日本語プライベートレッスンの継続率を上げよう!お客様が継続しない理由と対策

こんにちは!SenSee編集部のハルです!

私は東京の日本語学校で欧米の学生を中心にクラス授業やプライベートレッスンを担当しています。

プライベートレッスンっていつか終わりがありますよね。私は情が移るタイプなのか、契約が終了した後も、今どうしているかな、またお会いしたいな…と時々お客様が恋しくなります。

本当はずっと担当したいけど、お客様はいつかはやめてしまう…。今回は、どうしてお客様が継続しないのか、日本語教師としてどうしたらいいのか、考えてみたいと思います。

プライベートレッスンでお客様が継続しない…とお悩みの方、もしかして、授業以外にしなくちゃいけないことがあるかも?それではご一緒に見ていきましょう!

目次

1.日本語プライベートレッスンで、お客様が継続しない理由とは?

25分オンライン授業のお客様は、プライベートレッスンの形態とはいえ安い料金なので、私は基本、去る者追わずです。お客様が継続しなくても理由を考えず、授業時間に私がベストを尽くしたらそれでよし!にしています。

でも学校経由のプライベートレッスンは、お客様が学校に支払う料金が高く、1ヵ月以上のまとまった契約になる事が多いので、ぜひとも授業を気に入っていただき、契約更新してもらえたらと思っています。

もしお客様が授業を継続しない場合、理由はお客様都合か講師の責任かのどちらかです。お客様都合とは、授業料が払えなくなった、仕事や学業で授業時間が合わなくなった、といったところでしょうか。それ以外は全部講師の責任かも…。

ということで、お客様が離れるのは私が悪い!と肝に銘じて、授業の反省を毎回自分に課すようにしています。以下、チェックポイントです。

  • ①楽しい授業だったか(お客様の笑顔が見られたか)
  • ②学びを提供できたか(ためになる授業だったか)
  • ③至誠に悖るなかりしか(真心を尽くしたか、手を抜かなかったか)

文語調の③番ですが、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んで、いい言葉だな〜と思って、授業の心構えにしています。

1-1.  日本語プライベートレッスンで、営業をしよう!

実は私、数ヶ月前に契約更新できなかったお客様がいたんです。「忙しくなったから」と言われましたが、多分これは建前で、本当の理由は何だったんだろう…といろいろ考え込んでしまいました。

お客様は授業が面白いと言ってくれて9ヶ月間続きました。教科書も気に入っていた様子だったので、このまま教科書が終わるまで継続するだろう、と私は勝手に思い込んでいました…。

私、油断していたんです!契約期限が近づいたら、契約更新の営業トークをすべきだったし、頑張って授業を印象づける必要があったのに、私は通常の授業をしてしまった…。大反省です。

その後、もう他のお客様は逃がさないぞ〜!と、契約期限が近くなったお客様に対しては、営業をかけることにしました。そして無事、契約更新ゲット!

日本語教師って、もはや教えるだけが仕事ではない、営業してお客様を繋ぎ止めないと仕事がなくなる、と身をもって感じました。ちなみに、私がした営業トークは以下、こんな感じです。

  1. 「今までの学習で、これができるようになりましたね」と成果を見せる
    1. ➡ハル先生との勉強は有益!とお客様に思ってもらう
  2. 「継続するとこんなことができますよ」とゴールを見せる
    1. ➡ゴールに行くためには、この勉強が必要!と授業提案をする
  3. 「私は〇〇さんを全力でサポートします。一緒に頑張りましょう!」と気持ちを伝える

営業トークと言っても、基本は学習アドバイスです。今までの学習の振り返りと今後のプランの提示、これを丁寧にすることが授業よりも大切でした!

皆様も私の教訓を糧に、お客様と末長いお付き合いをしてくださいね。

2.まとめ

さて、日本語学校のクラス授業が激減し、プライベートレッスンも数が少なくなり、25分オンライン授業は先生が多すぎで競争激化、と日本語教師を取り巻く環境は厳しいですよね。

でも最近、一つ希望を見つけました!文化庁が「就労者に対する日本語教師」の育成を始めたようです。EPA(経済連携協定)で来日するベトナム人やインドネシア人就労者のための日本語教育は、経済界からの強い要望があるようで、研修内容の充実さに文化庁の本気を感じました。

私は日程が合わず応募しませんでしたが、研修は文化庁から業務委託された団体が2021年夏〜秋に募集していました。授業のコースデザインの仕方を教えてくれたり、オンライン教育実習もあったり、かなり実践的!もし研修後に企業派遣のチャンスがあれば、日本語教師にとって新しいビジネスですよね!

同じ動きが2021年11月開催の日本語教育学会にも!発表者のトピックを見ると、技能実習生関連がぐっと増えた印象です。これからは外国人就労者が学生のトレンドになるかも?

外国人就労者にとって、日本語が分かると仕事や生活がしやすくなるし、企業も意思疎通が楽になるし、私たち日本語教師も働ける場が増えそうです。全員がWin-Winになる日本語教育の国家事業、ぜひ推進してほしいですね!

それでは、また別の機会に。

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