日本語教師は何歳だって人気者になれる!年齢ごとの魅力を生かそう

こんにちは!

わたしは日本語学校で働いていたとき、専任非常勤問わず様々なタイプの先生と関わってきました。いいな、素敵だなと思う先生はほとんどの場合、学生からも人気があります。みなさんの教育機関ではいかがですか?休み時間や授業後にも学生が集まってくる先生、きっといますよね。

単に“人気“と言ってしまうと、アイドルやスターのような印象になってしまうかもしれませんが、ここで考えたいのは、”教師としての人気“についてです。「あの先生の授業を受けたい」「あの先生とたくさん話したい」学生からそう思ってもらえたら嬉しいですよね。毎回の授業がもっと楽しくなるような気がしませんか?

面白い、優しい、わかりやすい、若い、可愛い、イケメン…キーワードはたくさんあると思います。人気がある先生と一口に言っても、タイプは様々です。ただ、共通していると感じた部分があります。それは、自分の年齢や経験を強みにしているということです。

今いくつだろうと、経験があろうとなかろうと、それをどう生かすかがポイント!できそうなことから取り入れて、人気者を目指してみませんか?

目次

日本語教師に適した年齢は?

日本語教師はいくつからでも始められる職業だ、とよく耳にします。新卒で日本語教育業界に入る人もいれば、会社員から転職する人もいる。リタイア後、第二の人生として始める人もいます。

学歴が高かったら、自身の受験経験を活かして効果的な進学指導ができるかもしれません。会社勤めの経験があったら、ビジネス日本語やマナーについて自信をもって教えることができるでしょう。子育て経験があったら、学生の保護者のような感覚を持って生活指導にも向き合えるかもしれません。学生と年齢が近かったら、興味を持つものや将来への考え方などがよくわかるかもしれません。

こうしてみると、今まで自分がやってきた日本語教育以外のことも生かせるような気がしてきませんか?

小学校、中学校、高校などとは違い、日本語教育の現場には様々な年齢の学習者がいます。幼児から高齢者まで、また、日本語を勉強する目的も様々です。授業スキルのほかに、教師に必要なものも変わってくると思います。

例えば、相手が子どもの場合、体力が必要でしょう。ビジネスマンなら、ビジネスの経験や知識、子育てをしている学習者なら、保育園や学校のこと…などなど。

話し相手になってもらいたい?人生の先輩としてのアドバイスも必要?日本語以外に求められているのはどんなこと?それらを考えていくと、いまの自分の年齢や経験に合っている教育機関や学習者、教え方などが見えてくるのではないでしょうか

大事なのは年齢をポジティブにとらえるということです。日本語教師は何歳でも適齢だと言える、とわたしは考えています。ここから先は、国内の日本語学校において、年齢別に魅力と教師としての心構えを見ていきますね。

フレッシュさが強みの若い先生

留学生が多い日本語学校では、若い先生は人気者になりやすいです。年齢が近いことに親近感を持ち、友達のように接してくることもあります。教師として未熟なところも、親しみから許されることがあるかもしれません。

学生のほうから寄ってきてくれて、話そうとしてくれるのは教師として嬉しいことです。若い教師はこの状況をチャンスだと捉えていいと思います。

でも決して忘れてはいけないのは、ちやほやされるのは最初だけだということ。いくら友達のように親しくできても、授業のスキルや責任感が足りなかったら、いずれ学生は離れていきます。

友達のように接してくるということは、教師として見られていない可能性が高いです。学生は寄ってきてくれるけど、それは“教師としての人気”があるからなのか。自分に興味を持ってくれている間に、教師としてレベルアップしていければ学生は離れていきません。それを目指したいですね。

わたしは新卒で専任講師になったため、担任を持っているクラスに年上の学生がいることもありました。人生の先輩である彼らに、きちんと話を聞いてもらうにはどうしたらいいか、いつも考えていました。

ナメられないように、でも生意気だと思われないように…わたしがたどり着いたのは“一緒に成長する”という姿勢を見せることでした。

授業や指導の仕方は未熟です。きっと学生も感じているでしょう。だけど、いい先生になるための努力はしている。やる気と体力、熱意はベテランの先生に負けない。そのフレッシュな勢いというか、前向きさは強みになると思います。

「先生はいつも頑張っていますから、わたしも頑張ります」学生がこう思ってくれたら、“教師としての人気”に近づくのではないでしょうか。

人生経験豊富なベテランの先生

何といってもベテランの先生の安定感には憧れます。どんなレベルでも、どんな内容でも任せられる信頼感。頼りになる感じ。日本語教師歴が長い先生はもちろん、そうでなくても、これまでの人生経験に自信を持っている先生は堂々としています。

日本語学校の学生は日本語だけでなく、生活にも不安を抱いていることが多いです。高校を出たくらいの学生が親元を離れて、海外生活。寂しさもあるでしょうし、時には誰かに甘えたくもなるでしょう。第二のお母さん、お父さんのような存在が、留学生には必要なのかもしれません。

ベテランの先生の包容力に救われている学生を何人も見てきました。まだまだわたしには出せない魅力だなあと羨ましく思ったこともあります。

年齢を重ねた先生は、はじめから“教師として”見られます。若い先生と違って、学生が一気に距離を詰めてくることは少ないかもしれません。そのため、日本語教師になりたてのころは学生が遠く感じることもあるのではないでしょうか。

でも大丈夫です。こちらから寄り添っていけば徐々に距離は縮まります。気を付けてほしいのは、自分から学生を遠ざけるようなことはしない、ということです。

特に初級ですが、学習者相手の会話はゆっくりはっきり、が基本になります。日本人の大人と話すときのように、無意識に説明が多くなったり、早口になったりすることはありませんか?

慣れない外国語で長々と説明されてしまうと、学生は聞くことを諦めてしまいます。中には威圧感を感じてしまう学生もいます。社会人経験が長ければ長いほど、学習者に聞いてもらえる話し方に変える意識が大切になります。そして、わかりやすい話し方ができるようになれば、人生経験豊富な先生は強いです!

「いろいろなことを教えてくれる先生」として学生からも教育機関からも、きっと重宝されるでしょう。

今の自分にできることを常に考えよう

経験が少ない教師が、背伸びをして経験豊富なフリをする必要はありません。反対に、人生経験が豊富な教師がフレッシュさを売りにする必要もありません。

今の自分の強みは何なのか、ぜひ年齢や経験から考えてみてください。それが自信につながっていくと思います。

いい循環を生み出そう

“教師としての人気”があることで、どんなメリット挙げられるでしょうか。

ひとつは自信をもって授業ができる、ということだと思います。「先生のクラスに入りたい」なんて言われたら、嬉しくなって、もっと準備を頑張ろうという気になりませんか?教師のモチベーションが上がるのはとても重要なことです。

もうひとつは学生が心を開いてくれやすくなる、ということです。「あの先生なら親身になって話を聞いてくれそう」と悩みを打ち明けてくれるかもしれません。「いいアドバイスをくれそう」と頼ってくることがあるかもしれません。

学生が何に困っているのか、何に不安を感じているのかを知ることは、彼らの人生を良いものにしていくために必要なことです。こちらから寄り添うことを意識するようにしましょう。相手のことをよく知らないまま何となく接するより、理解したうえで関わったほうが気持ちに余裕が生まれます。

気持ちに余裕があったら、授業の内容も良くなっていきます。学生からの評判がよくなってくると、さらに頑張ろうと思えます。いい循環ですね!日本語教師は何歳からでも始められて、何歳だって人気者になれる職業です。今の自分の魅力を生かして、日本語教師を満喫しましょう!

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