日本語教師になるには資格が必要?各種ルートを検証して解説!

こんにちは!SenSee Media編集部のさおりです!

日本語教師になりたい!なるにはどうしたらいい?と思ってまず気になるのが「資格」ですよね。実は、日本語教師になるために必要な資格はないってご存知でしたか?現行の制度では、日本語教師になるための免許や資格はありません。

じゃあ誰でも日本語学校等で日本語教師として働けるのかと言われたら、実はそうでもないんです。制度上は無資格でも日本語教師を名乗ることはできるのですが、就職・転職活動で求められる資格や条件があります。

この記事では、今高校生や大学生で将来日本語教師になりたい方や、現在社会人で「現状を変えたい!」「転職したい」と思っている方に向けて、日本語教師になるために必要な3つのルートを簡単に解説してきます!

目次

資格は必要?日本語教師になるための3つのルート

先に結論を言っておくと、2020年10月現在、日本語教師になるのに必要な資格はありません。無資格でプライベートレッスンや個人塾や家庭教師のような形で日本語を教えるのは違法ではないし、誰でもできます。

しかし、個人で教えるとなると、実績がない状態で生徒を集めるのは至難の業です。就職・転職で日本語教師としてのキャリアを考えたら、一般的に思い浮かぶのは国内の日本語学校で講師をすることではないでしょうか。

国内の日本語学校で指導するとなると、応募条件で提示されるのが以下の3つの要件のいずれかをクリアすることです。

  1. 大学または大学院で日本語教育主専攻または副専攻を修了していること
  2. 日本語教育能力試験に合格していること
  3. 学士の学位を有し、文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座を修了していること

こちらは法務省入国管理局が示す「日本語教育機関の告示基準」(参考:日本語教育機関の告示基準 )に明記されています。「留学生」として在留資格が認める外国人に日本語指導をする許可を得た学校は「告示校」と呼ばれ、告示校の教員はこの要件のいずれかを満たす必要があります。

多くの日本語学校がこの条件を提示しているので、日本語教師としてキャリアをスタートしたい場合には、この3つの要件のどれかを満たすべきだと考えてよいでしょう。また、ほとんどの日本語学校で「学士=4年制大学卒業」以上の学歴が求められる点にも注意が必要です。

では、以下でこの条件をさらに詳しく解説します!あなたの学歴等によってスタート地点が異なるので、自分に合ったルートを見つけてくださいね!

【1】大学・大学院で日本語教育を主専攻/副専攻

今後大学進学を検討していて、将来日本語教師になりたい人は、大学や大学院で日本語教育を学ぶというルートが考えられます。前述した「日本語教育機関の告示基準」は平成28年7月22日に公示,令和2年4月23日に改正されており、これに示される日本語教師の条件は以下のようになっています。

十三 全ての教員が,次いずれかに該当する者であること。
 ・イ 大学(短期大学を除く。以下この号において同じ。)又は大学院において日本語教育に関する教育課程を履修して所定の単位を修得し,かつ,当該大学を卒業し又は当該大学院の課程を修了した者
 ・ロ 大学又は大学院において日本語教育に関する科目の単位を26単位以上修得し,かつ,当該大学を卒業し又は当該大学院の課程を修了した者

http://www.moj.go.jp/content/001319084.pdf

文化庁ホームページには、国が求める条件に対応済み、もしくは対応を検討している教育機関をまとめた資料が公表されているので、大学等で日本語教師になる条件をクリアしたいと考える人は必ず確認しましょう。

外部リンク:日本語教師養成課程を実施する大学一覧

【2】日本語教育能力試験に合格

現在社会人や専業主婦等で、大学進学するほどの時間や費用がないという人にも、これから日本語教師になる道は残されています。それが、日本語教育能力試験( JEES 日本語教育能力検定試験ホーム)に合格することです。

日本語教育能力試験には受験制限はないので、年齢や性別、学歴等は関係なく誰でも受験することができます。試験は年に1回、毎年10月に開催されており、願書は400円、受験料は10,800円となっています。

内容は以下の5つの項目から構成されます。

  1. 社会・文化・地域
  2. 言語と社会
  3. 言語と心理
  4. 言語と教育
  5. 言語一般

試験についての詳細は上記リンクやこちらの実施要項(令和2年度版)からご確認ください。(令和 2 年度日本語教育能力検定試験実施要項

試験対策については、過去問を使った独学で勉強する人もいれば、日本語教師養成学校等が開催する講座を受講する人もいます。日本語教育能力試験の合格率は25~28%程度ですが、平成19年度~令和元年度では受験者の60~70%以上が初回受験者となっているので、しっかり対策をすれば狭き門ではないでしょう。(参考:JEES 日本語教育能力検定試験 結果の概要

【3】学士+文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座を修了

学士とは、簡単に言えば四大卒で得られる学位です。つまり、四大卒に加えて、日本語教師養成講座を420時間以上受講することでも国が求める日本語教師としての要件を満たすことになります。

では、「文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座」とは何なのでしょうか?文化庁が受理していない講座もあるの?どう見分けたらいいの?と疑問に思いますよね。見分け方は簡単です。受理された講座に与えられる「受理番号」の有無をチェックしましょう。

受理番号は、アルファベット大文字(1文字)と10桁程度の数字で表されます。例えば、KEC日本語学院の日本語教師養成講座420時間コースの文化庁届出受理番号はH29040727001となっています。(参考:日本語教師養成講座420時間コースのご案内|KEC日本語学院

ちなみに、受理番号の意味は以下のようになっています。最初のアルファベットは元号の頭文字(Rは令和)、以下受理された年月日、2桁の都道府県番号、3桁の都道府県内の受理番号(通し番号)です。

日本語教師への需要はある!夢を叶えるためにすぐに行動しよう!

日本語教師になるための3つのルートを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

現状では、日本語教育の担い手の大部分がボランティアとなっています。そのため、国は質の高い日本語教師の育成と確保のために様々な方策を定めている最中です。日本語教師を「公認日本語教師」として国家資格化する動きも出ており、現行の制度は2021年以降に変更される予定となっています。

新制度では大学卒業以上が必須条件となっている他、教育実習の必須化など現行の制度よりも条件が厳しくなる予定です。すでに日本語教師として活躍している人には、資格の再取得は求められないとされています。

現制度と新制度のどちらの方が良い・悪いということはありませんが、行動は速いに越したことはありません。憧れの日本語教師になるために、どんどん行動していきましょう!

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この記事を書いた人

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