オンライン日本語授業で、反応が薄い学生、どうする?プライベート・少人数・多人数クラスの対処法

こんにちは!SenSee編集部のハルです!

私は東京の日本語学校で欧米の学生を中心に教えています。最近は対面授業もありますが、オンライン授業が主流です。

皆様、オンライン授業に学生が入ってくる時って、無表情でテンション低くないですか?そのまま授業を進めると、学生の雰囲気に引きずられて授業が盛り上がらないことに!

オンライン授業は始めが肝心!私はまず学生がオンラインに入ってきた時に、〇〇さん、こんにちは〜〜!と犬が尻尾を振るように、元気に手を振って挨拶します。待ってました!会えて嬉しい!と「本当に」思って言うと、その気持ちが伝わるのか、学生の顔も緩みます。

オンライン授業で学生が静かで手応えがない…とお困りの方、まずは元気に笑顔で話しかけて、雰囲気を上げてから授業に入りましょう。

それでも学生の反応が薄い場合、授業の内容と進め方を見直した方がいいかもしれません。以下、私の経験談と同僚から聞いた話です。ご一緒に見ていきましょう!

目次

1.オンライン日本語プライベートレッスンで、学生の反応が薄い時、どうする?

高額なプライベートレッスンを身銭を切って受けたり、企業のサポートがある学生はやる気満々で、対面でもオンラインでも授業中の反応がいいです。

もし反応が薄い場合、それは「関心がない」ことを表しているので、私はすぐに練習を打ち切る、別の話題を振る、次の文型に進むなど、しつこくしません。

「興味がありませんか」とダイレクトに聞いたこともあります。フランス人だからとお料理のトピックで練習したのですが、反応が薄く、聞いたら全く料理に興味がなかった…(笑)。国際問題が好きな学生さんで、その後はビジバシいい反応をしてくれました。

2.オンライン日本語クラス授業で、学生の反応が薄い時、どうする?

皆様のクラスに文型オタクはいますか?勉強熱心で、授業中の反応がいいですよね?でも急に静かになって反応が薄くなったら、それは何か引っかかって考え込んでいる時!すかさず「質問がありますか?」とお声がけしましょう。

文型オタクは未習文型の質問もしてきます。皆様はどうしますか?

クラス授業はチームで教えるので、時間内に自分の担当を終わらせないと、次の先生に迷惑をかけてしまいますよね。「これは後で勉強します。」と言って、説明に時間を割かないのは、理にかなっています。

でも私は、学生の質問には絶対答える!それがプロ!というモットーがあります。未習文型は授業中は扱いませんが、休み時間に、質問してきた学生をオンライン画面に呼び出して説明しています。

学生の質問を流さずに答えたら、どの学生も嬉しそうに「先生ありがとう!」と言ってきます。「あ、今、この学生と信頼関係ができたな」と私が感じる瞬間です。

2-1.オンライン日本語クラス授業、学生数3名以下の場合

私がオンラインで一番教えやすいのは、学生数3名以下!画面が4分割(学生3名、講師1名)までが、会話が弾む限度かなと思います。

反応が薄い学生は、授業の進め方次第でゼロにすることができます。その進め方とは、どんな質問でも全員指名!

学生は自分が必ず指名されるので、授業に集中して反応が良くなります。

トピックは文化ネタがいいでしょう。例えば文型「〜てはいけません」の時、私からは「赤いペンで名前を書いてはいけません」という日本文化を紹介しました。

すると中国の学生から「中国もそうです!」と反応が!他の学生は中国の学生に「ピンクのペンはいいですか?」と質問したり、「Death Noteみたい。Death Noteを知っていますか?」と教えあったりしていました。

少人数オンライン授業では、全員指名!おとなしい学生も発言のチャンスがあるし、学生同士も仲良くなるのでおすすめですよ!

2-2 .オンライン日本語クラス授業、集団の場合

10人以上の集団でオンラインレッスンをする場合、二つの形態があります。

  1. オンライン上に学生が全員集合(画面分割が10以上)
  2. 学生が現地の教室に全員集合(画面は学生の教室)

実は私はどちらも経験がなくて、同僚に話を聞きました。ものすごく大変らしい!

オンライン上に全員集合だと、顔出ししない学生が多く、呼びかけても応答しなかったり、いるかいないか分からないそうです。教室集合の場合は、カメラと学生が遠くて、誰が誰だか見えないそうです。

多人数の集合クラスでは、反応が薄い学生のケアに時間を取るのは、他の学生のメリットにならないかも…。むしろ積極的に反応する学生を中心に授業を進めたほうが、全体のメリットになりそう…と、お話を聞きながら考えていました。

3.まとめ

授業と関係なく、全く別の原因で学生の反応が薄い場合があります。私の学校の学生は通常パソコンかiPadでオンライン授業に参加しますが、以前、携帯電話で参加した学生がいて、反応が薄いので聞いたら…

携帯電話では、

  1. 画面共有の授業スライドの字が小さくて読めない
  2. Zoomのチャットボックスを開けるのが面倒
  3. ③オンライン授業をしながらPadletにアクセスできない?したくない?

など問題があったんです。

皆様の中で、Padlet、Google Form、Google Jamboard等のアプリをオンライン授業で使うご予定の方、携帯電話で参加する学生には使えないかもしれないので、ご留意を。

今回はオンライン授業で反応が薄い学生について、理由と対策をアレコレ考えてみました。こんなに真面目に考えたのに、学生はただ疲れていただけ、だったりして(笑)。その時は対策もなにも、「お疲れ様〜!」ですね!(笑)。

それでは、また別の機会に。

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