オーストラリアで教えたい方必見!~多様なニーズを持つ学習者にウケる日本文化スキル~

こんにちは。

フリーランス日本語教師・日本語教師のたまごサポーターの内藤みゆきです。

わたしは2012年3月末から2014年3月末までの2年間、オーストラリアへワーキングホリデーに行っていました。

当時のオーストラリアでの就活についての記事はこちら。

そこで出会ったのはオーストラリアの日本語学校で学ぶ学習者たち!

わたしは主にプライベートレッスンを担当していたのですが、学習者は本当に多種多様なニーズを持っていました!

  • 「コロナが収束したらオーストラリアの学習者に教えてみたい!」
  • 「オーストラリアの学習者が興味を持っていることは何か知りたい!」
  • 「今のうちに準備できることは何?」

こんな疑問をお持ちのみなさん、この記事で情報収集し、今のうちにできることを実践してみてください!「これなら自分でも今から練習できる!」ということを見つけていただけたら嬉しいです。

目次

好奇心旺盛な学習者にウケる日本文化⁉オーストラリアで日本語を学ぶ学習者のニーズは多種多様!

突然ですが、あなたが好きなことや他人より詳しいことはなんですか?

音楽、スポーツ、ゲーム、漫画、ドラマ、映画、旅行…

いろいろなことに興味を持っている方も多いと思います。

結論からいうと、そのすべてが学習者のニーズに合わせたレッスンのために役に立ちます!

特に好きなことや詳しいことはないな…

そう思った方も大丈夫!安心してください♪

わたしもゲームやアニメなど詳しくないので、どちらかというとこのタイプです。

「わたしはよく知らないから教えて?」
ということも十分、日本語レッスンで使えます!

「好きなことについて日本語で話したり、説明したりする」

楽しいレッスンになるでしょう。

それでは具体的に、私がオーストラリアで出会った日本語学習者のニーズを振り返ってみたいと思います。

芸能人ネタ

日本の芸能人が好きで日本語の勉強を始める方も多いです。

日本の日本語学校で教えていたときは、ジャニーズや声優さんが好きで日本語を勉強している学習者もいましたが、わたしの印象ではより個人個人の好みに分かれているようでした。

印象的だったレッスンは、女優の水野美紀さんの本をいっしょに読むというレッスン!

学習者の方が持ってきた本の目次を見て、好きな章を選び、漢字の読み方を教えながらいっしょに読む…というものでした。

漢字の読み方を教えてほしい、そして内容を楽しみたいというタイプの学習者だったので、事前準備はいらず、わたしもリラックスして楽しみました。

アニメ、漫画

これもよく知られていると思いますが、アニメや漫画人気も根強いです。

『エヴァンゲリオン』や『るろうに剣心』といった有名なものから、初めて聞いた名前の作品まで…。詳しい方はとても詳しいです!

わたし自身は…特に詳しくないので、話の内容や登場人物について教えてもらっていました。

もちろん、これも話す練習になるのですが、アニメや漫画が好きな日本語教師とのレッスンだったら、もっと盛り上がるのではないかと思います。

武道

武道が好きで日本語を学んでいる学習者もいました。

ある学習者は合気道をしていて、日本の合気道の先生に習いに行ったり、自分で合気道を子どもたちに教えたりしていました。

こちらも私は知らないことばかりなのですが、好きなことを生き生きと話す姿が印象的でした。

自分が馴染みのない日本文化も学習者を通して、知ることができます。

日本の日本語学校で教えていた留学生は、進学目的が多かったのでこのような話を聞くことはありませんでした。

海外にはわたしたちが知らない日本文化が好きな学習者がいることを実感した例でもあります。

まだまだある!オーストラリアの学習者のニーズ!実際にウケた日本文化スキル!

これまではわたしが教えた学習者のニーズに合わせたレッスン例をシェアしてきました。

次は、実際にわたしがオーストラリアの学習者に行なった日本文化イベントを書いていきます。

書道

わたしが日本語学校で働いていたときに、近くの大学の日本文化クラブから書道レッスンの依頼がありました。

そして、わたしがそのレッスンを担当させてもらえることに!

わたしは特に書道がうまいわけでもないので、どうやって教えようかと困って、先輩の先生に相談してみました。

その先輩の先生は「筆の持ち方や、線の引き方から教えたらどう?」とアドバイスをくださいました。

それを聞いたわたしは目からウロコ!

子どものころから書道の授業を受けていたので、そこから教えるという発想がなかったのです!

そして、書道が得意な先生から筆の持ち方、線の引き方(縦線、横線、止め、はね、はらい)、書道の指導までしていただき、本番にのぞみました。

大学の日本文化クラブには学生がたくさん!

こんなにたくさんの大学生が日本文化に興味を持ってくれているんだとうれしくなりました。

実際に教えてみると、はじめて筆を持った彼らが書く線はヒョロヒョロとしていました。

そこで、筆をぐっと押し付けて線を引くという書き方を教えると、一気に書く字が上達したようでした。

このような基本的なスキルを教えるだけでも、とても喜ばれます。

「自分には教えられない」と弱気にならずに、なんでもチャレンジしてみる姿勢が大切だと思います。

切り紙

これを読んでくださっているみなさんは、切り紙を知っていますか?

わたしは実はオーストラリアで知りました。

切り紙とは、折り紙などをはさみやカッターを使って、きれいな模様を作るものです。

わたしが当時勤めていた日本語学校の先生で、切り紙が得意な先生がいて、とてもきれいな作品を作っていました。

ここでまた、オーストラリアの日本のお祭りで日本語学校が切り紙ブースを出すことになり、わたしが担当させてもらえることになりました。

(さまざまな経験をさせてもらえて、本当に感謝しています!)

切り紙が得意な先生に教えてもらい、簡単にできる作品と見本をいくつか作って、いざ本番!

ほかの先生ふたりといっしょに、浴衣を着ていきました。

そして、わたしたちの切り紙ブースには、たくさんの子どもたちが来てくれたのが、とてもうれしかったです!

子どもたちは好きなデザインと折り紙を選び、楽しそうにどんどん作っていきました。

なかには、ほかのブースに行くこともなく、ずっと切り紙を楽しむ子どもも♪

折り紙は端と端をきちんと合わせないときれいに作れないし、折り方を間違えると作品はできあがりません。
また、教えるのも大変…。

でも、切り紙なら下書きをして、はさみで切れば作品になるので、作っていて達成感があるのがいいのだと思います。

わたしも当時ハマって、日本から切り紙の本を送ってもらい、いろいろ作っていました。

最近はしばらく作っていないけど、これを書いていて、久しぶりに作りたくなってきました♪

娘がもう少し大きくなったら、いっしょに作ってみようかな~♪

和食

そして、和食も大人気!

ことばがあまりわからなくても、おいしいものを食べたいと思うのはみんな同じなのではないでしょうか?

そして、外国人と仲良くなったら、その国の食べ物を食べてみたいと思いませんか?

わたしはよくそう思います(笑)

オーストラリアでは、わたしが外国人。

これは学習者に限らず、ハウスメイトにもよく和食が食べたいとリクエストをもらうことがありました。

わたしが作って、特に人気だったのは、お好み焼き、照り焼きチキン、味噌汁!

どれもシンプルな家庭料理です。

味がしっかりしているものが人気だったようです。

逆にあまり人気がなかったのは、煮物、鍋物。

これは味が薄いと感じるみたいです。

豚の角煮は脂っこすぎるのがだめだったようです。

オーストラリアにも寿司屋やラーメン屋などがありますが、とにかく高い!

それもあって作ってあげると喜んでくれたのだと思います。

まとめ:全部できなくてもOK!好きと得意を活かした日本文化を身に付けよう!

以上、わたしがオーストラリアで行ってきた日本文化レッスンやイベントを紹介してきました。

読んでいただいてわかるように、わたしは何かの日本文化に精通しているわけではありません。

どちらかというと、知らないほうだとも思います…(笑)

そんなわたしでも、このような日本文化レッスンやイベントをしてきました。

好きなことや得意なことがある方は、ぜひ活かしてください!

趣味や特技がなくても大丈夫です!

基礎的なことを教えるだけでも、十分喜んでもらうことができます。

全部できなくても問題ないので、ぜひ思い切っていろいろなことにチャレンジしてみていただけたらと思います。

今はコロナ禍で海外に行くのが難しいですが、海外の限られた食材で、どうやって和食を作ろうかとシミュレーションして実際に作ってみるのもいいですね。

今できることを探して準備してみてくださいね♪

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