日本語教師になるために必要な費用とは?各ルート別に徹底比較!

こんにちは!SenSee Media編集部のさおりです!

日本語教師になりたい!と思ったら、まず気になるのがどうやってなるのかと、そのために必要なお金(費用)ですよね。日本語教師になる方法には大きく分けて3パターンありますが、それぞれでいくら必要か変わるってご存知でしたか?

日本語教師になるために必要な国家資格等はありません。個人で日本語を教えるときには、無資格でも大丈夫です。しかし、国内の日本語学校で日本語教師として勤務するための条件が法務省入国管理局により設定されています。同局発行の「日本語教育機関の告示基準」によると、日本語教師に必要な条件は以下の3つです。

  1. 大学または大学院で日本語教育主専攻または副専攻を修了していること
  2. 日本語教育能力試験に合格していること
  3. 学士の学位を有し、文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座を修了していること

つまり、

  1. 大学で日本語教育を学ぶ
  2. 日本語教育能力試験に合格
  3. 大卒以上+420時間以上の日本語教師養育講座を修了

の3ルートです。あなたの学歴次第で選ぶルートが変わってくるので、以下でそれぞれについて確認していきましょう。

目次

ルート別比較:日本語教師になるために必要な費用

国内で日本語教師になるには3つのルートがあることを確認しました。以下でそれぞれのルートで必要な費用を紹介していきます。

【1】大学で日本語教育を学ぶ:240万~400万(4年間)

今後大学進学の予定がある人なら、大学で日本語教育を主専攻もしくは副専攻するという手段があります。大学で日本語教育を学ぶ場合、国公立か私立かでかなり学費に差があります。

国立大学の場合、入学金と4年間の授業料で約240万、私立だと400万程度は最低でもかかるようです。
(参考:https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2017/12/26/1399613_03.pdf

日本語教師としての勤務は非常勤スタートが一般的なので、大学卒業後すぐに日本語教師になると生計を立てるのが難しいという意見や、収入が安定しづらいという理由で離職率が高いという見方もあります。大学で日本語教育を学びつつ、他のことも視野に入れて勉強するのがよいかもしれません。

【2】日本語教育能力試験の受験料:10,800円

2つ目のルートは、日本語教育能力試験に合格するものです。年に一回の日本語教育能力試験ですが、その受験料は10,800円となっています。(参考:http://www.jees.or.jp/jltct/

もちろんこれは受験料だけであって、この他に願書400円(書店で市販)、郵送費、会場までの交通費等は別でかかることになります。また、過去問も市販されているので、こちらを購入して対策するとなると、過去問は一冊1,540円かかります。(参考:https://www.bonjinsha.com/wp/jltct_taisaku

受験料と合わせると、受験料10,800円+願書400円+過去問1,540円=12,740円が最低費用になります。

【3】420時間以上の日本語教師養成講座を修了:50~60万円

すでに大学か大学院を卒業していて、計画的に就職・転職活動をするのなら、日本語教師養成講座を受講することができます。こちらの講座は資格学校等で開催されているのですが、費用の相場は50万~60万円です。この記事を執筆している2020年10月17日時点での、日本語教師養成講座費用の例は下記のようになっています。

なお、費用に関しては入学金、受講料、教材費などを総合して考える必要があるので注意です。学校によっては「教材費 約20,000円」といった確定金額を提示していないこともあるので、調べる際は気を付けましょう。

また、学習形態もオンライン学習(e-ラーニング)や通学型など、学校によってもコースによっても様々です。資料請求をしたり、体験授業があれば受けたりして自分との相性をチェックしてから選ぶと後悔しづらくなります。通学する場合、学校・教室の所在地も要チェックです。自宅から無理なく通える場所を選ばないと、コース修了までに諦めてしまうことになりかねません。

420時間の日本語教師養成講座を受講する場合には、そのコースが「文化庁届出受理」講座かどうかを必ず調べましょう。先述したように、日本語教師になるルートその3の420時間の日本語教師養成講座は、文化庁が受理したものに限定されます。ただの「日本語教育能力試験対策講座」等を受講してしまうと、認定されません。

受理された講座には、受理番号がついていて、ホームページなどで大きく書かれているのでわかりやすいです。例えば、ヒューマンアカデミーの日本語教師養成講座(eラーニングコース)の受理番号は「R01071113034」となっています。受理番号は、最初のアルファベットは元号の頭文字(Rは令和)、以下受理された年月日、2桁の都道府県番号、3桁の都道府県内の受理番号(遠し番号)です。

注意:個人で日本語を教える場合は無資格でもOK

上記で説明したのが、日本国内の日本語学校で教える場合に必要な条件と、その費用でした。しかし、日本語学校で教えるのではなく、個人で日本語塾を開いたり、家庭教師のような形で日本語を教えたりする場合には資格は必要ありません。最近では、オンライン英会話の日本語版で日本語を教える人もいるようです。

しかし、この場合は自力で生徒を集めることが難しいことや、収入が不安定になることが容易に想像できます。趣味程度で日本語を教えたいのであればこれで十分かもしれませんが、日本語教師として生計を立てたい人にはおすすめできません。

費用や難易度を考えて日本語教師への最適ルートを選ぼう!

日本語教師になるための最安ルートは独学で日本語教育能力試験に合格することです。独学が苦手で日本語教師養成講座を受講する場合には、50~60万円かかります。これから大学で日本語を主(副)専攻しようと考えるのであれば、300~500万円かかると思った方がいいでしょう。

ただし、このようなルートを辿ったとしても必ず日本語教師になれるわけではありません。これらの要件を満たしたうえで、日本語学校等から採用される必要があります。費用や難易度ももちろんですが、学習後の就職サポート等も考えて、あなたにとっての最適ルートを選んでください!

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