こんにちは!SenSee編集部のハルです!私は東京の日本語学校で非常勤講師をしながら、いろいろな会社と繋がってフリーランス的に働いています。
皆様はオンラインで、どんな学生に教えていますか?教え方ってどうすればいいの?とお悩みの方はいますか?
私のオンライン授業は1500時間を超えましたが、今回は、私がオンラインでどんな教え方をしているか、学生タイプ別にご紹介したいと思います。
もし皆様が、オンラインという大海原で、せっせと舟を漕いでも進まない…とお困りなら、もしかして「学生タイプ」という潮の流れを見ていないのかも?潮の流れを知ると、一気に進むかもしれませんよ!
それではご一緒に見ていきましょう!
1.オンライン日本語授業、学生タイプによって教え方を変えよう!
私のオンライン授業の構成は、どの学生も「導入→練習→活動」ですが、教え方は、学生タイプで変えています。
以下、学生タイプ別の教え方です。技能実習生のクラス授業、欧米系学生のプライベートレッスン、中国/台湾の学生のプライベートレッスン、の3タイプで見ていきましょう!
1-1.オンライン日本語授業、技能実習生の場合:クラス授業
私が担当した技能実習生のオンラインクラスは、フィリピン、ベトナム、中国、モンゴル出身の社会人で、10名を超える大所帯でした。
皆様はこのクラスで、「教師が教えない授業、学生主導」の教え方をすると、どうなると思いますか?
学生はみんな話したがるので、オンラインでは声が重なって、何を言っているのか聞き取れずカオス状態…。個人指名して1人1人聞く時間はないし…。
ということで、大人数オンラインクラス授業では、「教師主導」のオーディオリンガル法(Audio-Lingual Method)※!
※オーディオリンガル法: SenSee Mediaの先生の記事参照
オーディオリンガル法は、教科書「みん日(みんなの日本語)」で教えている先生方にはお馴染みかもしれませんね。
古い教え方と思われがちですが、教師がテンポよくクラスを引っ張っていくので、大人数オンラインクラス授業に向いていると感じました。
もし皆様が「みん日」で教えた経験があったり、オーディオリンガル法をご存じなら、技能実習生クラスでも使えるかも?ぜひお試しあれ!
1-2.オンライン日本語授業、欧米系学生の場合:プライベートレッスン
欧米系学生の場合、会話を学びたい人が多く、しかも自分の場面でカッコいい一言を日本語で言いたい…というニーズがあります。
そんな欧米系学生には、Can-Do重視のコミュニカティブ・アプローチ(Communicative Approach)※!
※コミュニカティブ・アプローチ: SenSee Mediaの先生の記事参照
教え方としては、学生の場面で文型導入をしたり、どこで文型を使うとカッコいいか提案したり。
例えば、尊敬語は覚えるのが大変ですが、「どうぞ、召し上がってください」はホームパーティーで使えますよ〜と提案したり、「ご存知ですか?」はニュースを話したい時に使えますよ〜とか。
1-3.オンライン日本語授業、中国/台湾の学生の場合:プライベートレッスン
中国/台湾の学生は、JLPT合格や面接合格など、学習目的をはっきり言うので、教師は「合格させないと…」と結構プレッシャー(笑)。
ある程度話せる学生が多いので、教師は日本語で教えても大丈夫!逆に英語を使うと、お互い発音が悪くて伝わらないことも(笑)。
例えばJLPT対策の場合、「〜なら」が出たら「〜たら」との違いを説明したり、「行かなくちゃ」という文があったら「行かなきゃ、行かなければなりません」など他の言い方を確認したり。
中国/台湾の学生は既習者が多いので、教え方は、文型を深掘りしたり語彙を広げたりすることで、「知らなかった、先生ありがとう!」と言ってもらえたら成功です!
2.まとめ
今回は、オンライン日本語授業について、学生タイプ別でどんな教え方が合うか考えてみました。
でも教え方を磨いても、授業がなければ実力が発揮できない…とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
もし皆様がお一人でオンライン授業の集客に苦労しているなら、日本語学校や会社に登録して、学生を紹介してもらうのもアリかもしれません。
オンライン授業は海釣りみたいです。海は広くて、お魚(お客様)を探すのは大変!
でもレーダーがある漁船(日本語学校や会社)に乗ったら、漁船がお魚の群れを探知して、釣り人に教えてくれるんです。
イワシの群れ(クラス授業)、カツオの一本釣り(プライベートレッスン)、ホタルイカ(夜間のお客様)など、種類も豊富!
私は今、複数の漁船に乗っているところです(笑)。時々、全て教師に丸投げの「蟹工船」っぽい漁船に乗って苦労もしますが、短期の契約なので、今ではいい思い出です(笑)。
お魚の種類によって調理法を変えるように、お客様のタイプによって教え方を変えて、オンライン授業で大漁旗を掲げたいものですね!
それでは、また別の機会に。
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