として働いている人が同じく日本語教師として別の学校・教育機関へ転職する際に必要なことを書いています。
転職に必要なものは?
転職の際に必要となるものは主に
- 履歴書・職務経歴書
- パスポートの顔写真ページ
- 卒業・修了等の資格証明書
- 推薦状
- 健康診断書
- 在職証明書
- 証明写真
です。
必要な書類と提出のタイミングは学校(教育機関)によってまちまちですが、求人に応募する時点で①~③の書類の提出を求められることが多かったです。大学等の高等教育機関だと④も求められることが時々ありました。
すべてが必要というわけではないですが、これらの書類を準備しておくと後々転職を考えた時にさっと動けます。
では、それぞれの書類をどうやって準備したらいいのか以下に詳しくまとめていきます。
①履歴書・職務経歴書
最近はwordやpdfファイルで履歴書を作ることが多いと思います。海外の求人は特に「必要な書類をメールに添付して送付」ということがほとんどですので、履歴書はとりあえず作っておきましょう。
今は履歴書作成が簡単にできる便利なサイトがあります。
一度作っておけばブラウザ上に記憶されるので、あとは提出する時に「〇〇年〇月〇日現在」という提出日の日付を変更するだけです。
それから職務経歴書ですが、こちらは特に決まったフォーマットはありません。日本語教師でしたら勤めていた学校名だけでなくクラスの規模や使用したことのある教材などについて詳細に記載した方がいいですね。
また、学校にもよりますが英文での履歴書や職務経歴書が必要となる場合があります。英文履歴書は日本の履歴書フォーマットとは全く異なります。例えば学歴や職歴は直近3年以内のものを新しい順に羅列する、とか。
難しいように思えるかもしれませんが、これも一度作っておけばあとはそれを使いまわしするだけです。「英文 履歴書 テンプレ」などで検索すると見本がたくさん見つかるので、その中から書きやすそうなものを選んでください。
履歴書と職務経歴書の作成はなかなか面倒くさい作業なので、転職活動が始まってから手を付けるのではなく、時間がある時に少しずつ進めておきましょう!
②パスポートの顔写真ページ
海外に転職する際に必ず必要となる書類の1つです。これは本人確認のためだけでなく、ビザ取得のためにも必要なものです。
できればコンビニ等にあるコピー機でスキャンした画質の良いものをデータとして保存しておきましょう。もし現在海外に住んでいてコンビニもなければスキャンできるコピー機もないという人はスマホのスキャナーアプリを利用してください。
必ずUSB等にデータを保存して、どこにいてもすぐに送れるようにしておきましょう。
③卒業や修了等の資格証明書
これも②のパスポート同様、ビザ取得の際に必要な書類です。日本語教育に関わる資格証明書なので、最終学歴の卒業証明書や日本語教育能力検定試験の合格証明書等が求められます。原本は大事に保管して、原本のスキャンをデータとして保存しておきましょう。
ここで注意しなければいけないことがあります。
大学等の卒業証明書の提出がよく求められますが、これは卒業証書ではありません。卒業証書は卒業式でもらう筒に入ったものですが、転職の時に必要なのは卒業証明書です。
卒業証明書は卒業生であればいつでも発行してもらえます。ただしこれには「発行日」が記載されます。ビザ取得に必要な書類はほとんどの場合発行から3~6ヶ月以内のものでなければなりません。ですので、卒業証明書は内定をもらってから発行してもらいましょう。転職の前に予め準備しないでください。
発行の方法はそれぞれの学校によって違います。身分証明書のコピーを郵送して申請しなければならないということもあります。手元に届くまでに時間がかかるので内定を貰ったらすぐに申請するようにしましょう。
④推薦状
前職場の同僚や上司からの推薦状が必要な場合があります。あなたの勤務態度や教育能力について、よく知る人物から推薦状を書いてもらわなければいけません。これが一番ハードル高いですよね……。
しかし、これも準備しておくことができます。推薦状のテンプレートのようなものがあります。「推薦状」というワードだけだとほぼ学生を推薦する文章しか見つかりません。「推薦状 前の職場」や「推薦状 ビジネス」などのワードで検索してみてください。それを元に日本語教師として適切な文面に書き換えます。
そして元同僚や元上司にお願いする時に自身で作成した推薦状の例を渡しましょう。彼らにとっても見本となるものがあった方が書きやすいです。もし何を書けばいいか全く思いつかない場合でも、あなたが作成したものをそのまま使うことだってできます。
推薦状ですから、自分の良いところを書かなければなりません。ちょっと恥ずかしいかもしれませんね。自身がいかに優秀な人間であるかを書こうとすると絶対に手が止まってしまいます。「次の職場に自分はどんな風に貢献できるか」を中心に、あなたなりの推薦状を作りましょう。
⑤健康診断書
健康診断書はビザ取得の際にのみ必要な書類です。ですから内定後に受診して診断書をもらってください。
とはいえ、どこの病院でもいいというわけではありません。赴任する国によって診断が必要な項目が変わってきます。また、診断書は英語でなければならないというところも多いです。
「特殊な検査はできない」とか「英語での診断書は出せない」といった病院も少なくありません。一番確実なのは赤十字病院やトラベルクリニックで診断を受けることです。海外の労働ビザ取得の際に必要な種類の健康診断を受けることができますし、英文診断書も発行してくれます。
ほとんどの場合、受診には予約が必要ですし英文診断書の作成にも時間がかかります。内定を貰ったらできるだけ早く予約を入れましょう。
⑥在職証明書
これは日本で一般的に認識されているものとは異なります。履歴書や職務経歴書に書かれたあなたの経歴に相違ないか、または日本語教師として労働ビザを申請する際に日本語教師としての職務経験を証明するために使われることがほとんどです。
決まった書式はありませんが、推薦状と同様に前職場からの認証が必要です。認証は前職場の会社印か責任者のサインです。
「〇〇(ご自身の名前)が〇年〇月から〇年〇月まで日本語教師として勤務していたことを証明します」といったような内容で、日本語文と英文両方準備しておきましょう。
⑦証明写真
証明写真は転職時だけでなく、赴任した後も色々な場面で必要になってきます。日本でいうところの外国人在留カードのような身分証明書を赴任した国で作る場合もありますし、ビザの更新などでも何かと必要です。
写真は履歴書用のサイズ、パスポート用のサイズの2つのサイズのものをそれぞれ4~5枚ほど用意しておきましょう。
早めの準備を!
転職時に必要な書類をざっとまとめてみました。用意するものが多すぎると思うかもしれません。
でも学校によってはこの他にも「〇〇というテーマで1000字程度の論文を書いてください」、「初級クラスのシラバスを作ってください」といった課題がある場合もあって、何から手を付けたらいいか分からない!と焦ってしまうかもしれません。
そんな時、上に挙げた必要書類がすでに準備できていれば、集中して課題に取り組むことができます。
今は転職するつもりがなくても、ちょっとずつ準備をしてみませんか?履歴書や職務経歴書の作成なんかはすぐにでもできます。転職準備は早いに越したことはありません。みなさんの転職がスムーズに進みますように!
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