あったら便利!日本から海外へ持って行くべき教材・小道具

こんにちは、SenSee Mediaライターの安達です!

突然ですが、これを読んでくださっているみなさんはどんな環境で日本語を教えているでしょうか?いつも授業をする教室にはどんなものがありますか?

私がまだ日本にいた時、比較的規模の大きな日本語学校で教えていました。教室にはホワイトボード、テレビ、スクリーン、動詞のフラッシュカードに絵カード……なんでもありました。職員室には様々な教科書や文法書がずらりと並んでいて、必要なものはいつでも好きな時に使えました。

ですが、日本で当たり前に使えるものでも海外の学校にはないことがあります。私が赴任した海外の学校の中には日本語教育に必要なものが全然置いていないところもありました。現地では調達できないし、郵便システムも不安定だったため日本から送ってもらうこともできない……。

そこで今回は、海外で日本語教師をする人が日本から持って行った方がいい教材や授業で使う小物を紹介します。スーツケースに入れてもあまりかさばらないものを厳選しました!今後海外に赴任するという人、特に僻地にある小さい学校に赴任予定がある人に読んで欲しいです!

目次

海外の教室はどんな感じ?何がある?

日本から持参するものについて書く前に、まず私がこれまで働いてきた海外の学校には何があったのかを説明します。

といってもどこにでも必ずあったのはホワイトボードか黒板くらいで、他の教材や道具はあったりなかったりです。大きい学校には時々備え付けのコンピューターがありましたが全ての教室にあるというわけではありませんでした。あったとしても何故かパワーポイントやオーディオなどのファイルが開けなかったりしてまともに使えないことも多々ありました……。

そして教科書なども十分にそろっていないことがほとんどでした。みんなの日本語があればまだいい方で、日本では見たこともない教科書しか置いていない学校もありました。

こういったマイナーな教材、聞くと、学校が独自に作ったとのことでした。自分たちでオリジナルの教科書を作ると言うのは中国の大学では割とあるみたいです。中国の日本語教師仲間も、以前勤務していた学校が教科書を作ると言うので「名前を貸したことがある」そうです。その教科書はネイティブチェックがなされないまま出版されたということです。

それからフラッシュカードなどの副教材ですが、これも置いていない場合が多かったです。前任の先生たちが退職する時に私物の教材を残して行ってくれていたところもありましたが、大体はなかったので教材はほとんど自作してきました。

日本の学校に比べると色々と足りないということが分かっていただけたでしょうか。

日本から持って行こう!教科書・辞書編

現地に赴任して「え!これもないの!?」「これじゃ授業できない!」とならないために必要な教科書や辞書について、以下で紹介します!

日本で使われている教科書

前述の通り、海外には学校独自の教科書やその国だけで使われている日本語の教科書を使っている学校も多いです。中には作成者や編者に1人も日本人がいないという教科書もあります。

教科書を作るくらいなので日本語の専門家ではあると思うんですが、文法の間違いがあったり古い情報を載せていたりと、完璧ではありません。また文法などの説明も日本語では書かれていないので、それが正しいのかどうか判断するのが難しいんです。

また、日本で広く使われている教科書の素晴らしいところは、文法が正しいということだけではありません。学習項目やその順番など、教師にとっては教えやすいように学習者にとっては学習しやすいようにと、全て計算されて作られています。

教え方のヒントとなる情報がたくさん載っているので、海外に赴任する際には日本で使い慣れた教科書(あるいは多くの日本語学校で使用されている教科書)を1冊でいいので持って行くといいかと思います。

文型辞典もあると便利!

教科書以外で私がお勧めするのは文型辞典(文法書)です。私は必ず赴任先にこちらの辞典を持って行きます。

教師と学習者のための文型辞典

英語や中国語での対訳が書いてあるものや分かりやすい図解付きのものなど、文型辞典には色々なタイプのものがあります。ぜひ書店で手に取って見比べて一番使いやすそうなものを選んでください。

ほとんどの文型辞典は初級から上級までの文法を網羅しています。1つの文法や文型に対して複数の例文(誤用例も含め)も載っているので、初級の授業はもちろんN1やN2の対策授業での問題作成にも役立ちます!

日本から持って行こう!小道具編

ここからは私が実際に持って行って便利だった小道具を紹介していきます。赴任先が大都市で日本のデパートもあるよ!という方は現地でも手に入るかもしれませんが、そうでないと言う方は是非この先も読んでみてください!

マグネットシート

1つ目はマグネットシートです。動詞の活用表など、最近はパワーポイントで学生に提示することが多いと思いますが、教室でパソコンが使えないことがよくあります。そんな時にマグネットシートがあれば便利です。

活用表自体は自分で作る必要がありますが、一枚作ってしまえばあとは使い回せます。セロハンテープだと一回貼ってしまうとはがす時に紙が破れたり汚くなったりしますが、マグネットシートなら何度でも貼ったりはがしたりできるし、きれいな状態で保管もできます。

ホワイトボード

次は100均で売っているような小さいホワイトボードです。最近PPTを使っての授業が増えてきたこともあり、教室にはパソコン画面を映すスクリーンしかないということもあります。PPTには載せてないけど、ちょっと補足的に何かを説明したい!ということがありますよね。

そんな時に小さなホワイトボードが手元にあれば便利です。また、教室にホワイトボードや黒板があっても状態がすこぶる悪く、書いた文字が読めないということもあります。そんな時でも自分だけのホワイトボードがあればストレスなく板書ができますよ。

スーパーのチラシや旅行パンフレット

最後はチラシやパンフレットです。初級から上級まで、幅広くクラス活動に使えるので本当にお勧めです。初級ではこれを使って物の名前や数字の言い方を教え、中・上級では「日本で予算3万以内で旅行するなら」というテーマでのプレゼンテーションの資料として提示したりしました。

海外ではこういったレアリア(生教材)を手に入れるのは難しいです。最近ではスーパーのチラシはネットでも見られますが、中国からだとアクセスできない場合が多いです。かさばらないので現物を持って行くことをお勧めします!

まとめ

日本では簡単に手に入るものでも、海外では買えないし送ってもらうにも送料がとても高くなってしまうということがあります。せっかく送ってもらっても輸送中に荷物を失くされて自分の元に届かないというケースも……。

赴任先の地域や学校の状況と照らし合わせて、必要なものをしっかり準備しておきましょう!

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