初めての日本語オンライン教科書選び、悩んだら「いろどり」を選ぶと教えやすい!

こんにちは!SenSee編集部のハルです!私は東京の日本語学校で9年間、欧米の学生を中心に教えています。

さて、皆様の中で、オンラインで日本語を教えたいけど、どんな教科書がいいの?とお悩みの方はいませんか?

私のイチオシは、国際交流基金が制作したオンライン教科書、「いろどり」!

市販の教科書は高いですが、「いろどり」はなんと無料!金銭的負担なく日本語学習が始められるのは、学生にとっても教師にとってもありがたいですよね。

「いろどり」は15か国語に翻訳されていて(2022年10月現在)、ウクライナ語版もすぐに制作されたのは驚きでした。ミャンマー語もあるし、難民支援も考慮されているんですね。

「いろどり」は聴解が充実していて、私が使ってみたところ、学生の集中力がすごいです。さらに付属の「文法ノート」は文型解説が秀逸で、初めて日本語を教える先生も一瞬でベテラン教師に変身できるかも?(笑)。

それではご一緒に、詳しく見ていきましょう!

目次

1.日本語オンライン教科書、「いろどり」の文法ノートがすごい!

皆様は、教師が日本語だけで教える直接法って、ゼロレベルの学生にはチンプンカンプンで、学生が可哀そう…と思ったことはありませんか?

「いろどり」が画期的なのは、教科書と語彙リストだけでなく、「文法ノート」も15か国語による翻訳があること!(例:入門6課ロシア語版p 17)

日本語が分からないゼロレベルの学生は、文型導入に時間がかかります。でも母語で「文法ノート」を読んでもらうと、文型を一瞬で理解するので、すぐに練習に進めます。直接法にこだわらないで、学生のゴールのために最短距離を行く国際交流基金、さすがですよね!

とはいえ、できるクラスや上のクラスは、文法ノートは教師だけが見て、学生には日本語だけ(直接法)で説明したほうがいいでしょう。

学生は意外と日本人と接触する機会が少ないので、授業時間だけは日本語の環境にして、日本語に多く触れるのもいいのかなと思います。

この「文法ノート」、文型分析が正確で例文もあるし、授業で押さえるべきポイントまで書いてあるので、文法書としてもおすすめですよ!

2.日本語オンライン教科書、「いろどり」で聴解力が身につく!

皆様の学生って、日本人が何を言っているのか聞き取れるようになりたい、という要望が多くありませんか?「いろどり」は聴解を重視しているので、学生ニーズにピッタリ合います!

教科書のページ順に教えてもいいのですが、私は順番を少し変えています。「いろどり」は初めに音声を聞かせる構成ですが、ゼロレベルでは難しいので、私は語彙・文型導入、会話練習を十分にしてから、最後に音声を聞かせています。

学生は耳だけで会話を聞き取ります。実はこの時点で語彙も文型も導入済みなので難易度は高くないのですが、音声を聴かせた後、「私、全部分かりました!」と、学生が自分自身に感動することも!

会話が聞き取れた達成感は自信につながるので、聴解を最後に持ってくる授業構成、ぜひお試しあれ!

3.日本語オンライン教科書、「いろどり」で会話練習どうするの?

「いろどり」では、どう会話練習するかは、教師に一任されている気がします。文法ノートに教えるべき文型が明記されているので、私は学校のクラス授業のように、導入➡︎練習➡︎活動をしています。

「いろどり」はカラーなので視覚的にも学生の興味を引き、リアルな情報が詰まっているので教師が話を広げやすく、会話しやすいです。

例えば、教科書の「照り焼きバーガー」の写真で照り焼きソースを紹介した時のことです。画面の学生たちがバタバタと走り去り、冷蔵庫の中からいろいろなソースを持ってきて、これ美味しい、と学生同士で情報交換していました。

日本のお金も教科書にフルカラーで載っていますが、私が本物の紙幣を見せて透かしを見せたり、コインの花や建物、紙幣の人物についてスライドを見せると、学生は熱心にメモしていました。

「いろどり」は各課の最後に文化紹介があり、語学だけでなく文化も積極的に教えてほしいという国際交流基金の意図が感じられます。おかげで私や学生は脱線しまくりで、でもそれが活発な会話や情報交換となり、学生のためになっていると感じています。

4.日本語オンライン教科書、「いろどり」の注意点

「いろどり」が筆記を重視していないのは興味深いです。今や日本人ですら手書きよりもスマホでタイプする時代!「いろどり」で書くタスクは、「スマホに入力しましょう」など、現実的かつ実践的です。

でも私の経験上、日本語を書きたい学生って一定数いるんですよね。しかも手書き愛好家がいて、私は以前、蛍光オレンジのペンでギッシリ書かれた作文を手渡されたことがあります(よ、読みにくい…笑)。

書くことで自己表現できる学生もいるので、書くタスクが少ない「いろどり」では、各課終了時にその課のトピックで作文を自由に書かせたり、クラスで発表してもらうのもいいかなと思います。

5.まとめ

今回は、国際交流基金が制作したオンライン教科書、「いろどり」についてお話しました。私は「いろどり」をウクライナ避難民へのオンライン授業で使用しています。

私の担当クラスはゼロレベルで、ロシア語圏の方々です。でも私はロシア語が全然できないし、学生は英語が分からない、という意思疎通が絶望的な中、「いろどり」のロシア語版に助けられています。

皆様の中にも、避難民や難民を支援している方、技能実習生や外国人児童に日本語を教えている方、いませんか?日本語も英語も通じなくて、教え方にお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そんな時は、聴解重視で学生が集中し、教える文型が多言語解説されている「いろどり」!学生も講師もストレスなく学習が進むのでおすすめですよ!

それでは、また別の機会に。

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