日本語オンライン授業で、疲れてぐったり!なぜ疲れるの?対面授業との違いとは?

こんにちは!SenSee編集部のハルです!

私は東京の日本語学校で非常勤講師として、欧米の学生を中心に教えています。ほとんどの授業がオンラインで、オンライン授業時間数は500時間を超えました。

皆様、オンライン授業って、対面授業よりも疲れませんか?
私は以前は、対面授業で1日3時間は普通にこなしていました。でもオンライン授業だと、同じクラス授業なのにヘトヘト!授業後は絨毯に倒れ込んで、大の字でのびています(笑)。

今回は、オンライン授業がどうして疲れるのか、対面授業と比べながら考えてみたいと思います。
特に目の疲れとマルチタスクについて、これを克服しないと、オンライン授業はつらいかも?

皆様の中で、オンライン授業で疲労を感じる方、いくらオンライン授業をしても慣れない方、もしかしてそれは技術の問題ではなくて、体の問題かもしれませんよ。

それではご一緒に、見ていきましょう!

目次

1.日本語オンライン授業で、疲れる理由とは?

対面授業とオンライン授業は違う、とよく言われますよね?授業のやり方やスキルなど、技術的な話が多いですが、体の疲れはあまり注目されていないようです。

疲れとは、体が悲鳴をあげていることで、オンライン授業で疲れる理由は、自分の体がオンラインに合っていないからかもしれません。以下、私の経験談と一考察です。

1-1.日本語オンライン授業で疲れる理由は、目を酷使するから!

皆様は、対面授業で学生に書かせている間、何をしていますか?私は窓の外を見たり、学生のノートをチェックしに歩き回ったり、それがいいリフレッシュになっています。

でもオンライン授業では、不動の姿勢で、画面を凝視して待つだけ!目を休めることはできません。

学生が多くてカメラオンの場合、全画面をチェックするために、目は上下左右と、クルクル動かし続けています。1人のプライベートレッスンでも、学生の画面から目を逸らすことはできません。オンライン授業で講師の目は、常にフル活動です。

しかも私はリングライトで顔を照らしていて、長時間、目に光を当てているからか、目が変になって眼科に行きました。検査で異常はなかったのですが、ブルーライトによる眼精疲労のようでした。

目に負担がかかるのはオンラインの特徴なので対策がなく、授業後に目をつむって休むくらいしかできないのが現状です。もし皆様の中で、私のように目が弱い方は、目からくる疲労で、オンライン授業がつらく感じるかもしれませんね。

1-2.日本語オンライン授業で疲れる理由は、マルチタスクだから!

普段から、料理をしながら洗濯物をたたんでコーヒーを入れる、ということを同時にしている方、オンライン授業に向いています!オンライン授業では、マルチタスク、複数の動作を同時に行うことが求められるからです。例えば…

とあるオンライン授業の学生発表の時です。

私は学生の話を聞きながら、語彙の訂正をチャットボックスに書き込み、他の学生の様子も横目でチェックしています。私の耳は学生の話を聞いて、手はチャットをし、目は他の学生を見る、という別々のことを同時にしています。

そして突然他の学生から「先生、梨と洋梨の違いは?」と質問があったら、私はインターネットに飛んで検索して、Zoomに戻って画面共有、とその間5秒。

マルチタスクができる人は、いろいろな動作を同時にすることが、全然苦になりません。しかも突然別のことを言われても、すぐに動作に移せます。

オンライン授業って、機械操作に慣れればできると思われがちですが、重要なのは、その動作を他の動作と同時に行うことができるか、です。マルチタスクが苦手な方は、オンライン授業は、かなりつらいのではと思います。

ちなみに私は、マルチタスクができるとはいっても、集中力が短時間しか続かないのが悩み…。その時間を超えると疲労感ハンパなく、授業後は数時間動けずに、ほぼ廃人状態です(笑)。

2.まとめ

オンライン授業って、どんなに気合いで頑張ろうと思っても、体がついていかないことがある、というのが私の感想です。疲れないためには、いかに省エネ授業をするか、ですよね。

もし皆様が対面授業の時、黒板に手書き派なのに、オンライン授業はパワポを使わなきゃ、と新しいことを始めるのは体の負担増!それならばいっそ、100均でミニホワイトボードを買って、ガシガシ書き込んだ方が省エネだし、学生の学習効果は変わりません。

私のオンライン授業は結構アナログです。あまり画面共有をせずに、学生の顔を見て、会話しながら進めています。授業見学に入った先生からは、「ハル先生、とても楽しかったです!オンラインでも対面みたいにできるんですね」と言われました。

ベテランの先生方、オンラインでもご自身のスタイルを変えないで、アナログで絵カードや文型カードを見せながら授業をするのもいいですよ!ただでさえ疲れるオンライン授業、省エネ授業で乗りきたいですね!

それでは、また別の機会に。

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