日本語プライベートレッスン成功のために、教師が気をつけたい2つのこと

こんにちは!SenSee編集部のハルです!

私は東京の日本語学校で非常勤講師として、欧米の学生を中心に教えています。学生がなかなか来日できない今、学校がクラスを編成できず、クラス授業が減ってしまった先生方も多いのではないでしょうか。

私もクラス授業のコマ数が激減しましたが、学校の営業努力のおかげで、プライベートレッスンをいくつか担当しています。絶対逃がさないぞ〜!と女郎蜘蛛のように、ガッチリお客様をつかんでいる最中です(怖っ!笑)。

プライベートレッスンは、もし気に入られると長期のお仕事になるし、プレゼントをもらうこともあるし、家族ぐるみのお付き合いになることも!クラス授業とは違った充実感があるので、おすすめです。

でもどうやってお客様を探すの?ですが、学校の紹介以外で聞いた話では、東京近郊なら、プライベートレッスンを中心にしている学校に登録して派遣してもらうとか、MY-sensei.comのような家庭教師サイトに登録するとか、外国人の多い地区にチラシをまいたという方も!

今回は、プライベートレッスンをする際、どんなことに気をつけたらいいか、特に服装と特別感について、私が実践していることをお話しようと思います。

皆様の中で、プライベートレッスンをしている方、カフェ等でプライベートレッスンを始めようとしている方、ご参考になれば幸いです。それではご一緒に、見ていきましょう!

目次

1.日本語プライベートレッスンで、気をつけることは?

私の学校のプライベートレッスンの料金は、びっくりするほど高額!(私にはほとんど入ってきませんが。笑)。フリーランスの知人も強気な料金設定ですがお客様がついています。カフェなどで日本語を教えたい方も、あまり金額を落とさないほうが質のいいお客様に会えそうですね。

さて、そんな大金を払ってくれるお客様には、その金額に見合う授業をしなければなりません。

お客様に「高いお金を払って良かった!」と思ってもらうために、私が気をつけていることが2点あります。
それは服装と特別感です。

以下、詳しく見ていきましょう!

1-1. 日本語プライベートレッスンは、服装が大切!

欧米人って、いつもTシャツやタンクトップのイメージですが、大学の先生や教える側はジャケットやワンピースで、意外と保守的なところがあります。私もできるだけ上品な服装を心掛け、指先も見られるのでネイルをし、ロクシタンの香水を一振りして授業に臨んでいます。

人の印象って、メラビアンの法則では、視覚55%、聴覚38%、言語7%だそうです。
つまり、見た目と話し方で90%以上!

オシャレして明るい口調で話すだけで、お客様にいい印象を残せるんです。逆にこれをしないと90%の損!

皆様も、自分の先生がだらしなくてみすぼらしい格好だと、気持ちが落ちませんか?気持ちだけでなく、自分に対して手を抜いているんじゃないか、授業もいい加減じゃないのか、とさえ思ってしまいます。

きちんとした服装は相手への敬意です。特にプライベートレッスンは、授業以上に講師の人間性を見られるので、服装で「私はきちんとした人間で、あなたを尊重していますよ」というメッセージを発信していきましょう!

1-2. 日本語プライベートレッスンは、特別感が必要!

特別感、これこそお客様がクラス授業ではなくプライベートレッスンを選ぶ理由です。
自分のために先生がここまでしてくれた!と思ってもらえたら成功です。

私のプライベートレッスンは、全てお客様用にカスタマイズ!授業の時間配分も、8割はお客様用の場面練習で、教科書を見るのは確認程度の2割です。クラス授業では逆に、授業の8割は教科書の内容ですよね?

プライベートレッスンをするお客様は、教科書をなぞるんじゃなくて、自分の場面で、気の利いた一言を日本語で言いたいんです!
私が準備した言い回しをお客様が気に入ってメモをとったら、よし!と心の中でガッツポーズをしています(笑)。

また、授業のみならず、この先生は特別!と思ってもらうことも重要です。お客様の中には、2年近く契約延長を繰り返してくれた方や、来日のたびに私を指名してくれる方がいます。お客様の特別になるために、私が気をつけていること、それは…

お客様を励まし、気持ちを明るくさせること!

お客様が悩んでいたら傾聴し、否定せず、見守る。そんな時は日本語でも英語でも、私と話すことで、お客様の気持ちが晴れてくれたら嬉しいです。プライベートレッスンでは、教師というよりも、まずは1人の人間として、お客様の心に寄り添いたいと思っています。

2.まとめ

プライベートレッスンでは個人的に親しくなることが多いですが、親しき仲にも礼儀ありで、気をつけたほうがいいトピックも…。以下は、私が踏んでしまった地雷トピックです(涙)。

  • 家族の話: お客様ご自身が養子だったり、親が離婚や再婚で複雑だと話したがらない。
  • デートに誘うなどの男女の場面練習: お客様がLGBTの場合がある。
  • その他、イスラム教徒に関してはタブーが多いので、以下のような配慮が必要です。
    • 絶対、豚肉料理の写真を見せない
    • 女性講師は、袖がある服やズボンなどで肌を隠す(夏でも)
    • ラマダーン(断食)の時期は、食べ物の話をしない。目の前で水も飲まない。
    • 夕方の授業なら、「今日のイフタール(日没後のお祈りと食事)は何時?」と聞いて、その時間は休憩を取る。

イフタールに関しては、安倍元首相や河野大臣が各国大使をお招きして一緒にお祝いしている写真があります。日本人がイスラム文化を尊重している事例なので、お客様に紹介すると喜んでもらえますよ!

イスラム教徒についてもっと知りたい方は、Sensee Mediaの先生が書いた記事が分かりやすいので、こちらもどうぞ!

今回は、プライベートレッスンで、私が気をつけていることについてお話しました。プライベートレッスンはいつもあるわけではなく、ポッと依頼が来るので、ご縁を感じます。皆様も、お客様と素晴らしいご縁がありますように!

それでは、また別の機会に。

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