こんなときどうする?⑤ルールを守らない学生との向き合い方

こんにちは!

皆さんが所属している教育機関には、どんなルールがありますか?

授業中の私語禁止、スマホ禁止、食事禁止、居眠り禁止・・・ルールというと、何となく禁止事項が多いような気がします。

もちろん理由があるから禁止されているのですが、あれもダメ、これもダメと言われると、反発したく…なってきませんか?笑

そこにいる学習者みんなが素直にルールを守ってくれたら、先生は怒ることもなく円滑に授業をすることができるかもしれません。

でも実際にはルールを無視したり、反発してくる学習者もいます。皆さんはどうやって対処していますか?

今回はルールを守ってくれない学生とどう向き合っていったらいいのか、考えてみたいと思います。

目次

こんなときどうする?

みなさんの学校では、授業中の携帯電話の扱いをどうしていますか?

電源OFFにさせたりカバンの中にしまわせたり、日本語学校によっては「授業中は携帯電話を回収する」というルールがあるところもありますよね。反発もあるだろうし、守ってもらうのはなかなか難しい…。

もちろん、授業中に携帯電話を使うことのないまじめなクラスもあります。そんなクラスは無理に回収しなくてもいいのでは?とも思いますが…。

あのクラスは回収させていない。あの先生は見逃してくれる。学生はそのように考えてしまうんですよね。大きい学校になればなるほど、平等さが求められるような気がします。

 ※T=教師 S=学生

T:授業を始めますよ。みなさん、携帯電話を集めますね。

S:先生、わたしたちは授業中に携帯電話を見ません。だから集めないでください。

T:でも学校のルールですから。

S:先生はわたしたちを信じていませんか?

「信じていませんか」…うーん。こんなとき、みなさんならどうしますか?

学校のルールは何のためにあるの?

学生にはストレスになり、守らせる教師には負担になることもあるルール。皆さんの教育機関のルールは何のためにあるのでしょうか。

とにかくルールだから。決められているから守らせなければ!

確かにそうなのですが、ひとつひとつ意味を考えてみることが大切です。学校や先生が学生を管理しやすい、ということもあると思いますが、結果的には学生のために作られたルールが多いのではないでしょうか。

どう伝えたら学生も理解してくれるのか、どんな言葉が響くのか。考えたことがあるかないかで、ルールを説明したときの学生の受け取り方も変わってきます。

ルールがある意味

みなさんの学生時代を思い出してみてください。学校のルールについて、なぜ守らなければいけないのか説明してくれた先生はいましたか?

ルールだから。決められているから。子どものころはそれでよかったかもしれません。大人になるにつれて決められたことに疑問を持つようにもなり、納得できないと反発したくなるんですよね。

日本語学校に来ている学生は多くの場合、子どもではありません。ある程度教育を受けてきた人たちが多いと思います。

自分が学んできた国とルールが違っていたら、すぐに忘れてしまうかもしれません。その規則に納得できなかったら、守ろうとしないかもしれません。ただ「ルールだから」では聞いてくれないこともあるんです。

例えば、

●ルール:学校のプリントやテストではシャープペンシルや鉛筆を使うこと
●なぜ?:JLPTやEJU、その他の試験では、ボールペンだと採点されないことが多い
     普段から慣れておく必要がある

上記のように、なぜそのルールがあるのかきちんと説明したら、納得して守ろうとしてくれるかもしれません。みなさんは学校のルール全てについて、説明することができますか?

どのように話したら理解してもらえるかなど、教師同士で話してみるのもいいと思います。うまく説明できないものがあったら、そのルール自体を見直すことも視野に入れて!

教室活動でルールを考えてみよう

規則がある意味とか、必要性については、学生もわかっていると思います。でも、いろんな事情や感情があって反発してしまうこともあるんですよね、きっと。

機会があれば、規則が何もなかったらどんな環境になってしまうのか…を実感してもらうために、自分たちで学校のルールを考えてみるといいと思います。

テーマ例:もしあなたが学校を作ったら

制服や持ち物、授業中に守らなければいけないことなどを考えさせてみてください。もちろん、なぜそのルールを作ったのか理由付きで。

「自分たちの学校はどんなルールがあったかな」と自然に思い出すと思います。いつも遅刻したりカンニングしたりする学生が、厳しい校長先生になったりすることもあっておもしろいですよ!

アプローチ例

「こんなときどうする?」で登場した、携帯電話の回収に反発するクラスについて、参考までにわたしがどう対応したか、ご紹介したいと思います。

はじめてこのクラスに入る前に、前日に授業をした先生方から「なかなか携帯を出してくれない」ということを聞いていたので、ドキドキしながら話しました(笑)

少し長くなりますが、お付き合いくださいm(_ _)m

 ※T=教師 S=学生

T:(「郷に入っては郷に従え」板書)この意味を知っていますか?

S:わかります!わたしの国にも同じような言葉がありますから。

T:わたしがSさんの国へ行ったら、法律や交通ルールは日本のままでいいですか?

S:だめです。

T:そうですね。Sさんの国のルールを守ります。今、みなさんの「郷」はどこですか?

S:日本です。

T:そうです。日本ではお酒やたばこは20歳からです。守っていますか?

S:大丈夫です!

T:よかった!守ってくれてありがとうございます。他に、みなさんの「郷」は?

S:アルバイトのコンビニ?〇〇日本語学校も!

T:そうですね。学校のルールは守っていますか?

S:あ…。

これが最善だったかは自信がありませんが…このクラスの学生たちには少し響いてくれたようで、携帯電話を出してくれるようになりました。しょうがないなぁという感じではありますが(笑)

クラスのメンバーに合わせて、言葉や内容は変える必要があります。良い伝え方があったら、ぜひコメントで教えてくださいね!

守らせるのではなく、守ろうと思わせてみよう

「郷に入っては郷に従え」という言葉を出しましたが、異国に来て、これまでとは違う環境で生活することは少なからずストレスになります。

日本の法律も守って、学校のルールも守って、疲れることでしょう。

留学に来ているのだから、郷に従うのは当たり前?学生なのだから、その学校のルールを守るのは当たり前?

そうですね。ただ、わたしは一日本語教師として「日本に来て、日本の法律を守ってくれてありがとう」「この学校に来て、ルールを守ってくれてありがとう」という気持ちは持っていたいなと思っています。

「守って当たり前」と思って注意するのと「守ってくれてありがとう」と思って伝えるのでは、学生の受け取り方が変わるような気がします。

どっちにしても守らなければならないのですから、少しでもお互いに気分良くしたいですよね。

先生のキャラクターによるところはあるかもしれませんが、「しょうがないなぁ、守ってやるよ」と学生に思わせるのも一つの手ではないでしょうか(笑)

ルールの徹底は学生に初めて会うときからビシッとすることをお勧めします。その後のクラスがずっとやりやすくなりますよ!

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