【ICTはじめの一歩】第1回 教案書くなら絶対にxxxxでしょ!

こんにちは!鈴木コウジです。ICTって言われても、何から始めたらいいのかわからないという人のためのシリーズです!

日本語教師養成講座でもICTの授業が必須になってきています。とはいえ、パソコンが苦手という人も多いです。そして、「そもそも、授業で何をどうしたら、ICTを取り入れた授業ってことになるの?」と困り果ててしまいます。まず、できることから始めましょう。

第1回は、「日本語教師を続けていくのに必要なことを、xxxxを使って、やる!」です。

目次

はじめに

ここでは、ICTという用語を、「パソコンやインターネットおよびデジタル機材を授業前、授業、授業後に使用すること全般」を指すようにしたいと思います。細かい話は「あとがき」に。

授業準備、授業、授業後にパソコンなどの機材を使わなければ仕事にならないと思います。そこには大きなメリットがあります(デメリットは初期投資がかかること)。

私は、プロフィールにも書いていますが、【iPadを日本一早く授業に取り入れた日本語教師】です。初代iPadを発売日に買い、次の日から授業で使っていました。

それ以前にもクラウド上に教案を保存し、日本発売初代のiPhoneで教案を見れるようにして授業に臨んでいました。これが、ちょうど日本語教師として働き始めた2008年のことです。

2010年初代iPadが発売されると知ったとき、「教案も絵カードも印刷したものを持ち歩かなくてよくなるはず」と思い、買いました。荷物の整理と、紙の節約や、プリンターのインクを全く使わなくなったことが大きなメリットでした。

教案書くとき、何、使ってる?

ここからが第1回の本題です。みなさん、普段、何(ソフトやアプリ)を使っているでしょうか?

ライティングソフトといえば、Word(マイクロソフト)、Pages(アップル)、ドキュメント(Google)、一太郎(ジャストシステム)などや、表計算ソフトのExcel(マイクロソフト)、Numbers(アップル)、スプレッドシート(Google)、JUSTCalc(ジャストシステム)などがあります。

少し思い出してみてください。養成講座の授業で、教案を書くアプリケーションまで指導された経験はほとんどないと思います。また、担当の講師もあまり気にしてはいないでしょう。

使いやすいものとか、自分のパソコンに入っているものを使えば良いんじゃないの?って思うかもしれません。しかし、日本語教師の仕事を続けていく中での必要性を考えると、もう、これしかないんです!

教案書くなら、絶対にxxxxでしょ!

はい、Excelです!(表計算ソフトならメーカーは問いませんよ。私はMacユーザーですが、Numbersは使ってません。元WindowsユーザーでExcelに慣れてるんで。)

絶対にExcelしかないんです。仕事を続けていくなら絶対Excelなんです。Wordで書くのが悪いとは言いません。しかし、仕事の性質上、Excelが便利なんです。Excelは表計算ソフトかぁ。あっ!わかった!筆者は、学生のテスト結果とかをまとめて結果を出したりするから、そう言っているんだな……

と思ったかもしれませんが、(それもありますが)そうじゃありません。

日本語教師の仕事を続けるていくなら・・・

日本語教師の仕事を続けていくと、溜まっていくのは・・・?「経験!」それもありますが、答えは、【例文の山】です!失敗した例文でも、自分史上最高の例文でも、どんどん溜まっていきます。仕事を続けていくなら、絶対に例文の整理整頓をしましょう。

自分の作る【例文集】が出来上がります。これが日本語教師の財産になります。これをやることで文型への理解も深まりますし、例文を作るスピードも上がります。また、授業準備のスピードも上がります。

例文の整理整頓とは、その学期に使った教科書ごとに例文をまとめて行く作業です。主にこれをやるのは、学期と学期の間の期間です。私は、仕事を始めた直後からこれをやっていました。

私が個人でセミナーを開いていたころ、多くの先生が「やろうと思っているんですがね…」と言って、面倒くさがって後回しにしているようでした。作っていない人は、私のこの文章を読みながらでも簡単にできます!今すぐとりかかりましょう。

やっとここで、Excelさまのご登場です!

作り方

【例文集】の作り方ですが、まず、Excelで新規のファイルを一つ作ります。これが例文集になります。

自分の教案を開き、例文をコピーします。大抵が一つのセルに例文を1つ書いていると思います。なので、セルをコピーして、例文集になるファイルに貼り付けます。この作業を続けていき、教案の例文を全部貼り付けたら終わりです。

さて、まとめ方がポイントです。Excelは一つのファイルに、いくつものシートというものを追加できます。(ファイルの一番下にタブが並んでいて、その一つ一つがシートです。)

私は、シートごとに教科書を割り当てています。写真1aと1b参照。(ファイルは出版社で分けたり、初級・中級などレベルごとにファイルを作ったりしています。写真2参照。)このまとめ方で、使っていくうちに自分の使いやすいものができていくと思います。

写真1a
写真1b
写真2

使い方のポイント

さて、使い方ですが、察しのいい方はもうおわかりですね。これが、Excelが絶対だという一番の理由です!!!

文型を探す

一番の理由、はい、そうです。検索です。

例えば「この文型、どこかでやった記憶がある。でも、どの教科書だったかな?」ということありますよね。教科書を開くよりも、例文集のファイルを開いて検索をかけたほうが速く見つけられます。(検索方法はWindowsPCはctrl + F、Macはcommand + Fで検索ウィンドウが開きます。そこへ文型を入れましょう。文型の一部でも可。 )

文型を検討する

やはり以前に作った例文を見てみるとしっくりこなかったり、語彙が難しかったりと問題が出てくるかもしれません。授業に合わせて以前作った例文を作り直す必要があるかもしれません。また、似ている文型を比較、検討するのにも良いと思います。

例文を追加する

自分で新しく作った例文を追加するのはもちろんのこと、授業中に学生が作った良い例文を追加することも忘れないでください。

小技

写真を見て気がついた方がいらっしゃるでしょうか?

私は、視覚に訴えるものが一番作業しやすいと考えているので、Excelのセルやタブに教科書のイメージカラーをつけています。『日本語総まとめN2』なら赤、『中級を学ぼう』ならオレンジなどです。

エクセルの画面で、シートタブにマウスの矢印を持ってきて、右クリックをすると、メニューが出てきます。「シート見出しの色」というのがあるので、そこの「▶︎」にマウスの矢印を合わせます。すると、色が出てくるので、マウスで選んでクリックすれば、タブに色がつきます。

まとめ

このように、教案を書くならExcelが一番で、それは自分の【例文集】を作るためなんです。Excelではコピーや貼り付けが簡単にでき、セルに色を付けてわかりやすくしたりできますし、そして、一番良いところは、検索がしやすいということです。

あとがき

私が日本語教師養成講座の受講生だった16、7年前に、ICTについての授業なんてものはありませんでした。しかし、現在では、どの養成講座にもICTを扱う科目があります。以前働いていた養成講座でも、確認テストや小テスト(練習問題)はすべてGoogleフォームで作成したものを使って、スマホからアクセスしてもらっていました。結果がすぐに出て、学校も受講生も情報の利用がすぐにできるので、とても便利でした。

ICTですが、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略です。ICTという用語が重視していることは「情報伝達を重視する」ということです。日本語学校でも、学校内のWifi環境整備や大型モニターやタブレットの導入などが進んでいます。そういった環境や機材を使って、どうやって情報伝達を行うかがICTです。

教育面でのICTというと、教材を作ったり、授業を配信したり、資料を共有したりということをイメージするでしょう。100%オンライン授業でアメリカの大学の単位を取ることができるということもICTのおかげと言えるでしょう。

しかし、これは、「IT」の教育面での利用であって、厳密にいえば、ICTを教育面で使っているとは言えないと思います。(ICTは「情報伝達を重視する」といっているので。)ネットで検索すると、広義としてITとICTは同じとしていることもあります。現在はITとICTを厳密に分けずに、ITという言葉がICTという言葉に取って代わられたともいえます。

難しく考えるのは、やめましょう。「パソコンなどの機材を使って授業をすれば、ICTの教育面での使用」ですと、言い切りましょう。「あなたの授業は、ICTを使った授業じゃない!」とか文句をいう人は絶対にいませんから。

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この記事を書いた人

鈴木 晃二のアバター 鈴木 晃二 オールラウンド日本語教師

現在、日本語教師歴17年。【日本で一番最初にiPadを使って授業をした】日本語教師(自称)。

クラス授業・オンライン授業・プライベートレッスン・企業派遣などの授業形態、オンデマンド日本語授業(吉村式日本語eラーニング:N1、N2文法担当)、NAT-TEST作問、J.TEST採点などの大規模テストに関する仕事、日本語教師向けセミナーの開催、自作ドリル販売(N5〜N1の文法・語彙・漢字)、養成講座の運営と講師、大学での留学生担当キャンパス長などを経験したオールラウンダー日本語教師。

得意分野は、違いがわかる文法指導、ドリルやテストの問題作成と試験対策、オンライン授業・教材などICT。『最短距離で、違いがわかる文法指導』が授業のモットー。

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